歯周病も受動喫煙で
虫歯と受動喫煙の因果関係を示す研究結果は今までもありましたが、(→末尾に過去の関連記事リンクを記載。)
歯周病に関しての言及もありました。
歯周病は遺伝する? 家庭内の受動喫煙もリスクに? 親から子へ受け継がれる【歯周病】に関する疑問を歯科医師が解説
=『HugKum(はぐくむ)』(小学館)2024.2.27=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“歯周病は文字通り……歯の周囲にある歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)などが歯周病菌やその毒素によって起きた炎症により破壊される病気”
“歯ぐきの腫れ・出血や口臭の要因になるほか、進行すれば歯がグラグラして最終的には抜け落ち”
“引き起こす、あるいは悪化させる要因として口の中の不衛生や嗜好品(タバコなど)が大きく関わりますから、親にそのような習慣があれば子どもにも少なからず影響”
“タバコに含まれるニコチン成分は歯ぐきの血管を収縮させて血流を妨げ、歯ぐきの健康を損なう……喫煙者の歯周病患者の割合は高く……喫煙者自身だけでなく、周りの家族などにも受動喫煙で歯周病リスクが上がることが報告されています”
“2015年に国立がん研究センターが報告……喫煙者の歯周病リスクは非喫煙者の3.3倍……受動喫煙のある非喫煙者の歯周病リスクは3.6倍……つまり、喫煙者よりも受動喫煙のある非喫煙者のほうが歯周病リスクが高い”
“子どもの歯ぐきは大人に比べて組織が未熟でデリケートなため、ニコチンによる悪影響は不可避……親が喫煙者の場合は家庭内での受動喫煙により子どもの歯周病リスクも上がってしまいます”
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
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