「受動喫煙症」 知っていますか?(受動喫煙による病気・症状)

受動喫煙、タバコの煙に遭ったさい、けむたい、臭い、と不快に感じるだけでなく、
体調が悪化してしまう人も多いことをご存知でしょうか。

受動喫煙症とは?

受動喫煙による人体への生理的悪影響と健康被害について、
日本禁煙学会」と「日本禁煙推進医師歯科医師連盟 受動喫煙の診断基準委員会」が連名で定めた病名である。

一般社団法人 日本禁煙学会「受動喫煙症の分類と診断基準」より

☆『STOP受動喫煙 新聞』では’15年7月第11号に「受動喫煙症の分類と診断基準」を初めて紹介、その改訂新版を ’17年秋「特別号」で掲載しています。

なお、発症につながるタバコの煙・煙臭には、直接の受動喫煙(=セカンドハンド・スモ-ク)だけでなく、
物体に付着したタバコ臭や、喫煙後の吐く息などからの、
三次喫煙=サードハンド・スモーク、もあります。
以下もお読みください。
「三次喫煙=サードハンドスモーク」とは?

受動喫煙症の特徴

受動喫煙の被害に遭うことで症状が発症または悪化し、受動喫煙の被害から解放されると症状が治まったり改善したりすることが、受動喫煙症の特徴です。

※これには、別の化学物質が症状を起こした可能性を排除して判断する必要があります。

詳しくは 受動喫煙症診療にあたっての留意点 や、 受動喫煙症の受診の手順(患者さんへ) をご覧ください。

喫煙者は該当しません

受動喫煙のみによる健康被害を認定するものなので、喫煙者が自分の喫煙や受動喫煙によって症状が出たとしても、診断の対象にはなりません。

受動喫煙症の症状

もともと特定の疾患を有している患者が受動喫煙曝露によって症状増悪・再燃・再発した場合も、受動喫煙症に含まれる。

と定義されており、症状は多岐にわたります。

受動喫煙症の分類

日本禁煙学会の 発表 においては、症状を Level 0 から Level 5 の6段階に分類している。

レベル3~5を見てみると、

レベル 3

急性(再発性)受動喫煙症

1.症状の出現(増悪)が受動喫煙曝露開始(増大)後にはじまった。
2.疾患の症状が受動喫煙の停止(軽減)とともに消失(改善)し、受動喫煙がなければいつまでも無症状(安定)。

めまい、吐き気、倦怠感、流涙、結膜炎・鼻炎・咳・咽喉頭炎・気管支炎。発疹、頭痛、狭心症、心房細動、一過性脳虚血発作、体調不良、うつ症状など

レベル4

慢性(再発性)受動喫煙症

急性受動喫煙症を繰り返しているうちに、受動喫煙曝露期間を超えて症状または疾患が持続するようになったもの。

タバコアレルギー、化学物質過敏症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、糖尿病、メタボリック症候群、心房細動、心筋梗塞、脳梗塞、、COPD、自然気胸、
肺結核、アルツハイマー病、小児の肺炎・中耳炎・副鼻腔炎、喘息、身体発育障害、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、乳幼児の食物アレルギー、肺炎など

レベル5

重症受動喫煙症

急性・慢性受動喫煙症の経過中に、致死的な病態または重篤な後遺障害の合併に至ったもの。

悪性腫瘍(とくに肺がん、喉頭がん、副鼻腔がん、子宮頸がんなど)、乳幼児突然死症候群、くも膜下出血、脳梗塞、心筋梗塞、心臓突然死、COPDなど

とあり、受動喫煙が無ければ出なかった症状が、これだけ多岐にわたることが分かります。

「化学物質症」との関係

化学物質症の人の大半はタバコの煙でも症状をあらわす、つまり受動喫煙症の併発があるのですが、逆に、受動喫煙症が出た人も、“化学物質過敏症に移行することも少なくありません”と、禁煙学会の受動喫煙症診療にあたっての留意点に書かれています。(「3.受動喫煙によってどのような体調不良・疾患が発生したかを詳しくたずねる」)

※注:「化学物質症」の呼称について = 一般に「化学物質過敏症」といわれていますが、人工合成の化学物質はだれにでも有害なものであり、“過敏”では被害者が悪いかのようなので、受動喫煙撲滅機構では「受動喫煙症」同様、このように呼称したいとおもいます。

受動喫煙症の診断をしてくれる医院は?

