駅前に増設した喫煙所が利用開始 受動喫煙に不安の声 ~ 福島駅
先月の記事、また駅前に喫煙所を新設! 市民から受動喫煙の不安の声…形状の工夫で煙の漏れは防げるのか? ~ 福島 の喫煙所の利用が始まったとの報道がありました。
「新喫煙所」利用開始 福島駅東口駅前広場、再開発で移転
=『みんゆうNet(福島民友新聞)』2022年08月06日 08時25分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“福島駅東口駅前広場内の花時計東側の交差点付近に新しい「東口指定喫煙所」を設置し、4日から利用を開始した。市保健所は「福島駅周辺の喫煙ルール順守の啓発や巡回指導などを通し、望まない受動喫煙防止対策を推進していく」とした”
“ 市は2020年度に独自の「市受動喫煙防止条例」を制定し、歩きたばこなどによる受動喫煙の課題があった福島駅東口駅前広場やその周辺を受動喫煙防止重点区域(喫煙禁止区域)に指定。指定喫煙所を設置し、受動喫煙防止指導員を配置して巡回指導してきた”
“指定喫煙所は……駅前再開発事業に伴って使用できなくなった。移転先として……「喫煙者が分かりやすい」「非喫煙者に迷惑がかからない」などの理由で現在地に”
“ 喫煙所入り口は交差点で横断待ちの人で混み合う場所で、市民から受動喫煙を心配する声もある。そこで市保健所は今月1、2日、喫煙所の外の粉じん濃度を測定……非喫煙時と喫煙時にほぼ差はなく、一酸化炭素も検出されないなど問題がないことを確認したという”
“信号待ちをしていた非喫煙者の女性は「これまでなかったので、受動喫煙の心配はある」”
“ 市保健所は「人数や風向きで変動するため、今後もモニタリングを実施していく」”
“喫煙禁止区域で指定喫煙所以外で喫煙する違反に対し、2千円の過料を科す罰則規定がある”
よくわからないのが、利用開始が8月4日なのに、測定をしたのが「今月1、2日」ということです。
事前に実験をするのは良いことでしょう、喫煙者を入れて測定したのでしょうが、しかし人数はどの程度でしょう。利用時の最大人数でちゃんと測定したのでしょうか。
「非喫煙時と喫煙時にほぼ差はなく」とのことですが、どんな人でも差を感じないほどだったのでしょうか。
また、もし測定の結果、「ある程度の差はあった」「問題もあった」だったら、利用は中止になったのでしょうか。
「人数や風向きで変動するため、今後もモニタリング……」ということは、最低の状況を想定した正しい測定ではなかった、ということではないでしょうか。
前回書きましたが、煙が漏れそうな形状のようです。「横断待ちの人で混み合う場所」とのこと、本当に「非喫煙者に迷惑がかからない」と、言い切れるのでしょうか。
画像は東京都・新宿駅そばの喫煙所の風景。(何度か既出、クリックで前回掲載の記事が開きます)
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