電子タバコの受動喫煙でアトピーに 親の喫煙の子どもへの悪影響
’24年6月の発表記事を見つけました。
アトピーやアレルギーも、免疫力の低下でなるものですから、当然といえそうですが――、
自分から好きで悪い生活習慣をしたわけでもない子どもたちが、バカ親の虐待的行為で、苦しんでいることに、改めて憤りを覚えます
4800万人分という、正確性が高い調査の結果です。
親の電子タバコが子供の肌に悪影響?アトピー性皮膚炎との関連性を専門医が解説
=大塚篤司 近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授 (’24年)6/1(土) 11:01=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“最近の研究で、親の電子タバコ使用と子供のアトピー性皮膚炎の関連性が明らかに……スタンフォード大学の研究チームは、2014年から2018年までの……データを用いて、大規模な横断研究を行いました。この調査では、約4800万人分の情報が収集されています”
“結果、電子タバコを使用する親を持つ子供は、そうでない子供と比べて、アトピー性皮膚炎のリスクが1.24倍高いことが明らかに……この関連性は、喘息、アレルギー性鼻炎、呼吸器アレルギー、親の喫煙歴、社会人口統計学的要因などの交絡因子を調整した多変量解析でも認められました”
“喫煙者と非喫煙者に分けたサブグループ解析でも、同様の傾向が……非喫煙者の親における電子タバコ使用は、子供のアトピー性皮膚炎のリスクを1.37倍高め……喫煙者の親でも1.19倍のリスク上昇が認められました……この関連性は、親が父親であっても母親であっても変わりませんでした”
「非喫煙者の親における電子タバコ使用」とは一瞬わからない表現ですが、つまりこの場合の喫煙とは一般のタバコ、特に紙巻タバコのことで(それには葉巻や水タバコなども含むかもしれませんが、不明)、電子タバコについては“喫煙ではない”という考えのようです(電子タバコのほうは「喫煙」ではなく「使用」と表現していますね)。
しかし日本より電子タバコが普及している外国(日本は加熱式タバコが普及)では、電子タバコもニコチンが入っているので(日本国内のおおやけの販売ではニコチン入り詰め替えは禁止、ただし個人輸入での利用は可能)、どちらも「喫煙」としてほしいものですが。
続きを見てみましょう。
“電子タバコは、通常のタバコよりも健康的だと考えられがちですが、実際には電子タバコの液体やエアロゾルに含まれる成分が、皮膚の炎症を引き起こす可能性があります。子供は特に敏感であるため、親の電子タバコ使用による間接的な曝露が、アトピー性皮膚炎のリスクを高めているのかもしれません”
“電子タバコの液体やエアロゾルの残留物にさらされたヒトの角質細胞や3次元皮膚モデルでは、酸化ストレスが増加することが明らかに……酸化ストレスとは、体内の活性酸素と抗酸化物質のバランスが崩れた状態……過剰な酸化ストレスは、細胞へのダメージや炎症を引き起こす可能性”
“【日本における電子タバコ使用の現状と課題】
日本でも電子タバコの使用者は増加傾向にあります。健康への影響が十分に明らかになっていない中で、電子タバコの安全性について議論が必要です。特に、子供への間接的な影響を考慮すると、親の電子タバコ使用には注意が必要かもしれません。アトピー性皮膚炎を予防するためにも、電子タバコの健康リスクについて啓発し、使用を控えるよう促していくことが大切です”
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