家のネコには「危険がいっぱい」 受動喫煙はもちろん、タバコを吸わない家でも…!

 タバコ問題について多くの論説を発表されている、当サイトでも何度も引用しています石田記者の、ネコについての記事がありました。
 (ねこの室内飼いが増えている、とは初めて知りました)

 さすが受動喫煙の問題もしっかり言及していますが、さらに、合成洗剤など、タバコ被害者がかかる化学物質症の原因にも、同様に触れています。

 猫を飼っていない人も、人間でも同様であることを意識してお読みください。

 完全室内飼いの「ネコ」にも危険がいっぱい。ちょっとした体調変化に注意を
  =石田雅彦科学ジャーナリスト (’24年)3/5(火) 7:12=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“ヒトに有害なものはイヌやネコにとっても有害だ。完全室内飼いのネコでも危険はあちこちにある”

“ 飼い主が喫煙者だった場合、室内飼いのネコが受動喫煙にさらされる危険性が高い……ネコの受動喫煙では、口腔扁平上皮がんなどの悪性リンパ腫などにかかるリスクがある。受動喫煙環境にあるネコが悪性リンパ腫にかかるリスクはそうでないネコの2.4倍で、5年以上の受動喫煙では3.2倍に”

吸い殻をネコが食べてしまう事故もある。イヌの場合、ニコチンの経口致死量は最小で体重1キログラムあたり9.2ミリグラム……ネコではもっと少量で危険になる。タバコ1本に含まれるニコチンの量は7ミリグラム程度と考えられ、体重4キログラムのネコの場合、5本ほどで致死量に達する”

化学物質がおよぼす影響

合成洗剤、香り付き柔軟剤消臭剤などに含まれる化学物質により、頭痛や吐き気などの体調不良を引き起こすヒトが増えているが、こうした健康被害は「香害」とも言われ、大きな社会問題に……こうした製品には、可塑剤、界面活性剤、内分泌攪乱物質、香料、紫外線吸収剤、乳化剤、PFAS(有機フッ素化合物)などの有毒な化学物質が含まれ……効果を長続きさせるためにマイクロカプセルというマイクロプラスチックも使われている。当然これらはネコにとっても有害だが、ペットに対する影響の研究はほとんどない”

“PFASについては、ネコへの影響に関する研究がある。PFASは、消火剤、コーティング剤、包装材など、日常で使う多くの製品に含まれ、最近では米軍基地などから環境へ多量のPFASが流出して社会問題化……PFASは生活環境中で粉塵化することが多く、ヒトの場合は呼吸器などから体内へ入る。ネコは呼吸からも摂取するが、毛繕いするために毛などについたPFASも舐め取ってしまい、甲状腺機能障害などの内分泌関連疾患の原因になっているようだ”

“ネコ砂由来のベントナイトの粉末を吸い込んだヒトの呼吸器障害の例がある……狭いワンルームでベッドの横にネコ砂を入れたトイレがあり、飼い主が喫煙者なら、飼い主にとってもネコにとっても劣悪な環境といえる”

 ここにあげられている人工合成の化学物質・化合物は、タバコ同様に人体、生物に、悪影響、健康被害があります。
 受動喫煙で発症した人は、やがて他の合成化学物質にも反応するようになります。その逆、合成物質で発症してタバコ臭にも反応するようになるのも当然です。

 よく、受動喫煙の被害者だ、と言って、柔軟剤のニオイをプンプンさせている人がいますが(信じられないでしょうが、例会に受動喫煙の相談で来る人なんかでもよくいます)、その自分が発する成分のせいで自分の「受動喫煙症」が悪化していること、他者に受動喫煙と同じ被害を与えているということに、気づくべきでしょう。(さらに信じられないことに、そう注意してやっても「自分の症状は受動喫煙だけのせいだ」と言って聞かない、他者の被害は「気にしすぎ」として、クサイ柔軟剤などの使用をやめない人もいるのです)

画像は『STOP受動喫煙 新聞』のデザイン・印刷の会社からもらったカレンダーより

 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
 喫煙者に抱かれるとセキが・・・猫も受動喫煙の被害者 ~ しかし飼い主が即卒煙! さらに合成洗剤など合成化学物質も排除へ ’22年7月

 やっぱりネコは受動喫煙の被害者 ’22年5月

 ネコを殺してしまう残留タバコ煙=三次喫煙の恐怖 ’20年10月

 ペットを虐待する受動喫煙・三次喫煙 ’20年6月

 犬もやはりタバコは嫌い・健康被害も ’23年1月

 犬の散歩も、歩きタバコは厳禁 ’23年4月

 「犬のために禁煙」泉ピン子さん ’22年8月

 お猿さんが“強制喫煙”させられる ’21年11月

 釣り人が海へポイ捨て! 釣り船は禁煙じゃないの? ・・・魚も受動喫煙はイヤ? ’21年1月

 魚を大量死させた水族館の吸いガラ犯、法的責任を問えるか ’23年8月

 受動喫煙のせいで化学物質症に! “香害”、有害な柔軟剤・シャンプーでも発症! 専門医が講演 ’23年10月

 加熱式タバコでも“化学物質症”になります ’19年6月

 NHKの問題=「受動喫煙」と“香害”(柔軟剤)の助長=に対し、『週刊金曜日』に投書が掲載されました ’19年5月

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