受動喫煙や迷惑が発生しようとかまわない人の心理 ~ “開き直り喫煙者”

 これだけ社会の意識が向上、改正法まで施行された日本において、まだ受動喫煙被害はなくなっていません。
 “発生させている”人たちの行動・心理を考察した論説がありました。
 当機構の活動では、受動喫煙などの他者被害が全くなければ、喫煙行為そのものは問題にしない、単なる喫煙者非難はしないとしているのですが、
「『人が嫌がっているのに』『今の時代に』受動喫煙を発生し続ける人間の心理が理解できない」という声をよく聞きますので、参考まで紹介します。

 飲食店でタバコを吸えなくなっても、“開き直りおじさん”が増える理由
  =『ITmediaビジネスONLiNE』3/31(火) 9:30配信=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“たばこを愛する人たちを失意のドン底に陥れるようなニュースが続いている……新型コロナウイルスで重症化するリスクが高い……4月1日に全面施行される改正健康増進法……新型コロナの重症化リスクと屋内禁煙というダブルパンチによって、たばこを愛する人たちはかなり窮地に追いやられてしまうのだ。
 という話をきくと、嫌煙家のみなさんは、「……さすがに自分の命も危ないとなれば、たばこをやめる人が増えていくだろう」と思うかもしれないが、……「こうなったら絶対にやめねえ」と逆にこれまで以上にガンコになってしまう人のほうが多くなるような気がしている。
 つまり、道でスパスパ吸ってそのへんにポイッと捨てたり、喫煙禁止の場所で「なにみてんだ、コラ」と周囲を威嚇(いかく)しながら一服する「開き直り喫煙おじさん」が増えていくのだ

“まず大きな理由としては、喫煙者のほとんどが、自分を理不尽な規制で虐げられる「被害者」だと思っている、という動かし難い事実がある……喫煙者804人に禁煙の意思があるかを聞いたところ「禁煙の予定はない」(53.7%)と回答した人たちが半数を超えて最も多かった”

“だから、……「体に悪い」「受動喫煙やポイ捨てなど周囲に迷惑」という言葉がまったく響かない。むしろ、「自分」の問題になぜアカの他人がクビを突っ込んで、いろいろと理不尽な要求をしてくるのだ、と軽い殺意を覚えているのだ”

“喫煙者の「開き直り」に拍車をかけるのが、今回の改正健康増進法である。……「吸う場所を奪われた」と被害者意識をさらに強めてしまうことで、店の前の路上や喫煙禁止の場所での「開き直り喫煙」に走る恐れがある”

 筆者はここから、喫煙者があふれるのは制度の不備だという論を展開します。

“16年11月、東京・JR渋谷駅前のハチ公付近にあった2つの喫煙所のうちの1つが撤去された。すると、……喫煙所以外の場所でスパスパやって、そのままポイ捨てする喫煙者が急増したのである。……植木などにも大量のたばこが捨てられていて、ひどい惨状だった”

“「渋谷の若者のマナーが悪い」などと叩く人もたくさんいたが、これは精神論で片付けられる話ではなく、単純に「喫煙者に対して急に吸える場所を奪ってしまった」ことによって生じたシステムエラーである。
 なぜそんなことが言えるのかというと、同じように喫煙所を撤去したJR新宿駅の東南口駅前広場ではここまでひどいことになっていないからだ。……20メートルほど離れた場所にきれいで広い空間の喫煙所が新設されたからだ。
 ここまで言えば、筆者がなにを言わんとしているかお分かりだろう。今回の屋内喫煙規制というのは、渋谷ハチ公前と同じような事態を招く恐れがあるということだ

“もちろん、……指定された喫煙スポットでしか吸わないというマナーの良い喫煙者もたくさんいる。しかし、中には「喫煙所がないならここで吸うしかねえだろ!」と道端でスパスパやって吸殻をポイ捨てするという「開き直り喫煙」に走る喫煙者もかなり出てくるはずだ”

“先日のトイレットペーパーパニックもまったく同じ構造……「本当に必要な人が買えないと困るので買いに行くのはやめようと」と理性的な行動ができた人たちもたくさんいた。しかし、一方で、デマだと重々承知しながらも、抱えきれないほどのトイレットペーパーを買ってしまった方もたくさんいる。
 経済分野のエラい先生たちによると、これはゲーム理論なのでしょうがないことらしい

