加熱式タバコがとうとうアメリカでも販売に…!
加熱式タバコは、日本ではその販路を広めていますが、しかしそのうちの(もっとも普及していると思われる)「IQOS(アイコス)」の製造販売元である「フィリップモリス」社があるアメリカ本国では、加熱式タバコ全種とも、いままで販売されていなかったのです。
理由は、FDAこと食品医薬品局=食品・薬品・タバコ・玩具などについて、許可や取締り等を行う機関=が “安全性が確認できない” として、アイコスはじめ全ての加熱式タバコの販売が承認されなかったからです。
日本では、まずアイコスが、2014年11月に名古屋限定で販売開始、その後徐々に販売地域を増やし、’16年4月から全国販売となりました。
これらについては、当機構発行『STOP受動喫煙 新聞』の大和浩教授の連載で、再三指摘してきたものです(21号・24号・26号ほか)。
ところが、ついにアメリカでも販売が認可された、という報道が飛び込んできました。
IQOS、加熱式たばこでは初めて米国で販売可能に
=『Impress Watch』2019年5月7日 12:57=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“米国食品医薬品局(FDA)は、フィリップ モリス インターナショナル(PMI)社製の加熱式たばこ製品「IQOS」の、米国における販売の許可を行なった。
……PMIは、2017年にFDAへ販売前申請を行なっていた。2009年以降、FDAが法的にたばこ製品を規制する権限を与えられてから、今回、電気加熱式たばこ製品として初めて米国における販売を許可された製品となるとしている”
“PMIのCEO……「世界では730万人の成人喫煙者が喫煙を止めIQOSに完全に切替えました。今回のFDAの決定は、米国成人喫煙者にとってこの機会を与えるものとなります……私たちは、IQOSが意図する既存の成人喫煙者のみに販売されるよう同局とともに協同していきたい」”
「喫煙者が喫煙を止めIQOSに切替え」といっていますが、アイコスもタバコなので「喫煙を止め」ではないはずです(せめて「紙巻きはやめ」とすべき)。
しかし、この認可は、日本での“人体実験” が済んだ、問題は出なかった、という結果として、でしょうか?!
→当サイトニュース’18年6月11日 “日本人で人体実験” 加熱式タバコ
加熱式タバコでも、もちろん、吸わない周囲の人への受動喫煙、健康被害はあります。
被害を感じている人は、当サイトいままでのニュースや、前述『STOP受動喫煙 新聞』の連載や特集をお読みください。
以下は大和浩教授による、加熱式タバコ各種の副流煙をレーザー光で可視化、測定した結果です。(クリックで拡大します)