新庁舎に違法のはずの喫煙室を2カ所も設置!? 非公開の場で決める、市民無視の自治体 = 長崎市

 国の法律の抜け道を利用、しかし合法とはいえないはずの屁理屈で喫煙所を設置しようという、とんでもない自治体が現れました。

 改正健康増進法では、役所の庁舎内、屋内は全面禁煙、喫煙場所の設置は不可、となっていますが、議会棟は別との法律になってしまっています。
 しかし、この長崎市の場合は別の棟ではなく同じ建物です。受動喫煙は必至、今後どれだけの非難が巻き起こるか。

 長崎市議会 新庁舎フロアに喫煙室 非公開で決定
  =『毎日新聞』2022/7/4 17:24(最終更新 7/4 17:44)=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“ 建設中の長崎市役所新庁舎……市議会フロアに喫煙室2カ所を設置することを……市議の検討会が非公開の会合で決めた”

“改正健康増進法では行政機関の庁舎内での喫煙は禁止されているが、「5階は全体が議会フロアになり、機能が他のフロアと異なる」との考えで行政機関の庁舎ではないとみなし……”

“6月17日に各会派の市議で構成する議長の諮問機関「新市庁舎建設に係る議会機能整備検討会」が非公開で開かれ、市議が喫煙室の設置を提案。「喫煙者の権利がある」との意見が出る一方、「換気が十分できるのか」「会派に持ち帰って検討したい」などの声も上がったが、工期などを理由に設置が決まったという”

“ 市がホームページで公表している議会フロアの図面には喫煙室の記載はない。市が17年以降、市議に示した数種類の図面にも今回の提案まで記載はなかった……19年7月に着工し、完成(22年11月末)まで5カ月となってから、喫煙室の設置が浮上した”

“担当者は「最終的には市が設置するかを決めることになるが、技術的な問題などがない限り、市議会の要望に沿う形になるのではないか」”

“想定されているのは紙巻きたばこ用と電子たばこ用の喫煙室計2カ所で、市は排気設備などの費用見積もりを始めた”

“ 改正健康増進法は、行政機関の庁舎は敷地内禁煙の「第1種施設」と規定。それ以外の多数の人が利用する施設は「第2種施設」として原則屋内禁煙だが、喫煙専用室を設置できるとしている。現在の市庁舎にはかつて喫煙所があったが、改正法の施行に伴い19年7月に撤去。別棟となっている現在の議会棟は第2種施設とみなし、20年3月に喫煙専用室を設けた”

“ 第1種施設でも「施設の利用者が通常立ち入らない場所」などの要件を満たせば、特定屋外喫煙場所を設置できるが、新庁舎は通路などに囲まれて利用者が立ち入らない場所がないので屋外喫煙場所を設置しない”

“新庁舎5階の議会フロアは「他の行政フロアと区域が分かれている」として喫煙室を設置する……設置予定場所のうち1カ所は議会事務局職員の執務室に隣接し、授乳室にも近い

 最後の一文に、この問題の要点が端的に述べられています。

“ 市議の一人は「議会フロアも同じ建物内にあり一般市民も来るのに、市民が分からないような非公開の会合で喫煙室設置を決めるのはおかしい。こんなことをすれば、議員特権との批判を受ける」と話した”

【追記】
 地元のテレビ報道と、後日の発表の報道がありました。※テレビは早く非公開となるかもしれません。

 「議会フロアは他のフロアと位置づけが異なる」長崎市新庁舎の市議会フロアに喫煙室、非公開の検討会で決定
  =『テレビ長崎』2022年07月05日 18:54=

“新庁舎5階の市議会のフロアに、長崎市議会が喫煙室2カ所の設置を決めたことが分かりました……各会派の議員でつくる非公開の検討会で決まりました”

“改正健康増進法では……行政機関の庁舎などでは敷地内禁煙となっていますが……「議会フロアは他のフロアと位置づけが異なる」として、喫煙室を設置するとしています”

“2022年11月に完成する予定で、市は費用の見積もりを進め、設置するかどうか検討します”

 新庁舎喫煙室 非公開会合で設置決定 長崎市長「議会の意向尊重」
  =『毎日新聞』2022/7/8 14:30=

“喫煙室を設置することを市議の検討会が非公開の会合で決めた問題で、田上富久市長は7日の記者会見で「基本的には議会の意向を尊重したい」と述べた”

“市長は、検討会からまだ要望を受けていないとした上で「基本的には、技術的な課題や費用などの検討結果を踏まえて判断していく。議会フロアの機能になるので市議会の意向を尊重したい」”

“改正健康増進法は行政機関の庁舎内での喫煙を禁じているが、市は「議会フロアは機能が他のフロアとは異なる」として喫煙室を設置できるとしている”

 2016年の東京のある市議会棟の喫煙所。
(内外の壁・天井の色の差に注目)
こんなのができるんですね。

 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 「北海道議会新庁舎に喫煙室」というニュースで何を思う ’20年1月

 役所の屋内に違法の喫煙室が! 医師会が撤廃の要望 ’22年5月

 全国の市区町村議会の禁煙化はどうなっているか? 市民団体による徹底調査:「子どもに無煙環境を推進協議会」 ’19年11月

 県議会・市区議会 “禁煙状況” 色分け地図ができました ’19年12月

STOP受動喫煙 新聞』 季刊・年1200円
 さらなる情報が読める! 各種サービスがある、当機構への入会=『STOP受動喫煙 新聞』のご購読=をおすすめします。

 ☆画像はクリックで「紙面案内・入会特典」ページが開きます。

コメントを残す

* が付いている欄は必須項目です。
アドレスは公開しませんが、内容確認の場合がありますのでご記入ください。
(名前は記入されたまま公開します。過去のコメント集「被害者のコエ」参照)
公開は内容確認後となります。若干の要約・修正や、公開しないこともあります。
※公開向けではない個人的な相談や意見は「お問い合わせフォーム」へお願いします。
※受動喫煙と関係ないこと、喫煙の非難などは書かないでください。

当機構からの回答や連絡は、必ずあるわけではありません。
投稿の方への、一般の方からの助言・ご意見・励ましの言葉も歓迎しています。
(その方のコメント末尾「返信」をクリックして投稿してください)

※公開したコメントの削除は基本できません。
 (より良くするための修正は検討します)
 コメント文の転載等その後の使用権は、当機構が有します。
 無断転載を禁じます。

*