後を絶たない「禁止した喫煙所での違反喫煙」~“新型コロナ”「喫煙所・喫煙者」問題その11
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記事名下の囲みは抜粋、「……」は中略・太字化は引用者によります。
いつまで続くのか、感染リスクの喫煙問題、→関連既報末尾にリンク
いままでも報道を紹介しましたが、またもや、使用禁止となった喫煙場所での違反喫煙の報道から。
この問題は、先日掲載受動喫煙や迷惑が発生しようとかまわない人の心理とも関連します。
駅周辺の喫煙所閉鎖も喫煙者後を絶たず 東京 新型コロナ
=『NHK NEWS WEB』2020年4月22日 17時13分=
“渋谷駅前……喫煙所は、……緊急事態宣言の翌日、今月8日に閉鎖……ところがその後、規制線をくぐり抜けたりはがしたりして喫煙する人が後を絶たず、区は22日、改めて規制線を貼り直すとともに喫煙所周辺の見回りを強化することにしました”
“都内では……各区によりますと、路上で喫煙したり、たばこ屋の喫煙スペースなどで人が密集したりする状態が発生している”
次は関西の例。落書きまであるそう。器物損壊の罪になるはずですが。
「3密」喫煙所の閉鎖広がる 不満の落書きやポイ捨て吸い殻も…
=『神戸新聞NEXT』2020/4/27 11:30=
“神戸市内では3月末ごろから、市や関係団体などが設置した26カ所が閉じられた”
“閉鎖された喫煙所には……付近に吸い殻が。張り紙には不満を示す落書きもあった”
“全ては自分や周りの人たちの命と健康を守るため。普段以上の喫煙マナーが求められている”
以下の写真は、閉鎖した新宿駅周辺の喫煙所=→喫煙所の撲滅が進んでいます(“新型コロナ”「喫煙所」「喫煙者」問題その6)=東京都の好例と、まだ閉鎖しない自治体の問題でお知らせ=
のその後、いずれも会員提供・撮影’20年5月1日(金)午後。(画像はクリックで拡大します)
西口の閉鎖喫煙所、すみに吸い殻がたまっています。次の写真は、その位置で喫煙しているらしい光景(遠くからで、絶対とはいえないが、たぶんそうとのこと)。
以下は東口の喫煙所、こちらも閉鎖しているのに、その裏側で、喫煙している者がいました。二枚目の写真は喫煙所全景(別の日)、裏に入ると大通りからは目立たないのですが、このスロープも通り道、車イスなどが通るところです。(三枚目=喫煙所の右下・裏側)
行政の対応は遅い
以下、一カ月以上前の、医師による論説を見つけました。
もっと早く、もっと多くの喫煙所を閉鎖すべきでした。
喫煙者のコロナ感染がどうも楽観視できない訳 米の研究論文で重症化リスク指摘、WHOも警鐘
=『東洋経済ONLINE』2020/03/26 16:002020/03/26 16:00=
“3月に入って屋内における喫煙スペースの閉鎖を表明するオフィスビルや商業施設などが相次いでいます。4月1日から喫煙に関する規制が一段と厳しくなる「改正健康増進法(受動喫煙防止法)」の全面施行を控えていることも影響していますが、実は別の理由があります”
“日本では3月19日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「最も感染拡大のリスクを高める環境」として、①換気の悪い密閉空間、②人が密集している、③近距離での会話や発声が行われる、という3つの条件が同時に重なる場を避けるように、改めて警鐘を鳴らしました。屋内の喫煙スペースには、まさにこの3条件がそろっています”
“喫煙スペースは、不特定多数の人が利用するという特徴もあり、クラスターが発生しても感染ルートが追えなくなり、感染流行を阻止できなくなる恐れもあります”
[当サイト関連記事]
〈前回までの報道〉
やはり喫煙所は感染の危険大・喫煙者には要注意を~報道その1 ’20年4月13日
感染危険性の「喫煙所」と「喫煙者」~報道続々(報道その2) ’20年4月15日
感染の危険、「喫煙所」と「喫煙者」~報道その3 ’20年4月16日
感染の危険(報道その4)“新型コロナ”「喫煙所」と「喫煙者」 ’20年4月20日
“新型コロナ”感染問題その5「喫煙所」「喫煙者」問題 続報 ’20年4月21日
喫煙所の撲滅が進んでいます(“新型コロナ”「喫煙所」「喫煙者」問題その6)=東京都の好例と、まだ閉鎖しない自治体の問題 ’20年4月23日
その後の喫煙所“閉鎖”状況~“新型コロナ”感染増悪の「喫煙所」「喫煙者」問題(その7) ’20年4月26日
“喫煙がコロナに有効”? 珍説に禁煙学会が反証~感染と「喫煙」問題その8 ’20年4月27日
“新型コロナに喫煙者が感染しにくい?” 珍説の検証記事(感染と「喫煙」問題その9) ’20年4月29日
ローソン全店で店頭灰皿「一時休止」に(ただし感染問題で~「感染と喫煙所」問題その10) ’20年4月30日
〈要請活動〉
≪緊急要請≫ 最も感染の危険性が高い「『喫煙所』の休・廃止を」受動喫煙撲滅機構は神奈川県・県知事に要望を送付しました ’20年3月23日
感染防止のための「喫煙所」休・廃止の要望、県から回答がありました ’20年4月6日
「喫煙室閉鎖の要請」を松沢成文理事が首相と厚労相に提出 ’20年4月11日
狭い「喫煙室」は感染・蔓延の原因に! 閉鎖・撤去を各団体が呼びかけています ’20年3月4日
各地で喫煙室が休・廃止に~まだある喫煙所には申し入れを~禁煙学会も緊急要請、文面を公開 ’20年3月16日
『STOP受動喫煙 新聞』第30号–2020年・春号
〈論説〉
「コロナウイルスに思う公益の在り方」公益社団法人 受動喫煙撲滅機構 理事長 田中 潤 ’20年3月3日
「マスクと受動喫煙撲滅」論説:公益社団法人 受動喫煙撲滅機構 田中 潤 理事長 ’20年3月17日
〈過去の報道〉
受動喫煙で「感染症」増大の危険 ’20年2月17日
病原菌が受動喫煙で“進化”?! 薬も効かなくなる?! 黄色ブドウ球菌の変質についての研究発表 ’19年11月
受動喫煙をしたくないのであれば、喫煙所をたばこ税でたくさん作るほうが効果的ではないですか?
受動喫煙防止などで、タバコを吸える場所がないことが一番受動喫煙の被害にあうとは思いませんか?
たばこは合法的に全国どこでも購入できますが、喫煙所がどこにもないなら、吸うのをやめようとは思わないのではないでしょうか?
お酒は家でしか飲めませんではいそうですかと聞き入れる方が少ないのと同じです。
排除するだけで受動喫煙の被害を防ぐことはおろか被害を拡大させるだけです。
ちなみに私はたばこは吸いません。