外国人も思う、喫煙場所の表示がアイマイ
この前の“日本の路上喫煙禁止は「いいアイデア」” 路上喫煙自由の国の人たちが思うことの続きです。
外国人愛煙家に聞いた日本の喫煙事情、喫煙所探しに苦労…案内の不備指摘「場所の表示が曖昧」
=『ENCOUNT(エンカウント)』2024.04.11=
“ 旅行ガイドブック「地球の歩き方」が運営する訪日旅行情報サイト……が、昨年6月に興味深い調査結果を発表……訪日経験者891人に「日本旅行中に困ったこと」についてアンケート……8位に「喫煙できる場所の少なさ・分かりにくさ」(14.4%)……回答者を喫煙者(237人)に絞ると44.3%を占め、最も多かった”
“ 渋谷の喫煙所で……ペルー出身のダニエル・ラスさんと、米ロサンゼルスからやってきたケオ・ハンホウさん……日本の喫煙事情について尋ねると……「喫煙場所を探すのがタフだね。アメリカとはだいぶ事情が違うから。アメリカは屋外であれば、どこであろうと喫煙できるけど、日本は違う。もちろん、たばこを吸わない人にとってはとてもいい環境だと思うけど、喫煙者にはなかなか厳しい状況で、喫煙場所を探すのが難しい」”
“英語やスペイン語などの案内表示の少なさを指摘。「あったとしても、場所の表示の仕方が曖昧で全然たどり着かなくて、喫煙所の周りをウロウロとさまよってしまうんだ。だから、この喫煙所(渋谷駅前スクランブル交差点脇)のようにすぐに見つかるところもあるけれど、そのほとんどが見つけづらい場所にある印象だね」”
“ 米国もペルーも屋内での喫煙は禁止で、唯一自由にたばこを吸えるのが路上……「(屋外でも)分煙されているのはいいことだと思う。他の国に行くと路上にたばこの吸い殻がたくさん落ちていて汚いんだ」”
“「街中のゴミという点で言えば、東京は世界に例がないくらいきれいだと思う。この環境を保つにはルールが必要。もしかするとルールが少し厳しすぎる気がしないこともないけれど、路上を清潔に保つことができるのであれば、それもまた仕方のないこと。僕は環境のいい場所で過ごせることのほうが、たばこを吸いたい気持ちよりも上回るかな(笑)」”
“今年1月にも、訪日経験のある喫煙者(341人)を対象にアンケートを実施。「増やして欲しい喫煙所の場所」についての質問には、「宿泊施設内(ホテル、旅館など)」(96.2%)、「駅の周辺や公園などの屋外の公共スペース」(91.5%)、「飲食施設内(レストラン、カフェなど)」(85.3%)」”
喫煙所の案内は、じつは受動喫煙を避ける人にも重要です。とくに屋外の喫煙所は、知らない土地では場所を確かめて、行く道にあるなら遠回りでもするという人がいます。
私は横浜市の市営喫煙所17すべてを調べてきましたが、いずれも案内がわかりにくいうえ、人が多く通るところにありました。(『STOP受動喫煙 新聞』42号・43号掲載)
どうせ喫煙所を作るなら、まず通行路から外したところに設置し、警告も兼ねて「こっちに喫煙所がありますよ!」「受動喫煙に注意!」と表示すべきです。(当機構では横浜市に表示の要請も何度もしていますが、「必要ない」とにべもなく断られています。→『STOP受動喫煙 新聞』42号・45号などに関連掲載)
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