“禁煙集合住宅” (東京都住宅供給公社) 初の「敷地内・室内とも全面禁煙」に応募殺到 ~ 東京・桜新町
東京で禁煙の集合住宅を展開している「東京都住宅供給公社」(→末尾に過去の関連記事リンク)が、今度は初の「敷地内全面禁煙」としたところ、またもや応募が殺到したそうです。
今までは、棟により室内なら喫煙できるとしたり喫煙室を設けるなど“分煙”だったのが、今度は完全に室内ふくめすべて禁煙、としたそうです。
家賃も決して安くはないのに、これだけ、短期間に展開を続けるということは、それだけ強い需要があるということです。
他の不動産業者は見習わないのでしょうか。
まず、今年6月の募集の報道。(見出し以下は記事の抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。)
JKK東京、完全禁煙の新築賃貸住宅の入居者募集を開始
=『全国賃貸住宅新聞』2024年06月24日=
“専有部分を含む敷地全体を禁煙とする新築賃貸住宅「カーメスト桜新町」(東京都世田谷区)の入居者募集を、6月28日から開始……JKK初の完全禁煙住宅で、住戸内や敷地全体が禁煙となっている”
“共用部分にはシェアキッチンやキッズスペースを備えた「コミュニティサロン」を設置し、住民同士の交流を促進する”
この交流ができるようにしているというアイデアはよいと思います。禁煙マンションでも違反する人(喫煙者が入居し違反、入居者の来客が喫煙するなど)がよくあるものなので、お互い顔見知りであればその抑止になります。
そして、ひと月後の募集結果の報道。(上の記事では募集開始は6/28となっていますが、こちらではなぜか「7月上旬」となっています。予定が遅れたのでしょうか?)
専有部分を含めた完全禁煙の新築賃貸住宅「カーメスト桜新町」において子育て仕様の部屋を中心にファミリー向け間取りが高倍率
=『PR TIMES』(JKK東京(東京都住宅供給公社))2024年7月31日 14時00分=
“ 「カーメスト桜新町」は、受動喫煙防止の観点から、JKKで初となる住戸内の専有部分を含めた敷地全体を完全禁煙化した住宅で、募集戸数132戸に対して1,104件のお申込みがあり、全体平均倍率は約8.4倍……完全禁煙の住宅として高い支持を得ました”
“カップル・ファミリー向けの間取りが特に人気を集め、2LDK(50.14~62.32㎡)は平均倍率約9.3倍、3LDK(62.32㎡)は平均倍率16.4倍”
“最も多くのお申込みがあった住戸は、3LDKの1-506号室で、倍率は26倍”
“ 当住宅では、健康被害を及ぼす受動喫煙を防止し、健やかで快適な暮らしを実現するため、JKKの新築賃貸住宅で初めて住戸内の専有部分を含めた敷地全体を完全禁煙化しました。
これは、従来の新築住宅での一部住棟の禁煙化から、健康意識の高まりによる禁煙住宅のニーズ拡大を捉え実施したものです。
JKKでは今後も、子育て世帯やシニア世帯を含めたあらゆる世帯が心地良く、安心して過ごすことができる住宅を提供していきます”
このマークは福岡の分譲マンションの表示。
残念ながら喫煙可に変更したそうですが。
(禁煙だから入居した人には、何か補償があったのでしょうか?)
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
「完全禁煙」賃貸マンションが新たにできます ~ 東京(「経堂」または「千歳船橋」) 東京都住宅供給公社 ’20年11月
「禁煙」賃貸マンションがまたできます ~ 東京(祖師ヶ谷大蔵) 東京都住宅供給公社 ’22年6月
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