トイレ違反喫煙に対して、やさしくきびしい掲示が ～ ＪＲ十条駅(東京都北区)

　東京のある駅の、違反喫煙に対してのポスターが話題のようです。

　駅のトイレが禁煙なのは「電車ですら理解しているようです」　隠れ喫煙に悩む十条駅が張り出したポスターに反響
　　＝『Jタウンネット』2020年9月28日 06:00＝

　以下抜粋、｢……｣は文省略･太字化は引用者によります。
“JR十条駅（東京都北区）に貼られたポスターが、ツイッターで注目を集めている……多機能トイレに貼られているというこのポスターには

｢多機能トイレ　たばこ　ダメ｣
という注意と、埼京線の車両の写真が……車両からは

｢そうだぞ｣

……

｢電車ですら理解しているようです｣

”

“多機能トイレに関わらず、トイレで煙草を吸うのは絶対にいけないことである。
それは確かなことではあるが、｢電車ですら理解している｣とは…。物凄い煽り文句だ”

“ポスターはこれだけではない……

｢多機能トイレは喫煙ルームではありません
赤ちゃん連れのお客さまも使います
純粋無垢な赤ちゃんにタバコの煙　吸わせますか？｣
｢ここでたばこはだめだよ　わかるかな？｣

”

“後半部分はまるで子どもに言い聞かすかのような口調だが、｢トイレで煙草を吸ってはいけない｣という当然のことを守れない人には、このくらい言わないと伝わらない…ということなのかもしれない”

“駅がそれだけ多機能トイレでのマナーに困っていることがよく分かる”

“ポスターに対し、ツイッターでは……
｢こういう決まりを守れない奴らがいるから喫煙者が悪い目で見られるんだよなぁ…｣
｢……そうでもしないと理解できない奴がいるというのもなぁって｣
｢もうトイレだけ煙感知したら問答無用で天井から水出していいんじゃねぇかな｣”

“年に数件ほど利用者から、｢トイレでタバコの臭いがする｣といった意見があった……禁煙であることを知らせるステッカーの掲示などを行っていたが、あるとき
｢小さなお子様のおむつ替え等で利用されるお客さまから『タバコの臭いがする』と申し出がありました｣
と担当者。それがきっかけで、このポスターは誕生したという”

“｢十条駅では、小さなお子さまがご利用できない状況があってはならないと考え、『良心に訴えるようなポスターを作成しよう』ということになりました。
ポスターは、電車を擬人化することで、皆さまに伝わりやすいようにしました｣”

さらに詳しい掲示も

　この報道を見た当機構の会員が、すぐに取材に行き、撮影してきてくれました。(画像はクリックすると拡大します)
　　

　多機能トイレの外観と、中。なんか汚いですね。
　　

　駅員にきいたところ、ポスターはこの駅オリジナルだそうです。
　会員によると、十条駅は全体、きたない感じだったそうです。

喫煙は犯罪を増やす

　｢割れ窓理論｣という心理学用語があります。街が汚いと、マナー違反が増え、やがて犯罪まで増えるという理論で、ニューヨークは落書きを消すことで犯罪を激減させ、それに見習った札幌の警察は、違法駐車を取り締まることで違反ぼったくりなどを減らしたとか。
　街の汚れ、路上喫煙やポイ捨ては、犯罪につながります。
　これを機に、この駅もきれいになっていってほしいですね。

　各ポスターの右下には、こう書かれています。

　また、｢お客さまの声｣を積極的に求める大きな掲示もあったそうです。

　こんなのふつう、ないですよね。同駅のやる気がうかがえます。

　感想や励ましなども送ってあげてはいかがでしょうか。

　〈追記〉☆本記事は『STOP受動喫煙 新聞』３２号にも、割れ窓理論の説明も入れ掲載しています。

［当サイト関連既報］※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
　トイレの禁煙マーク　～渋谷 ’18年5月

　路上での受動喫煙・ポイ捨てへの“怒り”を漫画で啓発 ’19年10月

　違反喫煙は警察に通報、注意してもらいましょう･･･閉鎖した喫煙場所での違反者･続報～｢感染と喫煙｣問題その12 ’20年5月

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