煙を子どもに吹きかけられ激昂した母、その影響で活動者に ~ 『禁煙ジャーナル』手記

 数年前からタバコ撲滅運動に参加、当機構の会員(『STOP受動喫煙 新聞』定期購読者)でもある方の手記が、『禁煙ジャーナル』最新’20年10月号に掲載されています。
 良いお話なので、同誌編集長と執筆者ご本人の許可を得て、一部を紹介します。

タバコ規制法 制定の近道は?
~母の怒りから思いついたこと~

無煙社会をめざす会 幸田 和裕

 ■幼少時代のスモークハラスメント

 私の父は病弱だったせいもあり、酒はビールコップ一杯程度、タバコは一切吸いませんでした。

 商家の二男だった父の青春時代は戦中の食糧難、「欲しがりません勝つまでは」の号令のもと、質素倹約が美徳とされた時代です。

 一人前の男はタバコを嗜むのが当たり前とされた当時の風潮の中で、入退院を繰り返していた父にとっては、まず栄養を付けて体力の回復を図ることが優先だったのかも知れません。

 私が育ったところは酷寒の片田舎。子どもの楽しみの一つが冠婚葬祭等で開かれる大宴会のご馳走にありつくことで、近所や親類縁者、父の勤務していた会社等の集まりがあると、決まって親たちが連れて行ってくれたものです。

 そんな中で酔った男たちは、ところ構わず紫煙を撒き散らし、子どもの顔に臭い息を吹きかけながら「これは美味いぞ、食え食え」と大騒ぎの有様です。中には「お前も早くタバコを飲める(私の育った地方の方言では吸うことを飲むと言いました)ようになれよ」と、現在の常識では考えられないようなことを言ってくる者もいました。

 ■思い出す母の怒り

 今でも、記憶に残っているのは、深酔いした父の会社の同僚が、宴会の流れで家にやってきて、「お前の父さんは酒もタバコも飲まないし融通も利かない。お前は見習うなよ」とタバコの煙を私に吹きかけ、私に説教をし始めたことです。

 怒った母は「何なのあんたは」と怒鳴ったかと思うと父の会社の同僚の襟首をつかんで有無を言わせず玄関先に突き出したのです。

 恐怖に青ざめた父の同僚は「迷惑でしたの、悪してあったですの(迷惑かけて悪かったですね)」と言いながら、ほうほうの体で帰って行きました。怒りが収まらない母は「あんな人を連れてきて」と父と大喧嘩。私が、タバコ中毒者を嫌悪するきっかけとなった事件かも知れません。

 その後も、タバコの煙を吹きかけながら小言を言う教師や、職場では煙害の受忍、会社の宴会では「男でタバコを吸わないのは天然記念物だね」とタバコの煙を吹きかけて絡むタバコグループの先輩&上司たちの存在etcとスモークハラスメントとは縁が切れませんでした。

 ■「無煙社会をめざす会」に参加して

 ただ、当時の私には、受動喫煙被害を無くそうという人々の存在を全く知りませんでした。

 特にポイ捨てには怒りを持っていましたが、他の無関心層と同じように「タバコを売って生活している善良な人々?!がいる以上、しょうがないのかな」、という低意識でした。

 そんな私が、反タバコ!スモークハラスメント!を強く意識するようになったのは、散歩途中の道沿いにあるタバコ店の灰皿スタンドに群がる喫煙者の存在でした。タバコの煙が周辺に漂い、狭い歩道を通行する子どもや妊娠中の女性、通学の児童が迷惑そうに通っている状況、さらには、あちこちで歩きタバコや路上喫煙者の他人や子どもを無視する無法喫煙を見て、だんだん問題意識が高まっていったのです。

 その後に、いろいろと困って、相談できないかと参加するようになったのが渡辺文学さんたちの「無煙社会をめざす会」です。

 当初は、政府がJTの株を3割以上も持っていること、たばこ事業法によってタバコ販売が守られていること等は全く知りませんでした。さらにタバコによる地球環境汚染等の事実も衝撃的な話でしたし、諸悪の根源がタバコ利権と絡み合って起こることなどを理解しました。

 ですから、その後は新聞のニュースなども心して“深読み”をするようになりました。

 (後略)

【ゆきた・かずひろ=世田谷区在住】

 この続き・全文は、『禁煙ジャーナル』No.324号(’20年10月1日発行)でお読みください!

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『禁煙ジャーナル』表紙(上半分)

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