日本禁煙学会が、受動喫煙症の診断可能案医療機関をリスト化しています。
受動喫煙症の診断可能な医療機関

☆『STOP受動喫煙 新聞』でも全国の「受動喫煙症・診断医リスト」を第14号(東日本)・第15号(西日本)で掲載しています。
注:上記医療機関は、予約が必要なところがほとんどで、また医師や時間などが変更しているところもあるかもしれませんので、必ず事前に連絡してお確かめください。

受動喫煙症の診療にあたっての注意事項

同じく、日本禁煙学会が、 受動喫煙症の受診の手順(患者さんへ) として、被害者の皆さまが留意しておくべき事柄をまとめています。

100回や200回、タバコの煙に遭遇して、同一の症状がおこり、また受動喫煙がなければ症状が出ない

など、客観的に自分の症状を把握し、

かならず時間経過とその関連の地図を書き、喫煙所があるのなら、写真をお撮りください。

と、自分が、被害に合う環境で生活していることを、客観的に説明することが大事です。

コメントについて

☆以下のコメント欄への投稿は自由です。(当機構がかならずお答えするとはかぎりません)
被害の方への、一般の方からの助言・ご意見・励ましの言葉も歓迎しています。

「受動喫煙症」 知っていますか?(受動喫煙による病気・症状)” に対して1件のコメントがあります。

  1. 応援者 より:

    皆さん同様、受動喫煙症を患う者です。

    職場でも同僚が喫煙後の化学物質を肺にたんまりと溜めて喫煙所から戻って来ますし、説明を伴う対面式の接客業なので、お客様がヘビースモーカーだと、終始地獄です。

    同僚もお客様も、心底人が悪いと言う訳ではなく、むしろ人の良さに助けられ、何とか仕事をガマンしてこなしていると言う状況です。

    このような状況になっている一因は、これまで喫煙者に寛容な態度をとってきた国や社会だと思います。

    喫煙者の中には「私は高いタバコ税を払っているのだから高額納税者。誰にも迷惑かけていない。感謝はされても、非難される事は何一つしていない」などと、まるで社会にとって良いことをしている、タバコを吸っているのは自分の勝手といったふうな事を言う人がいますが、全く見当違いの事だと思います。

    それを言うならまず、喫煙所(喫煙者の口、燃えている煙も含む)から排出される有害物質を装置などを設置して全て無害化し煙草を吸うことによるこの世の中のへの化学物質の排出量をゼロにして欲しいですし、

    喫煙者が喫煙することにより起因する全ての疾病(疑いも含む)病院での窓口負担を3割から10割負担に健康保険の効かない状態にして初めて誰にも迷惑をかけていないと言えると思います。

    ガンの手術治療などには数十万から桁が変わるものもあります。
    風邪なども治りが悪いですし…
    その7割(高額医療費も含めると)殆どを、非喫煙者を含む健康保険制度全体で負担するはのはおかしいと思います。

    それを考えるとタバコ税なんて微々たるものです。
    ※医療費を全額負担してくれるなら、タバコ税はやめてもお釣りが来すぎます。

    今の制度のままなら、喫煙者はこの世の中の会う人全員に、
    「『あなたが受動喫煙により病気になった際』『自分が喫煙が起因する病気になった際』は、その節は、絶大なご迷惑をおかけします」
    と頭を下げて歩かなくてはならなくなってしまいます。

    そんなのかわいそうです。

    どんな人も「立派だ」と尊敬されている人なら、子供の頃、親から「人様には迷惑をかけないように」としっかりと教え込まれていると思います。

    あなたの気づかない迷惑行為がたくさんの人に迷惑をかけているという事を、ACのCMなどで、また、これを見た沢山の人たちの拡散によって早く気付かせて欲しいです。

    罪を憎んで人を憎まず
    って何でしたっけ?

