求人票に、“職場の受動喫煙への対策の有無”が明記されるようになりました

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 一般にはあまり知られていないかもしれませんが、今年2020年4月からの改正健康増進法の全面施行にともない、職場の受動喫煙対策が前進、さらに求人募集にも、その就業場所で受動喫煙対策がとられているかを明記しなくてはならなくなることが、以前から告知されていました。

 2018年に公布された厚労省の資料の一部。(各画像はクリックで拡大してお読みください)

 またこのことは当サイトでもお知らせしていました。→末尾に今までの記事へのリンクがあります。

 しかし、4月からと思っていたものが、めずらしく良い“前倒し”で、’20年1月から、職業安定所(ハローワーク)での求人票では事業所の受動喫煙対策が義務化されました。
 厚労省の告知は以下です。
 

 以下は、当機構の会員が提供してくださったもので、職安での、事業所向けの、新たな求人票の書き方の告知です。(赤線は提供者によります。複数の職安より集めてくださいました)
  

 結果、求職者が見る求人票はこのようになります。(これのみ当機構で入手・赤線も)

 これに関するサイトや報道を示します。例によって色違いの文字はその記事へのリンク、その下の囲みは一部抜粋で「……」は文省略・太字化は引用者によります。

 まず以下は、昨春の報道です。
 受動喫煙防止策の明示義務付け 企業の求人時、来春から
  =『共同通信』2019/3/27(水) 16:51配信= ※リンクは非公開となりました。

“企業などが自社のホームページや求人票で労働者を募集する際、職場でどのような受動喫煙防止策を講じているか、明示するよう義務付ける省令の改正案を了承した。2020年4月から適用される”

 以下、昨年末からの税務関連情報サイトが、求人票の記入について、受動喫煙対策についてもわかりやすく示しています。

 採用担当者必見! 令和2年から求人票が大幅に変わります
  =『税務研究会』2019/12/11 14:41=

 ハローワークの新しい求人申込書とマイページが公開! ~求人申込書の変更点とマイページでできること~
  =『税務研究会』2020/01/10 10:00=

“「屋内の受動喫煙対策」欄では、1.対策ありが(禁煙・喫煙室あり)、2.対策なし(喫煙可)、3.その他、という記載になっており、たばこを嫌う人、逆にたばこを吸う人が職場を選べるような表記になりました。”

 次のコラムは、とくに受動喫煙対策について書かれたものです。※“4月から”と書かれていますが、前述、職安の受付では1月から項目が追加されています。

 [1/6リニューアル] 4月1日から明示義務”受動喫煙対策”と求人票新項目【求人票の書き方 #02-2020】
  =『Heart Rock Information』2020/01/12=

“2020年1月6日からハローワークのシステムが一新……新設された項目の一つが「屋内の受動喫煙対策」
4月からの改正健康増進法施行に伴い、求人申込み・募集時に取組の明示が義務化されます”

“刷新された求人申込書様式では
「②仕事内容」>「就業場所」>「屋内の受動喫煙対策」
求人票では、表面のセンター「就業場所」に掲載されます。

項目欄の構成は
・「有無」欄
・「対策」欄
・「屋内の受動喫煙対策に関する特記事項」欄(最大60文字)
の3つ”

“◆就業場所:事業所、飲食店、ホテル・旅館、鉄道・船舶、その他の施設
■改正健康増進法上の類型
第二種施設、既存特定飲食提供施設
■受動喫煙防止措置の分類
・屋内禁煙の場合
・喫煙専用室設置または加熱式 たばこ専用喫煙室設置の場合
・適用除外の場所あり(宿泊室内など)の場合
・店内の一部を喫煙可能室としている場合
・店内の全部を喫煙可能室としている場合
■「特記事項」欄文言例
「喫煙専用室設置」・「喫煙可能室設置」など”

“◆就業場所:屋外(第一種施設を除く)
■「特記事項」欄文言例
「屋外喫煙可(屋外で就業)」など”

 「タバコ臭いところでは、本当は、働きたくない」という人は、現在、多くなっています。
 このような記載義務があれば、求職者がわかりやすいだけでなく、企業も、募集掲載のために、完全禁煙化を進めるのではないでしょうか。

 以下末尾に示した以前の記事に、私の体験を書いていますが、むかしは禁煙の職場を希望すると変な目で見られ、バカにされ、嫌な思いをしたものですが、社会は確実に進歩しているということです。

正しく実施されているか?
受動喫煙は全くないか?

 問題は、「本当に書かれた通りの受動喫煙対策がなされているか?」です。残業時間や手当や最低賃金なども、入社してみたら求人票通りではないという話もよくあります。まだ始まったばかりのルールでは、解釈があいまいだったりして、分煙での漏れもあるかもしれませんし、三次喫煙などは概念すらない会社もあるかもしれません。

 現に当機構への相談者で、禁煙にすると約束したので入社したが、なっておらず、いつまでも禁煙化しない……という例もありました。

 問題があったら、会社にも職安にも、しっかりと苦情を伝えましょう。

 当機構・当サイトでは、お仕事を探している方・探したことがある方の、体験談を募集しています。

[関連記事]
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