タバコ屋の灰皿が大学からの苦情で撤去に ~ 関西大学(大阪府吹田市)の良心的な取り組み
よくある、タバコ屋またはタバコも売る酒屋などの店頭灰皿。しかしそれら個人店は、コンビニなどが苦情や自治体の指導に対してわりと従って撤去するのと違い、近隣住民などの何度もの苦情にもなかなか撤去しない例を多く見ています。
しかし、ちゃんと撤去したタバコ屋さんがありました。
考えてみれば、タバコ屋だからといって灰皿置く必要はないのですからね。
関西大学千里山キャンパス正門前のたばこ店から灰皿撤去 喫煙マナーに対する苦情で「大学からの要請に従った」
=『ブームスポーツ編集局』2025年5月19日=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“キャンパス正門前のたばこ店「四宮たばこ店」にあった喫煙者用の灰皿が14日、撤去された。同店前に置かれた灰皿には関大生の喫煙者が多く集まり、昼休みなどにはたばこの煙が関大前通りまで流れてくることもあった”
“周辺住民などから、たばこの副流煙や喫煙マナーに対する苦情が大学や吹田市役所に寄せられていたといい、店は大学からの灰皿撤去要請に従ったと説明”
“大学の警備員が、同店前でたばこを取り出す学生に対し、喫煙をやめるよう指導……撤去期間は無期限”
“条例で関大前一帯は、吹田市の「環境美化推進重点地区及び路上喫煙禁止地区」に指定されており、路上喫煙行為やたばこのポイ捨てが禁止……指導員からの勧告に従わない場合、2000円の過料を徴収する場合があると定められているが、吹田市環境部環境政策室によると、たばこは「紙巻きたばこ」を想定。「加熱式たばこ」「電子たばこ」の路上喫煙者については「法律が追いついていない。(喫煙をやめるよう)お願いベース」”
“千里山キャンパス内の喫煙所は2箇所。2020年9月15日から10月23日まで関大生6000人を対象に調査した……関大生の喫煙率は3.4%だった”
「喫煙者用の灰皿」とは変な表現ですね。喫煙者しか使わないのですから。「喫煙する客用」ということでしょう。
市のほうは同店に指導したのかどうかこの記事ではわかりませんが、市より大学のほうが強く要請したのでしょうか。
その吹田市の条例は以下。
環境美化推進重点地区及び路上喫煙禁止地区一覧=吹田市公式サイト=
画像は『STOP受動喫煙 新聞』41号、
当機構に相談して厳しい申入れを作成、
みごと撤去させた例の記事の一部。
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