「世界遺産の町」の、加熱式タバコ会社と癒着した喫煙所設置「協定」に、「日本禁煙学会」が破棄を要請
世界遺産の町での、加熱式タバコ会社との「協定」で喫煙所を設置するという報道を先日紹介しましたが、
→世界遺産の町が全域で“受動喫煙撲滅の町”プロジェクトを開始・・・しかし加熱式タバコ喫煙所が…? = 岩手県平泉町 ’21年7月9日
いつもタバコ問題に対して幅広く動きの早い、「一般社団法人 日本禁煙学会」が、協定を破棄するよう、申し入れを行いました。
まずはその報道から。
=’21年7月24日(土)『しんぶん赤旗』9面[くらし・家庭]「土曜ワイド」=
(画像はクリックすると拡大します。同紙編集部の許可を得ての掲載です)
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“「タバコ産業からの利益供与は、国連のかかげる持続可能な開発目標(SDGs)とタバコ規制枠組み条約(FCTC)に真っ向から違反している」”
“すでに中尊寺(2カ所)と毛越寺(1カ所)の駐車場に、計3カ所の加熱式タバコ専用喫煙所を設けています”
“加えて、……紙巻タバコ専用喫煙所を、敷地外に2カ所設置”
“WHO(世界保健機構)は、加熱式タバコもニコチンを含むタバコ製品であり、紙巻タバコ同様、受動喫煙をもたらすとして、規制の対象にしています”
“日本禁煙学会は……町を訪れる日本と世界の人々の健康にマイナスになると指摘。「新型コロナ感染を助長し、重症化・死亡リスクを高める」として、協定は非人道的だと批判しました”
町がタバコ会社と結託したことは、前回サイト記事のほかにも報道されていますが、この禁煙学会が抗議・申し入れを行なったことは、他に『週刊仏教タイムス』であるくらいで、一般紙ではまったく報道されていないようです。(あったら、お教えください)
【追記】その掲載誌のサイトがありました。
日本禁煙学会 平泉町と2カ寺に抗議書 SDGsに違背 タバコ会社の加熱式喫煙所
=『週刊仏教タイムス』2021/7/15= ※画面を下にスクロール、この日付のところにあります。
“ 同学会は加熱式タバコも従来のタバコ製品と同様に有害で、包括協定が「持続可能な開発目標(SDGs)」と、世界保健機関(WHO)が主導する「タバコ規制枠組条約(fctc)」に違背しており、世界遺産と宗教的権威が狡猾に利用されている、と警鐘を鳴らし注意を喚起している”
“ 同学会の監事……とげぬき地蔵尊高岩寺の来馬明規住職は、「加熱式タバコも、罪なき喫煙者をさらなるニコチン依存に陥れることを意図した製品。国際的な公害産業として悪名高いタバコ会社にだまされたようだ。神社仏閣は一切のタバコ製品を近づけず、タバコ産業と関わらないことが求められる」とコメント”
禁煙学会サイトで、その要請書の全文が公開されています。
岩手県平泉町関係者宛に「フィリップモリスジャパン(PMJ)との包括協定を破棄してください」の要請書を申し入れいたしました
=「一般社団法人 日本禁煙学会」公式サイト 2021年7月14日=
黙殺されるかもしれませんが、結果が出たら、続報いたします。