喫煙所の撲滅が進んでいます(“新型コロナ”「喫煙所」「喫煙者」問題その6)=東京都の好例と、まだ閉鎖しない自治体の問題
感染・発症増悪の危険を増長する、喫煙所は、各地で閉鎖され、これについては広告のためにタバコ問題に消極的であったマスコミでも、多く取り上げられています。→いままでの関連記事は末尾にリンク
東京都は一斉に閉鎖を呼びかけ~神奈川は?
東京都では、福祉保健局が、各自治体に呼びかけを行ない、結果、都内各地で喫煙所の閉鎖が進んでいます。
その通達の用紙、以下お読みください。(各画像はクリックで拡大します)
これはネット検索でも出てきました、「各区市町村受動喫煙防止対策主管課長」あての「事務連絡」です。
そして、アンケート的な調査票が続きます。
※注:都の担当者名に当機構編集局長と同姓がありますが、関係も血縁もありませんので念のため。
神奈川県は
当機構が3月に要請を送った、神奈川県の例、回答と比較してください。
神奈川県の回答→感染防止のための「喫煙所」休・廃止の要望、県から回答がありました(末尾にもリンクがあります)
写真は、横浜市・関内「ベイスターズ通り」の喫煙場所、’20年4月17日(金)12:17に撮影したものです。
この通りは、さらにコンビニ(デイリーストア)とラーメン店、中華料理店が店頭に灰皿を長年置いていた、“受動喫煙通り”でしたが、各店舗はすべて4月1日から灰皿を撤去しました。その中で、この行政管理の歩道喫煙所だけが残っていて、いつまで続くのか、と思っていたのですが、本日(23日)、このサイトニュースを公開したあとに見に行くと、灰皿はなくなっていました。
ただし、何の掲示もないためか、吸い殻が非常に散乱していました。見たときは喫煙者はいなかったのですが、ときどき吸いに来る者がいるのでしょう。
なお、県庁の喫煙所(前述、回答文のニュースに掲載)は今日も相変わらずでしたし、
第2合同庁舎の屋外に移設された喫煙所(以下1枚目、同庁舎の以前のニュースはこちら→庁舎内の喫煙室が撤去になります ~ 申し入れの効果は? ~ 横浜第二合同庁舎)、
そして関内駅南口の2カ所の喫煙所(以下2枚目が南口改札の北側・3枚目が南口改札の南側)は、閉鎖されず、同じように利用され、“3密”と、通行人への受動喫煙を発生し続けていました。
撮影後、機構事務所に戻ってすぐ、県庁には、それらの問題、撤去した箇所への禁煙掲示と、まだ残る喫煙所の閉鎖はいつになるのか? を問い合わせフォームから送信しておきました。
県庁の通報フォーム→「健康医療局 保健医療部 健康増進課へのお問い合わせ(回答の希望あり)」
※県民でなくても通報や意見を送ることができます。タバコ対策部署では、通報があったほうが動きやすい(問題箇所の指導に行きやすい)といっていましたので、受動喫煙撲滅に賛同する皆さんからも、積極的な通報をお願いします。
【追記】上記関内駅など横浜市の喫煙禁止区域の喫煙所は、5月2日にやっと閉鎖されました。→やっと横浜市も喫煙所閉鎖に・・・しかしやはり違反者が /「感染と喫煙所」問題その14 ’20年5月11日
新宿区の一斉閉鎖
東京都内では、この都福祉保健局からの通達を受けてでしょう、新宿区は、管轄の喫煙所の一斉閉鎖・その作業を’20年4月20日(月)午後から順次、行いました。
新宿区の広報サイト→区内全域路上喫煙禁止・喫煙所を設置しています最終更新日:2020年4月20日
受動喫煙撲滅機構の会員で、新宿区のサポーターとして路上喫煙撲滅の活動をしている方がいますが、この日、閉鎖の前後を取材に行ってくれました。(以下すべて会員撮影)
