“神奈川県「受動喫煙防止条例」は失敗” !? 松沢成文議員が公けに言及
最新の報道より。
松沢成文議員が、ユルすぎの健康増進法改正案について、
“神奈川の例は失敗なのだから、参考にするな!”
といった意味のことを明快に発言しました。 (記事名の後の囲みは一部抜粋・「……」は文省略・太字化は引用者)
受動喫煙防止「神奈川県条例は大失敗」 松沢氏「参考にしてはいけない」
=『カナロコ』(『神奈川新聞』) 2018年7月6日(金) 02:00=
“ 「政府案に比べ圧倒的に実効性が高い」-。健康増進法改正案の質疑が始まった5日の参院厚生労働委員会……松沢成文代表(神奈川選挙区)は、神奈川県知事時代に制定した受動喫煙防止条例を「大失敗」とし、日本維新の会と共同提出した対案の優位性をアピールした”
“ 知事退任後、約7年ぶりに答弁に立った松沢氏……10年近く前の条例制定時とは「時代背景が違う」と前置きした上で、「実効性を高めるためには参考にしてはいけない」と述べ、県条例を教訓にすべきと強調した”
“「実効性確保という意味では緩すぎた」と指摘。施行から8年間で一度も罰則を適用していない点にも言及し、「違反してもおとがめなしで、抑止力がなくなった」と疑問視した”
ここでの「教訓に」とは、もちろんふつうの意味でなく、反面教師=悪い見本、という意味ですね。
この件について、社会派の記者・岩永直子氏が詳しい論説をしています。
受動喫煙対策の面積特例は「神奈川県を参考に」 「大失敗だった」と前知事
=『BuzzFeedNEWS』2018/07/5 22:12=
“「大失敗だった」と述べ、委員らから失笑の声が漏れた”
“スペインの2006年の規制は失敗例と酷評されている。対象外とした面積の店舗で、煙の濃度が規制前より高まったという報告もあるからだという”
“スペインは、その反省を踏まえ、2011年に不特定多数の人が出入りする閉鎖的な施設を完全禁煙とする新たな規制法を作った。そして、日本は失敗とされた「スパニッシュモデル」や、神奈川県条例の面積規定を踏襲する法案が審議されている”
なお、引用されているスペインの失敗例の記事を書かれた石田雅彦記者も、受動喫煙に関して多数の良い記事を発表されていますので、さかのぼって読まれることをおすすめします。
石田記者の記事一覧
☆『STOP受動喫煙 新聞』では22号で、石田氏の[飲食店は「全面禁煙」にすべき5つの理由]を転載させていただいています。
以下はご参考まで、神奈川条例・タバコ対策についての県のサイトページです。
「かながわのたばこ対策」
写真は、“条例に賛同します” との禁煙掲示です。
(登戸「クラフトビア ムーンライト」トイレ)