「コンビニ喫煙所の撤去を」医師会が各本社に要望 回答は? ~ 広島県

 ’20年4月の改正法全面施行の前後から、コンビニの店頭灰皿はかなり減ったとは思えます。
 しかし、いつまでも頑として置き続ける店もまだまだあり、利用客だけでなく通行人や従業員が被害にあっています。
 また近年では、わざわざ店内に喫煙室を設けるところも増えています。

 店頭灰皿も店内喫煙室も廃止せよ、と広島の医師会が、コンビニ各社に要望を出しました。

 コンビニから灰皿・喫煙所の撤去を 広島県医師会が各社に要望書
  =『中國新聞デジタル』2022/5/12= ※同紙ネット記事は無料登録で全文が読めます。

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“ 広島県医師会……は、コンビニ大手3社に……店舗から喫煙所や灰皿を撤去するよう求める要望書を提出した。コンビニ側は中国新聞の取材に対し、加盟店と協力する姿勢やより良い環境づくりを進める考えを示した”

“灰皿を設置しているコンビニの店舗について「喫煙しない利用客や通行者のリスク野放しになっている。加盟店に対し、速やかに撤去するよう指導の徹底を強く要望する」と訴えた。要望書は4月中旬に郵送した”

“ 取材に対し、セブン―イレブン・ジャパン(東京)は灰皿の撤去や、出入り口から遠ざけるよう加盟店に求めているとし「……加盟店と協力しながら進めたい」……ファミリーマート(同)は路上喫煙禁止区域の店舗では原則、灰皿を設置せず、それ以外でも設置場所の見直しや使用する客に周辺への配慮を呼び掛けていると回答。ローソン(同)は「店舗での利用状況を確認し、今後も各地域の自治体などと連携しながらより良い環境づくりにまい進する」とコメント”

“ 健康増進法では、コンビニや飲食店の屋内は原則禁煙と定め……屋外で喫煙できる場所を定める際にも、望まない受動喫煙を生じさせない配慮義務がある”

 広島の医師会が、東京の本社3社に送付したのですね。

 しかし、ファミマの弁、「使用する客に周辺への配慮を」とは、どうしろというのでしょうね? 人が来たらすぐ消すようにとでもいうのですか? それでは遅いし、じっさいのところこの“配慮”とは、「あまり灰皿から離れて広がって吸わないでほしい」といったことではないでしょうか。

 集合住宅での近隣被害への注意書きでも、すぐこの「配慮」という語句が使われますが、具体性がないと意味がありません。

 ましてコンビニの灰皿は、そこで吸っている限り、受動喫煙は必ず発生するのですから、撤去しか被害を防ぐ方法はありません。他社コメントもいまひとつ具体性に欠けますので、どうも企業イメージとしての単なるポーズの返答では、と思えてしまいます。
 
 画像は、以前はひどかった関内のコンビニ前。その後、灰皿は撤去されましたが、路地側で吸う輩は今でもよく見かけます。
 喫煙者には、そこが喫煙可能と刷り込まれるので、もともと喫煙所を用意しないか、早々に撤去し、大きな禁煙表示をするなどしないといけないのです。

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 コンビニ店頭の受動喫煙撲滅へ、自治体が 各店へ要請!~ 岐阜県多治見市 ’20年11月

 市内コンビニ灰皿、一斉撤去! ~西宮市、「改正法施行にともない」 ’19年10月

 進むコンビニ店頭の灰皿撤去~いまどき難色を示す店は? ’19年5月

 コンビニ店頭の喫煙を排除してくれました~ローソン ’19年12月

 一人の市民の要望を受け、コンビニ灰皿が撤去されました~みなさんもどんどん申し入れを! ’19年10月

 コンビニの「気遣い」は誰に向けてのもの? ’19年9月

 迷惑なコンビニの店頭灰皿・喫煙所の撤去を禁煙学会が求めました ’19年8月

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「コンビニ喫煙所の撤去を」医師会が各本社に要望 回答は? ~ 広島県” に対して1件のコメントがあります。

  1. 受動喫煙は大人の問題です。あなたにもできる事はあります。即行動を。 より:

    私が、受動喫煙撲滅機構にコンタクトを取ったのは、この記事がキッカケでした。

    広島の医師会がコンビニに灰皿撤去の要望、コンビニ以外のところでも確か要望を出していることは、中国新聞の記事を読んで知っていました。

    私も、個人的にコンビニや図書館、郵便局など、受動喫煙被害を受けたところには、灰皿撤去要望を行っています。
    なかなか灰皿撤去をしてくれない中、受動喫煙撲滅機構のこの記事を読んで、あらためて励まされた気がして、広島の医師会にお礼を伝えたくなりました。

    先日、禁煙学会の医師と話す機会がありました。その医師は、記事にあるコンビニ灰皿撤去活動などをしている医師会に所属しており、役員任期満了に伴い活動からは遠ざかっているものの、禁煙学会で禁煙を推進しているとのことでした。
    医師の話によると、「国や自治体がからみ、人が多く集まるようなところでの、灰皿撤去要望ほど、通りやすい」とのことでした。
    平和公園の灰皿撤去は、記事にある医師会が行ったそうです。
    医師との会話の後、すぐさま、広島の医師会に電話して、記事で紹介された活動のお礼と、要望を伝えました。要望とは、「私が灰皿撤去要望をコンビニに出した後に、後押しとして、医師会からも撤去要望をメールでも何でもよいので行って欲しい」というものです。しかしその要望に対する返答は、「記事にある医師会の活動は年1回程度であり、書面にて行うので、難しい」ということでした。

    記事を読んだ皆さんが、何かしら灰皿撤去などの協力要請を医師会に行えば、「医師会にも記事を読んだ読者からも、灰皿撤去賛同の声などが多く寄せられている」と、医師会の活動の後押しができるかもしれません。
    とにかく、みなさん、行動です。つい数日前、私個人で、灰皿撤去要望を出し続けていたローソンの店頭灰皿が撤去されました。個人でもできる事はあります。
    「一人で何ができる?」「あなた一人で変えられる?」などと、警察官や喫煙者やエホバの証人からも、言われたことがありますが、何もしない人の言い訳です。しないと変わらないんです。
    大人なら、必要以上に臆病にならないでください。
    皆さんも「即」行動して、受動喫煙をなくして行きましょう!

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