受動喫煙症についての相談と回答 ② 受動喫煙症の治療は?/喫煙自由な職場の問題と解決
職場での、上司の喫煙による受動喫煙で、症状が出て、悩んでいる方から、
「受動喫煙症の治療はどのように行われるのか」といった質問が「受動喫煙 健康被害のオンライン相談」に寄せられました。
回答後、解決に向かったそうなので、相談・回答と、その後の報告も紹介します。
相談:2019年1月
儀間久美子さん(沖縄市)【相談内容】
昨年(’18年)9月よりパートをはじめましたが、喫煙者が半数以上います。
1人を除いては皆さん分煙(事務所から出ての喫煙)をしてくれていますが、
その1人は上司で、事務所の中でずっと吸い続けています。
ヘビースモーカーで、1本吸い終るとまたすぐに吸う、というように、繰り返す毎日です。私は昨年末より、風邪のような症状が繰り返し起きるようになりました。
これは、受動喫煙症なのでしょうか。しばらく咳込むと息苦しく、手がジンジン痺れたような感じになったり、
気分も悪くなったり、さらに体調がすぐれない時には、涙がよく流れます、このサイトで知りました、受動喫煙症の診断医を受診しようと思っているのですが、
治療、処方はどのように行われますでしょうか。お教えください。
【受動喫煙撲滅機構からの回答】
儀間久美子樣
受動喫煙撲滅機構、内藤です。
「受動喫煙症の治療、処方はどのように行われますか」
とのこと、
治療方法は(現代西洋医学の範囲で、および通常の受動喫煙症の診断時には)
ないものとおもいますが、ねんのため、当ページ監修の大橋先生に確認しましたところ、やはり、
「ざんねんながら、受動喫煙症については、治療や処方はありません。
受動喫煙被害を被らないよう防ぐ、またはその場から逃げることしか、
症状解消の方法はありません」
とのことでした。
また、
「受動喫煙を裏付ける状況と、尿中のコチニン(=ニコチンの代謝産物)を検査することで、客観性を確保できます。
そういうことができる医療機関を受けるとよいでしょう。日本禁煙学会に問い合わせるとよいとおもいます。」
との助言をいただきました。
職場の禁煙化を
以下は、機構からの提案・回答です。
沖縄にも診断医がありますので、受診され、
職場にはその診断書をもって、禁煙化の要望をすることが必要です。
事業所には、従業員への「安全配慮義務」があります。
あなたの職場は、それを違反しているので、正しく申し入れをすれば、改善される見込みはあります。
お願いしても改善しようとしない場合は、訴訟や、またはもっと簡単な労働審判を行なっても、勝てるのではないかと思います。
それに関連した情報は、当機構サイトのニュースや『STOP受動喫煙 新聞』にたびたび掲載しております。
さらに詳しい情報を得て、勇気と自信もつけられて、のぞまれるのがよいでしょう。
ご健勝・ご健康を切に祈ります。
【相談者からの返信】
御返信ありがとうございました、たいへん参考になりました。
受動喫煙・受動喫煙症のことを職場で話しましたら、いつも事務所内で吸っていた喫煙者が、灰皿を廊下に移しての、分煙をしてくれるようになりました。
(「今のところ」だけかもしれませんが……)このまま続くことを願っています。
貴重なお話を、ありがとうございました。儀間久美子