路上喫煙の被害

路上喫煙で、迷惑や被害を受けている人たちが、おおぜいいます。

路上喫煙は、吸い殻のポイ捨てや、やけどの危険など、様々な問題がありますが、
“煙”、すなわち「受動喫煙」の被害がもっとも多く、大きな問題であることを忘れてはいけません。

路上喫煙による受動喫煙が起こりやすいケース

たとえば、地域によっては、電車を降りた後に駅周辺で(指定の喫煙場所に行かず)、路上で一服する人が、多くいます。

路上喫煙が禁止されている場所であっても、平気で路上喫煙をしたり、さらには、危険な歩きタバコの人を目にすることも、たびたびあります。

吸い殻入れが設置されているところでも、出勤や家路を急ぐためか、喫煙場所へ行かずに歩きながらタバコを吸う人も見られます。

屋外の広い場所であっても、風向きや、位置関係、喫煙の量、喫煙所の形式、などによっては、タバコの煙はかなり流れてきます。

屋外であっても、そのようなケースでは、受動喫煙被害が生まれているのです。

受動喫煙以外の被害を生むことも!

歩きながらの喫煙は、特に身長の低い子どもたちや車イスの方などへ、火傷の被害を及ぼすことがあります。

さらに、タバコのポイ捨てなどは、火災や環境への被害、また市民のマナー意識の低下(犯罪が増える例も)などが生じ、問題行為となっています。

路上での受動喫煙を防ぐための法律は?

ここで、いくつか現状を振り返ってみましょう。

例1:東京都中央区
中央区歩きたばこ及びポイ捨てをなくす条例(平成16年3月中央区条例第11号) において、
「歩きタバコ」と「ポイ捨て」の、「公共の場所」に関しての条例を施行しています。

ここでは、

(歩きたばこ等の禁止)
第7条区民等は、公共の場所において、歩きたばこ及びポイ捨てを行ってはならない。

(混雑する場所等での喫煙の禁止)
第8条区民等は、公共の場所のうち、駅の出入り口その他人で混雑する場所又は吸い殻入れのない場所において、喫煙してはならない。

とあり、喫煙の制限に関しては、「歩きたばこ」と「吸い殻入れの無い公共の場所か、混雑している公共の場所」に限定されています。

これは、公共の場所であっても、“吸い殻入れが設置されていて、混雑していなければ” 喫煙できる、とした条例です。

被害者が少数なら問題としない、禁止の対象にしていないということですから、受動喫煙被害の視点で見た際には、不十分、問題といえます。

東京都においては、2018年4月1日より、「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が施行されました。「子ども」が対象ですが、こちらは人数に関わりなく、禁止対象になっています。

その点では、一歩進んだ条例と言えますが、大人の被害を完全に解決する条例はまだなく、しっかりした法整備が、各地で必要だといえます。