受動喫煙が屋内・屋外に発生、しかし苦情を受けても喫煙所を撤去しない区立文化センター ~ 東京都品川区・荏原文化センター
東京都品川区の「荏原(えばら)文化センター」(場所など情報はこちら)で、屋内、ロビーに喫煙所があり、「喫煙者がいれば、ロビーがタバコ臭でいっぱいになる」状態のため、長年の活動者で当機構の会員でもある寺嶋法子さん(→末尾☆に関連リンク)が撤去の申し入れを行いました。
しかしその結果は……?
まずは、写してきてくださった現場の写真から。(各画像・書面はクリックすると拡大します)
1枚目(’21年5月撮影)の写真のように、入口からすぐのところです。
2枚目の写真は2015年のものですが(今はロビーの机にアクリル板が立てられています)、このように、皆が休憩や交流などをする場所に設置されています。’15年当時は換気扇がなくもっとひどかったとか。
逆に、換気扇ができたということは、屋外での受動喫煙があるということです。
以下の写真を見て、驚きました。
“この通路はタバコ臭いから歩くな”という、親切か迷惑かわからない掲示です。役所や施設のいろんな喫煙所を見てきましたが、こんな措置は初めて見ました。
そこで寺嶋さんは、区のサイトから、
「東京都では受動喫煙防止条例が’20年4月から施行されていること」
「喫煙所は新型コロナ感染の危険が高いこと」
「図書館やプールもある公共の施設であること」、
等の理由から、
「喫煙所の撤去、敷地内禁煙を希望する」
と送りました。
しばらくして送られてきた、区の回答は以下です。(コピー)
このように、撤去はしない、しかし “いまは「緊態宣言発令」のため閉鎖中ですから” ということです。
以下は’21年1月に撮影した、閉鎖ではなく17時以降の利用禁止を示す掲示。
この後、終日閉鎖になったということでしょうか?
ところがなんと、回答ののち、5月23日に行ったところ、「発令中」だというのに、ふつうに開放されていたとのことです……!(冒頭、1枚目の写真もその日に撮影したもの)
以下はこの日の撮影、“利用の制限はしている”ことの入口の掲示。
何が「適正な施設の管理運営に努めて」なのでしょうね。
寺嶋さんは引き続き撤去への活動を行うようですが、みなさんからの応援もあれば、と思います。
☆寺嶋さんは、『STOP受動喫煙 新聞』15号に禁煙飲食店に関するレポート、33号で訪問介護職での受動喫煙に関しての手記を掲載しています。
当サイトでは、区役所の屋内喫煙所が全廃に ~ 品川 ’19年4月 も寺嶋さんの活動です。
【追記 ’24年11月25日】
ようやく、’24年12月22日での廃止が決定されたそうです(半端な日ですね?)。
寺島さんのフェイスブックで報告がありました。
寺島さんのFBコメント、「受動喫煙を望まないのは高齢者と児童だけではないのだけれど。こう書かないと喫煙者が納得しないのかな」とのこと。そのとおり、おかしな表現ですね。大半の喫煙所はただ「廃止」とだけしているのに。
[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
法の精神に反し「庁舎に喫煙所を設ける行政」が大半と判明! 悪質な受動喫煙発生には苦情を入れましょう ’19年6月
市役所の違法な喫煙所が発覚! ・・・ 他にもあるのでは? ’21年3月
動画シリーズ『新型コロナで死にたくなければ~』(松沢成文理事) 第③弾! “危険すぎる喫煙所は「4密」” / ≪感染と喫煙所≫問題追及その16 ’20年5月
吸う方が職員にいらっしゃるのでしょう。ストレス溜められてもどうかと思いますし、あってもいいと思います。昔ながらの状態ではないだけましです。