“「自分のライフスタイル」「自分の心の平静」という「自分」を守るためなら、周囲の人々の健康がどうなろうとも、なにを言われようとも関係ない、という喫煙者のロジックと根っこの部分は全く変わらないのだ”

“ベランダで喫煙しては、ポイと隣のマンションや一階に吸殻を捨てるおじさんがいる……と聞くと、なにやら反社会的なオラオラ系の人かと思うかもしれないが、いたってマジメそうなサラリーマンで、廊下で会ったときもちゃんとあいさつをするような常識人なのだ”

“みんながトイレットペーパーを競って買い求めるのなら、こっちだって買い占めなくちゃダメだろと開き直る人が世の中にたくさんいるように、たばこを吸ってそこに灰皿がないならそのへんにポイっとするのは当然じゃんと開き直る人も世の中にはたくさんいるのだ。もちろん、すべての喫煙者がこうだなどと言いたいわけではない。だが、街を歩けば山ほどマナーの悪い喫煙者に出会うように、周囲のことなど気にしない、「自分のライフスタイル」「自分の心の平静」で頭がいっぱいの喫煙者が多いのも事実だ”

写真は「NPO法人 ストップ・スモーキング」ツイッター’18年11月23日より。

 また、こんな調査もありました。2月の時点で、4月からの改正法施行を知らない喫煙者が7割、というものです。
 (これは、喫煙者を対象にした調査、タバコ会社によるもので、記事も“そっち寄り”になっているような文ですが……。)

 喫煙者も知らない!?4月スタートの改正健康増進法で規制対象となるたばこの種類
  =『@DIME』2020.04.01=

“回答した喫煙者のうち70.8%もの人が、国民の健康増進のための喫煙に関する法改正にも関わらず、法改正自体を「知らない」または「聞いたことがあるが、よくわからない」”

“「加熱式たばこ」を規制対象ではないと思っている人は全体の43%”

“規制がなければたばこを吸い続けたい人が84%”

 最後に補足として、禁煙治療薬も出している企業による、3月の調査結果から。

 4月1日の改正健康増進法の全面施行。受動喫煙に関する意識とは?
  =『ファイナンシャルフィールド 』2020.04.17=

“1 喫煙者の8割は周りに迷惑をかけているのを自覚。7割が肩身の狭い思いをしている
2 禁煙者は喫煙者に受動喫煙のクレームを伝えたり禁煙を勧めることに比較的抵抗がない
3 受動喫煙を避けるためにはしっかり分煙を希望”

“非喫煙者に直近一年間で「受動喫煙を経験したことがある場所」を尋ねると、最も多いのは「路上など喫煙スペース以外の屋外」(57.8%)でした。次いで居酒屋や飲食店が多い結果”

“59.5%が、喫煙に伴う弊害で困っていることを身近な喫煙者本人に伝えたことがないと回答しています。多くの人がタバコの煙が不快であることをなかなか伝えられず、我慢していることがわかりました”

“59.3%が「公共の場所、プライベートの場所問わず分煙をしっかりと行ってほしい」と答えました。また、「受動喫煙が起こらないように行政が罰則規定付きの法律を定めて欲しい」(35.8%)という厳しい意見も”

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受動喫煙や迷惑が発生しようとかまわない人の心理 ~ “開き直り喫煙者”” に対して1件のコメントがあります。

  1. ユカタン より:

    路上喫煙が増えていませんか?
    通り道には、何人もの路上喫煙者に遭遇します。
    早く気がつけば、反対側の道路に渡って急いで通りすぎたり、通り際ギリギリのところ、気づくのが遅くて、受動喫煙に曝されるとわかれば、息を止めてダッシュします。
    行く道に、路上喫煙者が白い煙をふかしているのを目にすると、とても恐怖感になります。
    車道側に向かって、タバコの吸って吐いた煙を出すのですから、通りすがりでも、受動喫煙に曝されるので、損した気持ちにさせられます。
    さいきんでは、受動喫煙のパターン別で、こんな喫煙者からはどのように回避したらよいかと考えてしまいます。

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