あらためて加熱式タバコの害・受動喫煙に注意! 若い女性の喫煙率急増の問題!
加熱式タバコにもしっかり害があるのに、いまだに「害がない」「低い」というデマ・迷信が広まっており、当サイトでは正しい情報を発信している記事を紹介してきました。
この問題を追及する、おなじみのジャーナリストによる新記事です。
若い女性のあいだで、加熱式タバコの喫煙率が特に急増しているとのこと、受動喫煙にも言及しています。
若い女性が吸う「加熱式タバコ」の危険性とは。「乳がん」や「子宮頸がん」のリスク増
=石田雅彦 科学ジャーナリスト(’24年)9/8(日) 10:49=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“国民健康・栄養調査の2022(令和4)年の結果……気になるのは、依然として高い中高年男性の喫煙率、そして20代女性の加熱式タバコの喫煙率の急増だ”
“若い女性の場合、ファッション雑誌やLINEなどのSNSによる広告などの影響から加熱式タバコを吸うようになっているのだろう。女性には喫煙者が少なく、タバコ煙による他者への害をおもんぱかるという配慮から、加熱式タバコへ移行している側面もありそうだ”
“ タバコ会社の広告では加熱式タバコがあたかも無害であるかのようにPRしているが、加熱式タバコは有害性が低いとか受動喫煙の害が少ないというのは全くのウソだ。これはタバコ会社も言っていることだが、加熱式タバコは明らかに喫煙者や周囲の人間の健康へ被害をもたらす”
“ 加熱式タバコに含まれるニコチンの量は紙巻きタバコとほぼ同じ……最近の研究によれば、このニコチンに発がん性、がんの進行や転移などの作用、がん治療を阻害するといた悪影響がある”
“ 受動喫煙は乳がんの発症にも関係があるが……加熱式タバコには受動喫煙の害があることもわかっている。加熱式タバコが発生する直径が10μm、4μm、2.5μm、1μmのサイズの粒子状物質……を屋内環境での濃度で分析比較……検出された粒子状物質のサイズは主にPM1未満の超微粒子であり、全ての加熱式タバコで粒子状物質による空気の悪化が観察された”
“ 加熱式タバコでも受動喫煙が起き、配偶者や子ども、家族は前述したような有害なニコチンにさらされている。熊本大学などの研究グループが発表……加熱式タバコを吸う父親のいる家庭の配偶者と子どもの尿を……調べたところ……尿中のコチニンなどのニコチン代謝物のレベルが有意に高かった”
“ 加熱式タバコの受動喫煙では、家族や特に化学物質過敏症の人たちへ被害を与えている。有害性が低いという誤解やタバコ煙が見えにくいことから、ステルス化して加熱式タバコはむしろ厄介だ”
“加熱式タバコには発がんリスクがあり、乳がん、子宮頸がんの発症と無関係ではない。また、妊婦や胎児にも悪影響をおよぼし、受動喫煙の害も無視できない”
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