銭湯も禁煙です
当機構の理事で、「タバコ問題情報センター」(→リンクページ掲載)の代表理事として、長年タバコ撲滅運動を展開しておられる著名人、
渡辺文学(わたなべふみさと)氏による、受動喫煙のひどい銭湯(ロビーに灰皿が置かれていて、何度申し入れをしてもやめない)の事例を、以前に紹介しましたが、その続報です。
以前の紹介記事→銭湯の中に灰皿!? お風呂あがりの受動喫煙~洗った体がタバコ臭くなった…‼ ’19年3月
→“風呂屋の中(屋内)に灰皿! 受動喫煙被害発生” で保健所へ申し入れ、回答がありました ’19年8月
この4月に全面施行された改正健康増進法と、東京都受動喫煙防止条例の影響や、いかに、と、
渡辺理事が“視察”に行ってみたところ……、
以下、渡辺理事の4月22日の報告メールの抜粋です。
10年ほど前、世田谷・桜丘から南烏山に引っ越しました。
その南烏山にあった銭湯が「増保湯」でした。
そして、この増穂湯のロビーには、クリスタルの灰皿が二つ置いてあり、これは、当時40軒ほどあった銭湯の中で、ただ1軒だけでした。
※今、営業している世田谷区内の銭湯は23軒となってしまいました。私は、世田谷保健所と増穂湯に、再三、再四、「灰皿撤去」=「禁煙」の申し入れを行ってきました。
オーナーは、ヘビー・スモーカーで、世田谷保健所の担当者が勧告に行った際には、塩をまかれたこともあったようです。ひどいオーナーでした。4月に入り、もし灰皿が置かれてあったら、「罰金」が楽しみ(?)、と思って、昨夜、久しぶりに増保湯に。
しかし、その“期待”は、裏切られました。ロビーのテーブルの上には、
「東京都の条例により4月から禁煙になります」
と書いた団扇があり、灰皿は撤去されていました。やはり「条例」の威力はたいしたものですね。
渡辺文学
「増保湯」元灰皿があった机上、’20年4月21日渡辺理事撮影。
銭湯の店主、いまどんな気持ちでいるのでしょうね。
少しは禁煙化した良さに、気づくでしょうか?
[追記]
本記事公開後、渡辺理事に報告したところ、以下の補足がありました。
4月上旬、まだ確認に行っていないときに、増保湯に電話して、「ロビーは禁煙ですか?」と尋ねてみたそうです。
するとオーナーは、
「『都の条例でもちろん禁煙ですよ!』と、
なにか“胸を張ったような”感じの受け答えでした」
とのことでした。
(これ聞いた人、みな大笑いです)