自宅内、子ども・家族への受動喫煙が法で禁止に=タイ “DV(家庭内暴力)と判断”
家庭内、家族からの、受動喫煙は、じつはかなり深刻な問題です。
とくに子どもへの受動喫煙は、子ども自身が声をあげにくいこともあり、「児童虐待」といわれてきました。
外国では、禁止したり通報を可能とする国もあるのですが、しかし日本では、ようやく昨年に東京都・広島県福山市・大阪府で条例ができたのみです。→ 関連記事を末尾にリンク
このたび、タイでも法の制定がありました。
タイ)自宅での喫煙禁止法、本日から施行
=『PJA NEWS』2019年8月20日=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“自宅での喫煙は、副流煙が家族に悪影響を大きく与える事から、DV(ドメスティックバイオレンス)の一種と考えられて禁止されました……本日からの新法の施行により、違反者の取り締まりが始まります”
“違反者についての情報は通報センター(電話番号1300)へ通報が呼び掛けられています”
さらに詳しい報道。
家庭内喫煙は家庭内暴力、新法が本日8月20日から施行
=『タイランドニュース』(タイランドハイパーリンクス)2019年8月20日=
“2019年8月20日より、家族制度促進・保護法が施行され、家庭内での喫煙が家庭内暴力とみなされるようになりました”
“全面的に家庭内での喫煙を禁止しているわけではありませんが、家族が居住地の家族保護センターに家庭内での喫煙についての苦情の申し立てが出来るようになり、その後司法に委ねられます”
“有罪になった場合の罰則は明らかになっていません”
“なおタイでは、日本よりも遥かに喫煙に対して厳しく、公共の場所が禁煙になっていることに加えて、2019年2月からは公共の場所の入口から5メートル以内も禁煙となりました”
“ただし5メートル規制についての厳格な取り締まりは行なわれていないようです”
以下は現地の報道です。しかしこの写真はひどいですね。これは事実なんでしょうか。(この法は受動喫煙の禁止なので、記事の主旨と違っていますし)
Smoking at home in Thailand has been banned from today
=『The Thaiger』August 20, 2019=
“今日から、人々は家の中でタバコに火をつけることで「家庭内虐待」で起訴される可能性があります”
“女性と子供は受動喫煙の被害者であることが多く、新しい法律と罰金は、たばこの煙の有害な影響から女性と子供を保護するのに役立つように設計”
“研究グループの Dr Ronachai Khongsakon は、女性が特に被害を受けやすく、81%が自宅で受動喫煙に苦しんでいると述べています。彼は、世界中で毎年430,000人が受動喫煙で死亡しており、犠牲者の 3人に2人が女性であると主張しています”
“「喫煙者の通報」ホットライン……その後、事件は少年裁判所やその他の裁判所に照会される場合が”
“空港では、内部の「喫煙室」を含め、喫煙はすでに禁止されており、現在はターミナルの外にある喫煙者用の部屋に置き換えられています”
以下の画像は名古屋市の活動団体「子どもをタバコから守る会・愛知」公式サイトのもの(当サイトリンクページにもあります)。
[当サイト、子どもへの受動喫煙の主な記事(一部)]
自宅での受動喫煙 その1 – 家族による喫煙
知っていますか? 「子どもを受動喫煙から守る条例」(その1)
アメリカでは「三次喫煙」も禁止に “子どもを受動喫煙から守る州法”
肥満児や食物アレルギー・湿疹もタバコで? 子どもへの受動喫煙は深刻です ~ 各データ
尿検査で子どもへの受動喫煙を測定
「子どもへの虐待」=受動喫煙が与える影響について医師が解説
『STOP受動喫煙 新聞』掲載
第9号 – 2015年1月
第12号 – 2015年10月
特別号 – 2017年秋
「増刊号」 – 2018年6月 ※100円
他にもあります。右上検索窓で「子ども」や「家庭」などを入れてみてください。