新宿駅西口の喫煙所、閉鎖直前14:30頃。傘をさしてまでご苦労様です。(傘のせいでよけい空気が流れなくなるでしょうね)
閉鎖の作業を行う区の方々と、閉鎖後の様子。
また、近くのビル前にも赤のカラーコーンをずらりと並べています。会員によりますと、そこは喫煙所の閉鎖で喫煙者が路上喫煙をしに行きそうな所だからではないか、とのこと。
次は、同駅東南口、高架下にある喫煙所の閉鎖直前。ほとんど屋内です。
昼休憩の時間よりだいぶ後ですが、こんなに人がいるのですね。
そして、15時からの撤去の掲示。
最後まで吸い続けた喫煙者
どのように閉鎖作業を進めたか、会員に聞きました。
区の係の人が、「コロナ対策で、この喫煙所は閉鎖しま~す!」とまず叫びましたが、中にいる喫煙者のほとんどは、“微動だにせず”、無視して、その時のタバコを吸い続けていたとのこと。
そして係の一人が、入口に両手を広げて立ち、新たに喫煙者が入ってこないようにして、中の喫煙者が全員吸い終わって出ていくのを待って、閉鎖作業を完了したそうです。
なお、閉鎖作業をながめていた野次馬の一人、タバコが嫌いという女性は、「コロナで、喫煙者は皆、死んじゃうんじゃない?」と会員に話してきたそうです。
また、そこへ喫煙者らしき男性が、「じゃあどこで吸えばいいんですか?」と言ってきたので、会員が「全国各地で次々と喫煙所は閉鎖されています」と答えたら、男性は絶句して、去っていったそうです。
上記、新宿区のサイト広報
全国の閉鎖状況
「日本禁煙学会」が、各地の閉鎖の状況をあげています。どんどん更新しているようですのでご参考まで。
あなたの地区は、いかがでしょうか。最新の情報がありましたら、禁煙学会に教えてあげるとよいでしょう。
全国の喫煙所・喫煙室の閉鎖状況 =「一般社団法人 日本禁煙学会」公式サイト=
感染と喫煙所・喫煙者の問題、まだ報道が続いています。
閉鎖喫煙場所のその後の様子も含め、今後もお知らせします。
[当サイト関連記事]
〈前回までの報道〉
やはり喫煙所は感染の危険大・喫煙者には要注意を~報道その1 ’20年4月13日
感染危険性の「喫煙所」と「喫煙者」~報道続々(報道その2) ’20年4月15日
感染の危険、「喫煙所」と「喫煙者」~報道その3 ’20年4月16日
感染の危険(報道その4)“新型コロナ”「喫煙所」と「喫煙者」 ’20年4月20日
“新型コロナ”感染問題その5「喫煙所」「喫煙者」問題 続報 ’20年4月21日
〈要請活動〉
≪緊急要請≫ 最も感染の危険性が高い「『喫煙所』の休・廃止を」受動喫煙撲滅機構は神奈川県・県知事に要望を送付しました ’20年3月23日
感染防止のための「喫煙所」休・廃止の要望、県から回答がありました ’20年4月6日
「喫煙室閉鎖の要請」を松沢成文理事が首相と厚労相に提出 ’20年4月11日
狭い「喫煙室」は感染・蔓延の原因に! 閉鎖・撤去を各団体が呼びかけています ’20年3月4日
各地で喫煙室が休・廃止に~まだある喫煙所には申し入れを~禁煙学会も緊急要請、文面を公開 ’20年3月16日
『STOP受動喫煙 新聞』第30号–2020年・春号
〈論説〉
「コロナウイルスに思う公益の在り方」公益社団法人 受動喫煙撲滅機構 理事長 田中 潤 ’20年3月3日
「マスクと受動喫煙撲滅」論説:公益社団法人 受動喫煙撲滅機構 田中 潤 理事長 ’20年3月17日
〈過去の報道〉
受動喫煙で「感染症」増大の危険 ’20年2月17日
病原菌が受動喫煙で“進化”?! 薬も効かなくなる?! 黄色ブドウ球菌の変質についての研究発表 ’19年11月