    皆さん、マスクはマストアイテムですよ。
    頑張りましょう。

  2. とも より:

    初めてコメントさせて頂きます。
    月初より新しい職場に就職したのですが、小さなオフィスのため分煙ではなく在籍している6名中4名が喫煙者です。
    私はタバコの煙が嫌いでしたが、未経験の私を雇ってくださり色々と教えてくださるという事で入社しましたが、正直辛いです。
    私の入社前に新しい空気清浄機を購入してくださったり、私の近くには寄らないようにしてくださっているのですが、私が敏感なようで喉の痛み、頭痛がします。
    昨日から吐き気も加わりました。動悸のようなものもします。
    社長も含めていい人達なので辞めたくありません…
    いっそのこと、私自身がタバコを吸えば、煙に強くなったりしますでしょうか?
    お教え頂けますと幸いです。

    1. かな子 より:

      私とよく似た環境です、転職したばかりなのですが、まさかの分煙がされておらず、吸いたくもない副流煙を吸いながら仕事しています。

      副流煙を換気や空気清浄機でどうにかしようとしても、ほぼ意味がありません。わたしも吐き気がひどくなってきてから病院へ行きましたが、そのように言われました。

      無理までしてタバコは吸わず、まずは受動喫煙症診断医がいる病院にて受診してみてはどうでしょうか。仕事も大事ですが、体を壊してしまっては意味がないので…

  3. 田中 より:

    はじめてコメントさせていただきます
    もともとは、喫煙者でしたが、禁煙してから
    7年経ちます。職場は飲食店で禁煙ではなく
    どちらかといえば、喫煙者が多く
    店も狭いので、ほぼ勤務中は、受動状態です

    帰宅すれば、嫁と子供が喫煙者で
    家庭内でも受動状態です。
    職場は、あきらめれても
    せめて家庭では、綺麗な空気がすいたいし
    嫁の健康も心配ですし

    なにより、タバコの煙を吸うと
    頭いたくなり、息苦しくなり
    心臓もチクチクといたくなり
    命の危機すら感じます
    嫁は、今まで吸ってたくせに
    タバコくらいで大げさにと
    いくらタバコの害や危険性訴えても、
    聞く耳もちません。
    喫煙者は、自分がニコチン補給できて
    気持ちよければ、それが何より最優先
    ということが良くわかります
    彼女の一番好きなモノが
    私の一番嫌いなモノです
    正直別れも考えてます

    タバコなんか世の中から
    心底無くなって欲しいです
    販売会社が本当に憎いです

    1. ますみ より:

      田中さん

      つらい思いをされていますね
      私も元喫煙者で、タバコをやめてからまだ4年くらいですが、タバコのにおいにとても敏感になりました
      数メートル先で歩きタバコの人がいるだけでもかなり不快な思いをしています
      吸っている本人は煙の行方なんて全く気にもしていないですよね
      私にも家族がいますが、喫煙者だった頃はとても迷惑をかけていたと、とっても後悔しています
      何かで知りましたが、元喫煙者ほどタバコをやめるとタバコに敏感になるそうです

      この先、大変だと思いますが、少しでもあなたの健康が守られますように

  4. メグ より:

    初めて、コメントさせて頂きます。
    皆様が同じように喫煙者の無神経な行動で日々お悩みである事を本サイトで改めて知り得えて、煙草の害で苦しんでるのは私1人ではないと勇気を頂けました。
    前の職場の忘年会にお誘い頂きましたが、いつも同じ空間で喫煙し続ける男性がメンバーに1人いると言う理由で参加を諦めました。

