加熱式タバコは紙巻タバコと同様にダメ!~ 研究者・経済学者の対談
先日の本サイトであげた、田淵貴大医師による加熱式タバコ・電子タバコの研究書の紹介記事(→ 2019年3月14日加熱式タバコの問題を暴く本が出ました ~)
の、続報ともいえる対談記事です。
健康に悪くなさそうな加熱式タバコが紙巻タバコと同様にダメな理由
=『DIAMOND online』2019.3.27=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“加熱式タバコと健康被害の関係を解説してきた慶応義塾大学の中室牧子准教授とUCLAの津川友介助教授が、大阪国際がんセンターの田淵貴大氏に加熱式タバコについて詳しく話を聞いた”
“中室牧子(以下、中室) そもそも新型タバコとは何でしょうか?
田淵貴大(以下、田淵) これまでずっとタバコといえば、紙巻タバコでした。ところが最近、日本のタバコ市場には新しいタバコ商品が投入され、かつてない大きな変化がタバコ業界に訪れています。新型タバコ、すなわち加熱式タバコと電子タバコの登場です。加熱式タバコと電子タバコをあわせて「新型タバコ」と呼んでいます”
“加熱式タバコおよび電子タバコに関する情報は、ほとんどがタバコ会社を情報源としたものとなっていて、客観的な情報がほとんど一般の人たちに届けられていません”
“タバコ会社のパンフレットには有害性物質が少ないと書かれていますが、健康被害が少ないとは書かれていません”
“加熱式タバコおよび電子タバコから発生するエアロゾルは、単なる水蒸気ではありません。加熱式タバコから出る有害物質の量は、紙巻タバコと比べて、少ない物質とそうでもない物質があり、有害物質の種類は同様に多いのです”
“人類史上初めて体内に入れる
2つの化学物質”“加熱式タバコからも明らかに有害性物質が出ていて[4]、大きな健康被害があると考えられるということです……紙巻タバコと共通の有害性物質ばかりですから、それらは人体に有害だと分かっています”
“国の法律も東京都の条例も、加熱式タバコについては特別扱いとしてしまっていて、残念です。加熱式タバコも有害性物質を発生させる明らかなタバコですから、タバコはすべて同様に規制してほしかったですね”
今回の対談の中室牧子准教授は、受動喫煙対策の法制化で店舗が禁煙化しても、売り上げは落ちないことなどを、経済学の視点から、自身の著書やテレビで論説している、立派な経済学者です。
なお、同記事のバックナンバーを「受動喫煙」で検索すると、他にも良い記事がたくさん出ています。これらもお読みいただければ。
カナダの、加熱式も禁止のマーク。
(フェイスブックの禁煙運動グループの投稿より)