タバコから放射能(放射性物質) 紙巻タバコだけでなくやはり加熱式タバコからも
ほとんどの人は知らないでしょうが、禁煙運動者・タバコ問題研究者のあいだでは、タバコから放射能(正しくは放射性物質)のポロニウムが検出されることは、かなり前より知られていました。2011年に「日本禁煙学会」が記者会見を行なったこともありました。
タバコに含まれる放射性物質についての緊急声明 =「一般社団法人 日本禁煙学会」公式サイト=
「タバコは放射性物質を含む」 日本禁煙学会が厚労省に要望書提出
=『ニコニコニュース』2011/10/17 21:45=
タバコ煙中のポロニウムの含有量とその測定法に関する研究の報告 =厚生労働省=
その毒性物質が、加熱式タバコからも確認された、ということです。同じタバコの葉を使うので当然といえば当然ですが。
タバコ問題を追及する石田氏がまとめています。
「加熱式タバコ」からも高毒性の放射性物質「ポロニウム」が
=石田雅彦科学ジャーナリスト (’25年)1/27(月) 10:50=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ タバコには数多くの有害物質が含まれているが、放射性物質ポロニウム210(Polonium-210)は肺がんなどを引き起こす原因物質の一つ……加熱式タバコからもポロニウム210が検出されたという研究が発表された”
“ ポロニウム210は、天然に存在する放射性物質……半減期は約138日……体内へ入ると内部被ばくを引き起こす”
“ 特に問題になるのが、タバコに含まれるポロニウム210だ。大気中のラドン222、そしてタバコ栽培の畑や肥料などからタバコ葉に……蓄積し、それがポロニウム210になってタバコ葉に凝集される”
“1日20本吸う喫煙者の放射線被ばくリスクは、胸部X線を300枚撮影するリスクと同じ……にもかかわらず、タバコ会社は1960年代からタバコ製品にアルファ線を放出する放射性物質が含まれていることを知りつつ、それを公開してこなかった”
“ その後、タバコに……ポロニウム210が含まれていることは周知の事実となったが、加熱式タバコでは……アイコスのタバコスティックに鉛210とポロニウム210が含まれていることがわかっている”
“最近、ポーランドの研究グループが発表した論文によれば、加熱式タバコのグローにもポロニウム210が含まれていることがわかった”
“ この研究グループは、実験したタバコスティックは紙巻きタバコより線量が低かったとしつつ、加熱式タバコのタバコスティックに含まれるポロニウム210は紙巻きタバコより少ないか同等の量と考えられ……喫煙量に注意し、規制当局は監視を続ける必要があるとしている。また、環境中へ放棄されたポイ捨てタバコは、有害な放射線廃棄物と指摘している”
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