喫煙所はどうするのか? 県知事は設置に「否定的」 = 佐賀
先日からお知らせ、佐賀県で、喫煙所の再設置の要望(請願)と、当然の反対の意思の医師会などの件、
→逆行の佐賀県、喫煙所の再設置に医師会が「待った」 ~ 「喫煙しても良いという誤ったメッセージ」
その続報です。まだはっきりしていないのですが、少なくとも県知事は、作りたくないようです。
記事名の下の囲みは抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
佐賀県庁の全面禁煙、是か非か 喫煙所再設置の請願採択、医師会など反発
=『西日本新聞me』2022/5/20 6:00=
“県庁舎敷地内の全面禁煙を巡り、論争が起こっている。県議会は……喫煙所の再設置を求める請願を全会一致で採択。一方、県医師会などはたばこの健康被害を訴え、反対の要望書を提出した。請願に強制力はないが、県は検討結果を議会に報告する必要がある”
“改正健康増進法が一部施行された2019年7月から全面禁煙とし、3カ所の喫煙所を撤去……敷地内の全面禁煙は、九州7県の県庁舎では佐賀のみ(22年3月時点)”
“佐賀県の喫煙率は全国4位。さらに県内で最も多い死因はがん”
“ 請願では、県庁近くのコンビニに愛煙家の職員が集中し、かえって来店者などへの受動喫煙を誘発していると指摘。喫煙所の設置でより受動喫煙を防止できるとし……県内には80人の葉タバコ耕作人がいることや、地方たばこ税のうち約9億5千万円が県の収入になっていることも理由に挙げている”
コンビニでの職員の喫煙が問題?! なら、県がそこでの職員の喫煙を禁止すればいいではないですか。(『STOP受動喫煙 新聞』第38号参照)
コンビニも、迷惑しているというなら灰皿無くせば?
そしてやっぱり、税収を当て込み、喫煙を増やすべきという本音が見えていますね。
記事の続きを見てみましょう。
“ 提出者である県たばこ販売協同組合の市丸典夫理事長は「喫煙者を排除するのではなく、共存する方法を考えてほしい」……日本共産党の武藤明美県議は非喫煙者でたばこは嫌いだとした上で、「たばこは違法薬物ではないので、喫煙する権利を守ることも大切ではないか」と話す”
“県医師会は4月……喫煙所の再設置に反対するよう求める要望書を提出。がんの原因になるなどたばこの健康被害を紹介し、「再設置は喫煙しても良いというメッセージにつながる」と指摘……県内でがん対策に取り組む3団体も連名で同様の要望書を出した……NPO法人の荒川国子理事長は「請願は禁煙を促進する時代に逆行している。反対する県議が一人もいなかったのが不思議だ」”
この共産党の県議、なにを自民党的な低レベルなことを言っているのでしょうか。
違法でないものを行う“権利”のためにその場所を税金つかって作るべき、というなら、合法のドラッグを吸う場所や性風俗の閲覧や行使の場を設けるのか?
タバコは本来、違法薬物にすべき、それが遅れているだけ。そして受動喫煙は、すでに改正健康増進法の違反となっています。
続いて県の新聞から。
佐賀県庁の敷地内に喫煙所求める請願、山口祥義知事は否定的見解「設置は慎重に」
=『佐賀新聞』2022/05/20 08:30=
“山口祥義知事は……「県庁の取り組みが社会の先例になることも多く、受け止められ方を考えると慎重にならざるを得ない」と設置に否定的な考えを示した”
“ 会見で山口知事は「医師会の話は至極もっともだ」と設置反対の考えに賛同した上で「県議会がなぜ全会一致で請願を採択したのかが分からないので、どういう議論があったのか、これから(県としての対応を)検討する中で聞かせていただきたい」”
“ 近隣のコンビニに愛煙家が集中していることには、「申し訳ないと思っている。そこでの受動喫煙の問題も出てくるので悩んでいる」と述べた”
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
煙ダダ漏れの喫煙所が「不適合」との保健所指導で閉鎖~奈良県生駒市 ’22年5月
法施行されたものの、通知に反する喫煙所が…「『法の趣旨』『通知』に沿う対応を」佐賀新聞が問題点言及 ’19年7月
またもや役所で、公務員が規則違反・仕事サボリの喫煙を「繰り返し」!「健康増進部」課長級らを懲戒に ~ 兵庫県川西市 ’21年9月
閉鎖中の喫煙所、市民の要望で、解除後の再開を見送りに ~ 東京都清瀬市 ’22年4月
禁煙化は “以前に戻ることはない”「ニューノーマル(新常態)」に ’21年12月