禁煙の民泊で喫煙や破損など無茶苦茶やらかした客が……
また宿泊所の違反喫煙のニュースです。しかし今回は、意外なオチがあります。
「民泊」とは、民間の住宅や部屋を観光客や旅行者に貸し出しているところのようです。そして記事の民泊は従業員が常駐していない“無人運営”だそうです。
そもそも民泊ってなに?=株式会社PQD=
そんな民間施設、いまでは禁煙なのが当然なのでしょうか。しかし、禁煙であることやその他の注意事項を事前に告知したにもかかわらず、室内で喫煙、さらに荒らしまくって帰った連中(こういう話になるとすぐ“外国人か?”と思う人がいるみたいですが、日本人グループです)がいたそうです。清掃どころか修繕も含め被害額も相当だったよう。
そこで、運営者がその蛮行を、ツイッターであげたところ、逃げられないと悟ったか? 意外にも名乗り出て、損害も払うとなったそうです。
宿泊客が、5時間も無断で滞在しつづけ……ゴミ放置、喫煙、大事な家具も壊されて 民泊運営者「ここまでヒドいのは初めて、最低限のモラルを」
=『まいどなニュース』2025.09.20(Sat)=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“「最悪のゲストに遭遇しました。 日本人6人組のゲストがチェックアウト後も5時間以上不法滞在。室内外の備品を破損し、禁煙ルールを無視して喫煙。
大量のゴミを放置し、部屋には強烈な臭いまで残りました……損害賠償請求中ですが、正直ダメージは大きいです」……民泊を運営する直人【コンシェルジェ民泊】さん(@mosva_0 以下直人さん)。Xで投稿した被害に、「ここまできちんとできないことにドン引き」「完全な事件」「もはや“ゲスト”ではない」などの声が集まり、拡散されました”
“事前に、宿泊に関するルールに同意の上で予約が完了し、宿泊前日にも禁煙などの禁止事項は再度告知……しかし、チェックアウト時間が過ぎても、荷物や自動車を敷地内に置いたまま。携帯電話に連絡をしても留守電に……「清掃スタッフはチェックアウト時間に現地へ行っています。でも、退去する気配がまったくないと連絡が入りました。まずは、スタッフの安全確保を優先して、それ以上の介入はせず、メッセージや電話で連絡したものの、返答はなかったのです」”
“ようやく退去し、部屋に入ってみると、大量のゴミ、禁止のはずのタバコの吸い殻、座布団や布団の酒臭、泥だらけの室内スリッパ、吐瀉物が散乱。さらには屏風までも破壊”
“通常の清掃では原状回復には至らないと判断し、急遽、宿泊予約の受付を停止。清掃スタッフ3名で9時間かけて、クリーニングを行いましたが、室内に残った臭いが完全には解消されないため、消臭の専門業者に依頼しています”
“気に入っていた木彫りの屏風は、割られて裏側が見えて、もはや同じものが買えるかどうかも分からない状態。罰金を払えばいいというものではありません”
“この惨状をXで明かした結果、2100万もの人の目に触れ、約3900回もリポスト”
すると……。
“宿泊者からの謝罪メールが……「この度は、私どもの貸別荘の利用においてご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
魚を含む生ゴミや喫煙した吸い殻を部屋の中に捨ててしまい、その結果、強い臭いを残してしまいました。深く反省しております。
破損してしまった屏風についても、扉を開けた際に倒してしまったものです。大切な備品を壊してしまったこと、心より申し訳なく思っております。
また、卓上に散乱していたゴミの処理もできずに退出してしまったことも、大変申し訳ございませんでした。
今後についてですが、修理費や臭いの問題などについて、誠意をもって対応させていただきたいと考えております。
可能であれば直接お伺いして謝罪させていただきたいと存じます」”
“(9月19日取材時点)、宿泊代表者の連絡先や身分証の提示を受け、直人さん側が損害賠償の請求明細を提示。受領後7日以内の入金に向けて調整を進めています”
“あえてSNSでの発信をおこなった理由について、「こういう惨状を隠してしまうと、また繰り返されてしまいます。多くの方に知っていただくことで、“やったらダメなんだ”という抑止力につながればと思ったからです」”
“無人運営について「リスクも承知の上でやっているのだから自己責任では?」という声もありました。
「宿泊者とスタッフが顔を合わせることのない無人運営は、それゆえ“誰のものでもない空間”と錯覚されてしまうのかもしれません。でも実際には、宿に愛着を持っている運営者や、現場で汗を流して清掃してくれているスタッフがいます。
“無人”だからといって、“人がいない”わけではありません。多様な背景を持つお客様が滞在されるので、一人ひとりに最適な対応が必要です。民泊運営には、努力と工夫が必要というのが現実なんです」”
“「破損や迷惑行為の抑止にもなっているデポジット制度は、海外では一般的ですが、日本の宿泊業界では導入されていません」と、日本の性善説に基づいた宿泊業界についても疑問を投げかけます”
“これまでにも備品のドライヤーを盗難する、難癖をつけ全額返金を要求し、応じない場合はレビュー評価を1にすると言う、など、モラルのなさやルール違反に辟易としてきました。
しかし、ゲストからの感謝の手書きメッセージを受け取ると、「やってよかった」という気持ちに包まれます”
ツイッターでの報告には、最後にこう記されていました。
「最後に、この件がここまで進んだのは、Xで皆さんが拡散してくださったおかげです。
もし広がっていなければ、謝罪のDMが届くこともなかったと思います。心より感謝申し上げます。」
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