隣人のベランダ喫煙、注意すべきか?[お悩み相談]

 住宅の受動喫煙について、また興味深いネット記事が出ました。

 隣人がベランダで吸うタバコの煙がわが家に……。注意するべき?【お悩み相談】
  =『レタスクラブニュース』2019/9/30=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“隣の方がベランダでタバコを吸っていて、窓を開けると煙ってくるのが苦痛です。
隣の方は私よりも5歳年下の女性で、子どもが同世代。住宅の清掃のときや総会などの集まりで顔を合わせればよく話をします……私がベランダに出たら、彼女がタバコを吸っていました。すると、私がベランダに出たことに気づいただろう彼女は、慌てて部屋に入ってしまったのです。話題には上がらないけれど、彼女もおそらくタバコの煙を気にしてるのだと感じました”

“換気のため窓を開けて外出をしていたのですが、帰宅したら部屋中にタバコの匂いが充満していたことがあったのです。子どもはにおいに敏感なので、大声で「くさい!」と激しく嫌がられました。隣に聞こえるのではないかとひやひやです”

 なぜそんなに「ひやひや」するのでしょうか? ベランダごしに大声で注意する被害者もよくいます。
 ときに対立となったりする場合もありますが、問題には、なにか行動を起こさないと解決しません。
 それに、子どもの正直な声を聞かせることは、効果的かと思うのですが。

 続く、「アートセラピスト」なる人の回答です。

“管理担当者に、全戸に向けて喫煙に関する注意喚起の文書を配布していただいてはいかがでしょうか。
住民同士で直接注意するとお互いに気まずい思いをしますし、受動喫煙の被害や喫煙ルールについて啓発するよい機会となります”

 上記は、我々も被害者に助言していることで、よい回答だと思います。
 しかし、あとの回答にある、
 “あなた自身が取り組める消臭対策にも取り組んでください”
 は、解決までの一時しのぎの方法です。
 やはり「加害は加害」、加害者が完全に害を発生しないようにしなくては(させなくては)なりません。

 また、改正法が来年施行されるとも書いていますが、住宅でもどこでも、受動喫煙を生じさせない“喫煙の配慮義務”は、今年1月から施行されていることです。(以下リンク)

 その施行について書いた当機構サイトの下記のニュースを管理会社が見て引用した文を配布したマンションで、隣人からの受動喫煙がなくなったという報告がありました。
 “受動喫煙が無いよう配慮”は法で義務づけられています / 「加熱式タバコ専用室」の問題

 そのマンション被害解決への手記は、『STOP受動喫煙 新聞』第28号に掲載しています。

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