中国は「駅ホームで喫煙」自由!? カップ麺の販売禁止で「ホームでの喫煙も」の声
中国は喫煙率が高く、断片的に届く報道や大和浩教授の『STOP受動喫煙 新聞』連載などによると、路上喫煙はひどいそうですが、しかし上海が世界一きびしい条例を制定したとか、新幹線が日本よりずっと早く完全禁煙になったとか聞いていましたので(→末尾に過去の関連記事リンクを記載)、少なくとも交通機関などでは進んでいると思っていたのですが、なんと、ホーム上で喫煙とは、昔の日本みたいです(今、日本でそんな駅あるのでしょうか? 田舎ならあるかな?)。
そして、やはりタバコが嫌な正常な人も多いようで、“カップ麺規制”に対してホーム喫煙はどうなんだ、との声が上がっているそうです(タバコ販売も規制しろ、ではないようですが)。
受動喫煙のことをよくあげる中国情報サイトの記事です。
駅構内の店からカップ麺撤去、「駅ホームでの喫煙も禁止すべき」に鉄道会社が回答―中国メディア
=『Record China』2025年8月17日 18:00
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“広州東駅の構内にある店からカップ麺が撤去されたことに関連し、「駅のホームでの喫煙も禁止すべき」との声が寄せられたことについて、中国国家鉄路集団のオンラインサービス「12306」が回答した”
“中国でカップ麺は「鉄道旅のお供」とされてきた。同駅は撤去に関して「中国国家鉄路集団の『鉄道旅客輸送サービス品質規範』の関連規定に基づくとカップ麺は車内環境や衛生に深刻な影響を及ぼす可能性のある食品に属する。高速鉄道の駅では販売しないが、乗客が自分で持ち込むことはできる」”
“ネット上には「鉄道車内のカップ麺のにおいもそうだが、もっと受け入れ難いのは、ホームで列車を待っている時のたばこのにおいだ」とする声が寄せられた”
“12306は……「駅のホームは通常、屋外なので、禁煙ではない」とした上で、喫煙しない乗客に影響が出ないよう喫煙者にはできるだけ喫煙スペースでの喫煙をお願いしている」と回答”
“これについて、「喫煙マナーを守らない人はごく一部だと思う」「たばこの生産自体、禁止にしてほしい」「日本で新幹線に乗ったことがあるけど、日本の駅のホームで喫煙している人はいなかったな」などのコメントが寄せられた”
少し前、日本に来た中国の人は受動喫煙がないことに感動!? という記事をあげて、日本もまだまだ路上喫煙とか喫煙可能店も多いのにな、と書きましたが、なるほど、そういうことだったのですね。
ホームは屋外、だから喫煙可、とする発想はやはり遅れています。屋根くらいあるでしょうし、人が集まるところです。スペインなどはバス停も禁煙にする法案が出ていますから。
「タバコ自体、禁止に」という常識的な中国の人たちの声をもっと主流にしてほしいと思います。
※画像は無関係の単なるイメージ、宣伝意図はありません(買ったのも食べたこともありません)。
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