事業活動方針

 受動喫煙は、誰かが「禁煙」と定めた場所以外は「喫煙は自由」という、社会的な“共通認識”を踏まえ、人に「タバコを拒否する権利を与えない場」の中で、日々、発生しています。
 本社団はこうした現実を直視し、あえて一切の受動喫煙を撲滅するという強い決意で活動を進めています。
 その為の具体的手法として、誰もが理解できるマークや合言葉をつくり、それを示した時には自然に皆が受動喫煙のない環境づくりを心がけることを目標として活動する等、そして、すべての人の受動喫煙による健康被害・人権侵害の場をなくすことを、目指すものです。

創設者・理事長

田中 潤(たなか じゅん)
「一般社団法人 東日本大震災 雇用・教育・健康 支援機構」理事長

理事

松沢 成文(まつざわ しげふみ)
 前神奈川県知事・参議院議員・「国際基準のタバコ対策を推進する議員連盟」幹事長 兼 事務局長

渡辺 文学(わたなべ ふみさと)
 「一般社団法人 タバコ問題情報センター」代表理事

※当機構は非営利団体で、特定の政治・宗教・企業との提携や偏向はございません。
 受動喫煙撲滅にむかう団体・個人とは、組織・背景に関わらず協働いたします。

☆理事長・理事の活動については、当サイト[リンク]で紹介しております。

受動喫煙撲滅の事業を行わなければならない環境の具体例

その1
レストランで自分たちのグループの4人席のすぐ横に他人のグループの4人席がある。誰も喫煙していなかったが、しばらく経って隣の席の1人がタバコを吸って良いかと他の3人に聞き、了解を求めると火をつける。その際に当然のことながら、同じ距離にいるこちらのテーブルには何の同意も求めない。それどころか、自分の席の他者に煙がいかないように吸った煙をこちらに向って吐き出してきた。タバコは人に対する配慮を不健康にする役割を果たしている。
その2
ランチタイムの際、禁煙だったレストランが13時を過ぎて喫煙OKとなった。店内は、まだたくさんのお客さんがいる状態である。お客さんの1人が店員に「吸っていいか」ときくと、店員は元気よく「どうぞ、禁煙タイムは終了しましたから」と、今まで迷惑をかけましたといわんばかりの対応である。禁煙タイムは店が決めたルールだが、その根底には、“人がおおぜいいる時の受動喫煙被害を避ける”という目的があるはずだ。ここでもつまらないルールばかりが優先され、本来もっとも優先されなければならない「他人への配慮」は全くない。
その3
喫煙席と禁煙席があるレストランでも、混雑すると禁煙コーナーが先に埋まる。後から来たグループの1人が喫煙コーナーでも良いと席を決めれば、同行者はタバコが嫌いでも従わざるを得ないのが常識となっている。ところが喫煙コーナーは、当然タバコを吸う人がまず選択するわけだから、ただでさえ一般の全席喫煙OKのレストラン以上にタバコの煙が多いわけである。しかも店が混雑しているという状況なので、ますます煙が蔓延している。同じグループに1人も喫煙者がいなくても、そんな事態に陥るのである。
その4
職場の忘年会などの席では、少数の喫煙者の為に喫煙可能な宴席が用意される。強制参加の為、その場を逃れることはできない。実際の現場では極めて自然な流れで喫煙を肯定する場が出来上がり、席をかえてもらう・窓を開けてもらうなどの細かい配慮などはほとんど行われず、無抵抗な状態で受動喫煙を受け入れる覚悟が求められる。喫煙を否定する言動はおろか、煙をさける仕草さえ、せっかくの和やかな場を乱す行為として非難の対象になりかねない。本来あるべき思いやりの心が全く逆の形で求められるのである。

日本の現状

 “喫煙者の側の論理”を高言する人たちは、受動喫煙を受け入れさせられている思いやりをもった多くの人々の心をどのように考えているのだろうか。 受動喫煙は、このように様々な形で人にタバコを拒否する権利を全く与えない場の中で日々営まれている。喫煙擁護論者はこうした現実を直視せず、架空の日常性の中の理論で喫煙を正当化している。むやみに他人との対立や個人主義的行為が日常の中でできないという今の日本人の社会的状況をあえて封印して受動喫煙状況など何でもないことのように主張しているのである。

活動目的

 本社団はこうした現実を直視し、敢えて一切の受動喫煙を撲滅するという強い決意で活動を進める。むろん、その方向は他人とのトラブルを進んで起こすことではない。あくまで日常的当り前に誰もが我慢させられている受動喫煙の環境をなくすことのみを目標として活動するものである。よって、すべての人の全く生産性のない健康被害の場をなくし、他人への思いやりの心を育む社会をつくっていくことを目指すものである。繰り返すが、受動喫煙の撲滅とは、人対人の中でタバコを防ぐといった「人」を意識した概念でなく、その環境そのものをなくす「場」に対する取り組みである。

 その為に、誰もがそれを理解するマークや合言葉をつくり、それを示した時には自然に皆がその環境づくりを行うという形をつくる、そんな認識をつくることが大きなテーマである。

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