親からの受動喫煙は孫の代にも影響が!

 またもや、親の喫煙による子どもへの健康被害の研究結果が出ました。
 子どもへの影響については、いままでも同じような研究があり、健康被害があるとの同様の結果が出ていますが(→末尾に過去の関連記事リンク)、各地で研究される、根の深い問題のようです。
 また、今回の結果では、遺伝的に「孫にも影響」する、ということです。

 親の受動喫煙にさらされていた子どもは成長後の喘息リスクが高く孫にも害が及ぶ可能性、メルボルン大学研究報告
  =『@DIME(アットダイム)』2022.09.30=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“受動喫煙によって子どもの健康を害してしまうことはよく知られている。しかし影響はそれにとどまらず、その子どもが成長後に授かる子ども、つまり、喫煙者の孫にまで害が及ぶ可能性が報告された”

“1,689人の子どもとその父親、さらに父方の祖父が調査対象……結果、父親が子どもの頃に受動喫煙にさらされていた場合、その子どもの非アレルギー性喘息のリスクは、受動喫煙にさらされていなかった父親の子どもに比べて59%高い”

“同大学のShyamali Dharmage氏は「……定かでないが、エピジェネティックな変化が関係している可能性があると考えている」……エピジェネティックな変化とは、「タバコの煙などの環境要因が遺伝子と相互作用して、遺伝子の働きが変化することであり、その変化も遺伝する可能性がある。しかし、世代ごとにその変化を部分的に元に戻すことができる場合もある」……そして「タバコの煙によるエピジェネティックな変化が起きると、その男児が成長したときに生成される精子に影響が生じる可能性があり、その変化は次の世代の子どもへと引き継がれるのではないか」”

“父親の小児期の受動喫煙の影響が、その他の疾患、例えばアレルギー疾患や喘息以外の呼吸器疾患のリスクを高めているか否かの確認も、次の研究テーマに含まれているとのことだ”



[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 喫煙・受動喫煙は孫の代にも影響 ~『日刊ゲンダイ』 ’21年3月

 まだ増えている! 家庭内での受動喫煙! 子どもへの影響大 = 喘息・中耳炎、落ち着きがない・キレやすい・知能低下も ’21年9月

 受動喫煙は子どもの緊急外来・入院の危険性を高め、医療費も高額になるとの結果が出ました ’21年4月

 受動喫煙で子どもが「リウマチ」に〈続報〉今度はアメリカで明らかに ’21年9月

 出産前の喫煙だけでなく、妊娠中の受動喫煙でも、子どもが喘息・喘鳴に ’21年7月

 親の喫煙は子どもに危険!「情緒面にも」=多くの研究で明らかに ’19年5月

 「子どもを受動喫煙から守れ!」アレルギー学会が検証・提言を発表 ’22年1月

 家での子どもへの受動喫煙、測定の結果「3割」の子が体内から有害物質 撲滅へ対策よびかけ ~ 大阪府寝屋川市 ’22年4月

 子どもが緊急入院に! ひどい義理の親からの受動喫煙「児童相談所では虐待にはならず」 ’20年7月

 “子ども受動喫煙”の撲滅をすすめる保健指導パンフ『子どもにたばこを吸わせないで! STOP!受動喫煙』 ’19年12月

 「STOP!受動喫煙」啓発動画 =児童・保護者編= ~ 北海道 ’22年7月

 新しいママ・パパへの啓発動画 ~ 「妊婦の喫煙禁止」の兵庫県 ’22年9月

 タバコ煙でDNAが変異します→ガン細胞に ’22年9月

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