喫煙者の口はつねに臭い!? 加熱式タバコでも同様 ~ 石田雅彦記者論説
タバコ臭だけでなく、喫煙者の口はとにかく臭いそうです。喫煙者とは長年お付き合いしていないのでわからなかったのですが。
タバコ臭以外の口臭でも、喫煙習慣であることを原因としての悪臭がするのであれば、その口臭からの被害も一種の受動喫煙といえるのでは? 少なくともタバコによる他者への被害ですね。
どうして「喫煙者」の「口は臭い」の? じゃあ「加熱式タバコ」でも臭いの?
=石田雅彦 科学ジャーナリスト (’25年)12/9(火) 13:32=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“非喫煙者は喫煙者を臭いと感じることが多い。頭髪や皮膚、衣服にこびりついたタバコ臭はもちろん、その呼気にもタバコ臭がする。吐き出された息だけではなく口臭自体も臭いことがある”
“ 不快な口臭は……食品、飲酒、口の衛生不良、消化器官の病気、そして喫煙によって悪化する……口臭の原因のほとんどは口の中から生じ、その主な原因は歯周病(歯周炎)と舌苔と考えられている”
“ 歯周病を引き起こす細菌の種類は多いが、ヒトの成長とともにピラミッド状に種類が増えていく。主に成人後、病原性の高い細菌がピラミッドの頂点に加わり、それらの細菌群はレッド・コンプレックス(赤色の複合体)と呼ばれている”
“ 喫煙者は、非喫煙者と比べて歯周病になりやすいとする研究は多い。おおむね数倍程度……喫煙の刺激、環境ストレスによって、口腔内の細菌叢に悪影響をおよぼすためだ”
“ 自分の口臭が臭いかどうか、自己申告ではなかなか正確に評価できないが、いくつかの研究は、喫煙者は非喫煙者に比べて自分の口臭を気にする人が多く、客観的な口臭の評価でも高い値を示す傾向を報告している”
“ 喫煙者の口が臭い理由は、特にレッド・コンプレックスの歯周病菌や舌苔に生息する嫌気性の細菌類がタンパク質を分解し、腐敗臭のある揮発性の硫黄化合物(VSCというガス)を発生させるからだ”
“ タバコを吸うと血流が悪くなり、歯肉に通っている血流も減り、その結果、酸素の供給量も減る。それは嫌気性の細菌にとって好環境を提供することに……喫煙により免疫機能が低下し、病原菌への抵抗力が落ちる。そのため、歯周病菌などを元気づかせ、歯周病が進行しやすくなる”
“喫煙は口の中の細菌叢のバランスを崩し、レッド・コンプレックスの悪玉菌の繁殖を抑えている善玉菌の繁殖を阻害する……喫煙は、ご丁寧にも口の中の環境を歯周病になりやすく整えているというわけだ”
“喫煙者は口の中が乾きやすく、舌苔が生じやすくなる。舌苔の嫌気性細菌が増え、悪臭を生じさせる”
では、多くの人(特に喫煙者)が“害が無い・少ない”と勝手に間違った思い込みをしている加熱式タバコについては。
“加熱式タバコを吸うと、歯肉への酸素供給量が減り免疫機能が下がったり善玉菌が減り口の中が乾くなど、紙巻きタバコと同じような作用が起きる危険性がある”
“アンケート調査をしたところ、加熱式タバコの喫煙者も紙巻きタバコや両方の喫煙者(デュアルユーザー)と同じように歯周病を自己申告している”
“ 加熱式タバコは、紙巻きタバコとは異なった独特の臭気を発生させる。それは例えば加齢臭のようだと表現されることも多い。不快な口臭がその加熱式タバコ臭と混ざり合い、さらに強烈な悪臭となる危険性も”
“ 歯周病は、他の病気の原因にもなる……糖尿病、心血管疾患、がん(疑い)、アルツハイマー型認知症、新型コロナウイルス感染症など、多くの病気との関連が報告されている”
“心血管疾患では、心筋梗塞、動脈硬化症、腹部大動脈瘤、高血圧症といった心臓や血管の病気と歯周病との関係が疑われている”

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