    1. 受動喫煙撲滅機構 より:

      メグさん
       よいコメント、ありがとうございます。
       “一人ではなかったと、勇気と自信がついた”とは、当例会などではよくいわれますが、
      サイトを見て、とのご感想は初めてです。作ってよかったと思いました。

       忘年会が禁煙でないので断った、というのは、正解ではありますが、楽しい会に行けずに、残念ですね。
       これは参加者を制限する、人権問題です。
       「禁煙の店なら喜んでいきます」、(もし禁煙店がない地域なら)「せめて、その部屋では喫煙なしでやってくだされば」
      などと幹事さんに要求できれば、と思います。(言いにくいかもしれませんが……)
       

  5. Nachu より:

    タバコの臭い、煙がとても苦手で、吸って直後の人の吐く息や、タバコの臭いが染み付いた車に乗るだけでも吐き気や頭痛や目眩や動悸、喉の痛みに悩まされ、それが原因のひとつにもなり仕事を変えざるをえない時もありました。この世にタバコがなくなることを望んでいます。

  6. あす より:

    受動喫煙は四日市ぜんそくなどと同等の公害に当たると心から思います。
    先ほども駅付近で喫煙している人の煙のせいで呼吸困難になりました。

    喫煙者が病気で苦しむのは自業自得ですが、非喫煙者がなぜ公共の場でこんなに苦しまなくてはならないのでしょうか??

    タバコも時代や文化が背景にあるので撲滅は難しいでしょうが、早く公害認定されるを心から願ったいます。

    私からすれば覚醒剤もタバコも同じです。

    覚せい剤の再犯のニュースをえっ?また??なんだ辞めれないの!?って言っている喫煙者の方々をみるたび苛立ちます。
    あなたはタバコさえも辞められないのにもっと依存度の高い覚醒剤なんて辞めるのが苦しいに決まっているでしょう。タバコを辞められる強い意思を持ってから発言して頂きたい。あなたは言える立場ではない。と毎回思ってしまいます。

    愚痴でした。

  7. 田中 千恵 より:

    引っ越して1年になるマンションの、隣人による喫煙についてです。
    窓をあけて(ベランダ喫煙の事も)の喫煙を1時間辺り数回という頻度です。

    都度、煙が部屋に流れ込んできて、苦しんでいます。

    管理会社より、共有部分では遠慮いただくよう貼り紙の対応をとってもらったものの、改善がありません。

    匂いは元よりですが、洗濯物を出せない、窓を開けられないストレスが積もって、タバコが始まると動悸がします。
    また元々の過敏性腸症候群や副鼻腔炎も、悪化し始めています。
    タバコのタイミングでチャイムを慣らすことも考えますが、人間関係を考えるとまたストレスを感じ、ここのところは睡眠導入剤の使用も考えなくありません。

    同様な事例など、対処法はありますでしょうか。
    ご教示いただけましたら幸いです。
    (マンションは分譲のため転居も難しく気の重い体調のすぐれぬ日々を過ごしております)
    よろしくお願いいたします。

    1. 受動喫煙撲滅機構 より:

      田中 千恵樣
       「受動喫煙撲滅機構」です。
       同様の事例は、無数に受けております。
       
       管理会社や組合・家主など管理者側には、住民の問題を解決する義務があります。
       加害者には、お察しの通り、直接かかわらないほうが良いです。

       受動喫煙症の診断書を取っておいてください。
       また、被害の日々の記録も付けてください。
       管理側や加害者ともし話すことがあれば、すべて録音(隠し録り)しておきましょう。
       そのうえで、管理側に厳重な対処の申し入れをしていく必要があります。

       必ず解決するとは限りませんが、さまざまなことを行なったところ、解決した例もあります。
       ここでは長くなりますので、詳しくはメール等でご説明したいとおもいます。

  8. 匿名希望 より:

    先日、呼出煙が原因で入院騒ぎを起こしました。
    この世からタバコというものがなくなれば、と切に願います。

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