「煙たい対策」? =兵庫県神戸市= 市民の苦情にも灰皿を撤去できず

 ポイ捨て対策と称した、単なるいい加減な灰皿設置で、結局、市民への受動喫煙が発生しているという、見出し通りの記事です。自治体がポイ捨てにも受動喫煙にも対策を進められず、なにを言っているのかわからない、歯切れの悪いコメントをしています。

 受動喫煙問題をよく報道している地元紙の追及です。

 煙たい「ポイ捨て対策」JR舞子駅前の灰皿 「受動喫煙」で続く苦情…市には撤去の強制力なく
   =『神戸新聞NEXT』2022/2/9 15:00=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“各地で喫煙所が閉鎖される中、JR舞子駅前の歩道脇に置かれた灰皿について……「通学、通勤で通る人たちが受動喫煙させられている」との指摘が神戸新聞社に寄せられた”

“設置側は「美化のためだ」と主張し、応じない構え”

“「たばこ」と書かれた銀色の灰皿は、駅の階段に向かう歩道脇に……常に2~3人がひっきりなしに喫煙……囲いはない。風向きによっては煙の臭いが歩道に漂う”

“数年前からは地元の男性(54)が管理……かつて、市の要請を受けた店側が灰皿を撤去したところ、吸い殻が線路に落とされたり、歩きたばこの人が増えたりするのを見て必要性を感じ、灰皿の管理を名乗り出たという。
 男性は灰皿周辺の清掃も行っており、「ポイ捨てなどを条例で厳罰化してもらえれば、灰皿は必要なくなる」と主張。たばこ店主の男性も「灰皿撤去を民間に求める前に、まずは公的機関から灰皿をなくし、姿勢を示すべき」

“約3年間で12件の苦情が市健康企画課に寄せられ……たばこ店の男性らに灰皿の撤去や店内への移動などを依頼してきたが、改善されない……条例には「県民は受動喫煙を生じさせないよう努める」などと定められている。しかし、罰則がなく、撤去への強制力もないため、市は「お願い」を続けている状況……担当者は「駅へ行くには灰皿が設置された近くを通らざるを得ない。今のままにはしておけない」と苦しい表情。「設置者側と粘り強く話をしていくしかない」”

画像は役所(千葉県庁)にあった「禁煙場所」の灰皿

 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 公園に勝手に置かれる灰皿? 喫煙者が密集する無法地帯に ~ 大阪 ’20年12月

 「屋外喫煙所問題」外に灰皿を置く店の言い分? ’20年8月

 タバコ店でも灰皿撤去に ~ 条例・罰則の差の問題は? ’20年2月

 「徴収なし」でも、4カ月で80人以上の路上喫煙をやめさせています = 福島市 ’21年8月

 路上喫煙の取り締まり、違反は10年で5分の1に ~横浜市~ ’20年12月

 路上喫煙で罰則を徴収した件数を公開 ~ 東京都千代田区 ’20年8月

 ポイ捨ても法律違反・犯罪です ’20年6月

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