タバコの煙=PM2.5=で、感染しやすくなります
PM2.5の吸入で、感染の危険が増すとの報告です。
PM2.5について、発生源は、アスベストくらいしか知らない人もあるでしょうが、タバコの煙には、多く含まれています。
つまり、受動喫煙でも感染しやすくなる、ということです。
PM2.5で新型コロナ感染しやすく 京大がマウス実験
=『朝日新聞DIGITAL』2021年2月4日7時00分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ PM2・5(微小粒子状物質)といった大気汚染物質を取り込んだマウスの肺は、新型コロナウイルスに感染しやすい状態になることを、京都大などのチームが突き止めた”
“重症率や死亡率は、大気汚染が深刻な地域ほど高いと報告されている”
“PM2.5などを取り込むことで、肺の細胞が、ウイルスが侵入しやすい状態になることが示された”
“「大気汚染や室内空気汚染への対策が、コロナ感染や重症化の予防に役立つ可能性が示された」”
その京大のサイト発表。
大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたすメカニズムの一端を解明 -PM2.5が新型コロナウイルスの細胞侵入口を拡大する- =京都大学=
タバコ煙はPM2.5より小さい
PM2.5とは、大きさが2.5㎛(マイクロメートル、以前の言い方では「ミクロン」)以下の、極小の微粒子のこと。
2.5㎛でも、シャープペンの芯(0.5ミリ)の200分の1、赤血球や抹茶の粉より小さく、そんな粉塵(ふんじん)はいつまでも浮いていて、吸い込まれると、肺の枝分かれしてどんどん細くなっている先の、奥の奥まで入り込む可能性があります。そして、もう外に排出されず、肺の奥に染み付いたままになる粉塵微粒子もありえます。
恐ろしいことに、タバコの煙には、2.5どころか、1.0や0.1㎛の粒子まであるとのこと。
ちょっとでも臭ったら、肺の奥まで有害物質が入り込んでいるかもしれないのです。
タバコの煙は、一瞬でも吸わないようにしましょう。
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