パリも路上での受動喫煙・吸いがら不法投棄を規制に
昨年、フランスでは路上喫煙がひどく、児童公園でも、また住宅での近隣からの受動喫煙があるという記事を紹介しましたが、→フランスは日本より受動喫煙もポイ捨ても多い?
首都パリで、路上喫煙の撲滅が進んでいるという最新ニュースがありました。
子どもの健全な精神の発育のためという名目がいいですね。日本もこの方針を取り入れては。
パリ最新情報「増えるパリの禁煙スペース。受動喫煙を減らすため屋外も徐々に規制へ」
=『Design Stories』2023/03/07=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“パリでは今、「子どもたちのタバコに対する見方」を変えるため、禁煙スペースがどんどん増えている”
“街を歩くと、男女問わず、日本より喫煙者が多い印象を抱く。
というのもフランスでは屋内が全面的に禁煙となっているので、喫煙者は自動的に屋外に集まってしまうため……こうした光景が子どもに与える影響も大きく、パリ市ではすでにいくつかの区で学校周辺の禁煙が一般化された”“パリ市内にある公園でも取り締まりが強化……2019年からは市内52の公園が禁煙スペースとなっており、今年1月からはそれが70か所に拡大”
“違反者には38ユーロ(約5400円)の罰金”
“3月からは、パリのスポーツ施設前でも禁煙の掲示が出され始め……屋外の喫煙所であれば喫煙が可能だったが、今後は敷地内すべてが禁煙となる……市やパリの各区長は今、市内にある全スタジアムやスポーツ施設にもこの規則を拡大したい考え”
ゴミの路上投棄問題も。
“もう一つ、パリ路上における犬の糞・タバコのポイ捨ては、訪れる観光客が一番がっかりするポイントであり、「パリの悪い風物詩」として定着している……歩道脇や街路樹の植え込みなどに吸い殻を見かけるし、道路に置かれたゴミ箱から煙が上がっているということも”
“吸い殻のポイ捨ては68ユーロ(約9520円)の罰金(犬の糞の放置も同様)だが、パリでは市の清掃員がこまめに掃除をしているためか、「自分が片づけなければ」という意識がなかなか改善されない。
パリの吸い殻量は2017年の資料で350トン”
日本と違い、電子タバコ(加熱式タバコも含むであろう)も紙巻タバコ同様に禁止だそう。
“2007年以後、フランスのレストラン・カフェでは店内と喫煙が許されるテラス側を分ける決まりが一般化された。
今ではこうして学校、公園、スポーツ施設前、駅構内で紙タバコ・電子タバコの両方が次々と禁じられるようになった”“フランスの成人喫煙率は先進7カ国中ワースト1位の「タバコ大国」なため、パリ市は2024年のパリ五輪をきっかけに禁煙スペースを拡大し、喫煙者のモラルに関してもさらなる向上を目指している”
“フランスでは毎年、75,000人が喫煙に起因して死亡……この数はパリ首都圏が最も多い”
“喫煙に関してはまだまだ寛容に見えるフランス……パリを中心に、禁煙者が増え少しずつ米国化しているというイメージも”
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
1箱2000円前後、でも路上は無法喫煙だらけ? ~ ロンドン ’22年8月
日本の受動喫煙、“30年くらい遅れている”“教育を受けていない”~アメリカ在住者のブログ ’20年10月
遅れている日本の受動喫煙撲滅 諸外国、中国の取り組みは ’20年6月
外国では、屋外も禁煙化がすすんでいます ’18年11月
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