近鉄特急が全席禁煙に~ただし車内に喫煙室を残します
関西を走る、私鉄では路線距離が日本最長といわれる近鉄の、特急列車が、全席禁煙になるとのことです。
もともと喫煙室がなかった客席での分煙(喫煙席あり)の車両は、喫煙できるところがない列車となりますが、
しかしそれは一部で、大半の特急では、喫煙室を存続させるようです。
ただ、その喫煙室は、改正法で屋内に当たるという地下に入る駅の間では使用不可となるとのことです。
近鉄特急が2月より全席禁煙へ、喫煙室のない旧型車は順次廃止
=『鉄道コム』2019年12月24日(火)14時45分更新=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“今回の全席禁煙化は、特急車両への喫煙室設置工事の進捗と、2020年4月1日施行の改正健康増進法をふまえたもの。喫煙室を設置せず、客室内で喫煙可能な喫煙車を設定していた車両は、車内全ての空間で喫煙ができなくなる”
“喫煙室の利用可能区間も変更……2月以降は大阪難波~大阪上本町間の地下線区間と、地下駅の近鉄奈良駅、近鉄名古屋駅、駅全体が屋根に覆われたターミナル駅である大阪上本町駅、京都駅、大阪阿部野橋駅では、喫煙室が利用不可となる。改正健康増進法では、喫煙が不可能となる「屋内」の定義を「外気の流入が妨げられる場所として、屋根があって、側壁が概ね半分以上覆われているものの内部に該当しない場所」としている。各駅・区間とも屋内の定義に合致するため、喫煙室の利用は不可能となる”
“全席禁煙化後も、喫煙室を設置している編成では、従来通り喫煙が可能。一方で、喫煙室を設置していない観光特急「青の交響曲」、および喫煙室の設置対象から外れた12200系のみで運転する特急列車については、車内での喫煙が不可能となる。なお、近畿日本鉄道は12200系について、2020年度末までに特急列車の運用から順次外すとしている”
ようするに、「車内完全禁煙」となるのは一部で、ほとんどが喫煙可能特急ということです。
その問題点は→末尾の新幹線記事リンクをお読みください。
その他の報道。
近鉄特急、座席が全面禁煙に…喫煙室の整備が進捗 2020年2月から
=『レスポンス』2019年12月24日(火)20時30分=
“近鉄では、受動喫煙対策として2020年4月1日に施行される改正健康増進法を視野に、特急車両への喫煙室設置を順次進めてきたが、今回、それが進捗したことにより座席の全面禁煙に踏み切ることになった。ただし、『青の交響曲(シンフォニー)』で運用されている16200系と、特急運用からの離脱が近い12200系には喫煙室が設置されない”
列車の喫煙席、続々廃止 近鉄や山陽新幹線
=『共同通信』2019/12/24 20:37=
“喫煙席のある車両を20年度末までに順次引退させ、大半を喫煙室がある車両に切り替える”
“引退するのは「12200系」の約70両。オレンジと紺の配色で長年親しまれてきた”
“またJR西日本が20年3月のダイヤ改正に伴い同13日で、喫煙車両がある「700系」を山陽新幹線の定期列車から引退させることも分かった。同社によると、新幹線では最後まで残った喫煙席のある列車だった。今後は臨時列車として使用する”
最後に新幹線の話が出ていますが、当サイトでお知らせした記事もご参考まで。→新幹線が「全席禁煙」に! しかし残る問題が? ’19年6月
車内完全禁煙ではない場合の問題点を、体験から示しています。
[追記 ’20年3月1日]禁煙化した後の報道がありました。
4月からの法改正に向け、近鉄電車の特急列車が全席禁煙
=『Lmaga.jp』2020.2.24 13:38=
近鉄は、良心的といえるのでしょうか。以下は飲食店の報道です。
99の直営飲食店が完全禁煙に ~ 近畿日本鉄道