「電子タバコ」の有害性がアメリカで証明「禁煙の道具として推奨できない」 ニコチン入り「加熱式タバコ」も当然
よく“加熱式タバコは害がない”と短絡的で勝手な思い込みをしている人がいます。しかしニコチンが入っており、法律上も「タバコ」で、20歳未満禁止なのですから、害があるに決まっています。
そもそも、電子タバコと加熱式タバコを混同している人も多いのですが、これはわかりにくい名称にしている業界のせいでもありますが(意図的か?)。※→末尾に過去の関連記事リンクを記載。
アメリカの最新研究で、ニコチン入り「電子タバコ」の害が証明されました。
「加熱式タバコ」も、前述のようにニコチンが入っている「タバコ製品」で論外です。
勘違いしている人に教えてあげましょう。
「心不全」リスク、電子タバコで19%上昇「禁煙の道具として推奨できない」
=『Medical DOC(メディカルドック)』2024/04/18=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“電子タバコを使用している人は、使用したことがない人と比べて心不全を発症する可能性が有意に高いことが、ACC(米国心臓病学会)の年次学術集会で発表”
“17万5667人を45カ月追跡……結果、電子タバコを一度も使用したことがない人と比べて、電子タバコを使用したことがある人は心不全を発症する可能性が19%高いことが示されました”
“電子タバコの使用に関連するリスクの増加は、各拍動の間に血液が適切に満たされなくなるHFpEF(収縮機能が保たれた心不全)で有意に高くなりました”
“「心不全におけるHFpEFの割合はここ数十年で増加している……」”
“「電子タバコは禁煙の道具としては勧められない」”
“電子タバコの歴史自体は、紙巻きタバコと比較してまだ浅く、心臓など臓器への長期的な影響は十分に研究されていませんが、今回の研究を通じて、電子タバコを長期的に使用すれば、心臓病を発症するリスクを増加させる可能性があると判明しました。今後は、電子タバコを使用している人と使用しない人を対象にして、心臓圧や心拍数の変化、血管の収縮運動や運動の耐用性などの観点から比較検討する研究がさらに深層的に進むことが期待されます。
※日本では「ニコチンを含む電子タバコ」の販売は法律で禁止されています。タバコ葉やタバコ葉の加工品を電気で加熱し、それによって発生した蒸気を吸入する製品は「加熱式タバコ」です”
なお最後に引用した注釈、正確には「蒸気」ではなく、目に見えるので「エアロゾル」です。
また電子タバコのニコチン入り詰め替え液は、たしかに日本での「販売」はしていませんが、ネットで外国から十分な量を「購入」することは許可なくできます。
日本でニコチンなしの電子タバコだけを吸っているなら、マシとはいえるでしょうが、液体には添加物も多いので、悪臭、そして健康被害は本人にも周りにもあります。
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