禁煙室での喫煙は最大75万円の損失・・・禁煙旅館で宿泊客が喫煙、罰則支払いに
旅館の禁煙の部屋で、客が喫煙、罰則金の請求をめぐってもめたという事件が、中国のいくつかのマスコミで報道されたとのことです。
訪日中国人が旅館の禁煙ルームで喫煙、罰金5万円―華字紙
=『Record china』2020年1月13日(月)23時40分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“華字紙・中文導報は、訪日中国人が旅館の禁煙ルームで喫煙し、5万円の罰金を請求されたと伝えた”
“魏さん一家3人は……禁煙ルームを予約したが、清掃員が入室した際にたばこのにおいがしたという。この旅館ではたばこのにおいがあるか否かを1人では決定できない規則のため、この清掃員は他のスタッフ数人と一緒に再び確認。確かにたばこのにおいがしたため、魏さんに問い合わせたところ喫煙を否定したが、子どもが親の喫煙を認めたため、その後魏さんも喫煙を認めたという”
“清掃費用として5万円の罰金を請求されたが、魏さんは支払いを拒否。日本語の分かる友人に連絡して旅館側と交渉”
“この友人は旅館側に対し、喫煙による罰金の内容と金額を書面で魏さんに示すよう要求。そこで旅館側は喫煙による被害は最大で75万円であり、これには畳やじゅうたんの交換費、敷布団の清掃費、さらには2週間客室として使用できない損害も含まれており、これを見て魏さんは5万円の罰金支払いに同意した”
“「繁忙期に客室を使用できず空気清浄器でたばこのにおいを消す必要があるため、実際には旅館の損失を埋め合わせるのに5万円では全く足りない」という”
“別のホテルチェーンの中国人スタッフ……「ホテルでは喫煙専用のフロアを用意しており、それ以外はすべて禁煙だ」……「通常はにおいで喫煙が発覚するが、これは経験によるもので、客が換気して退室すると分かりにくいが、敏感な客はたばこのにおいが分かる」という。また、「禁煙ルームでたばこのにおいがするとクレームが出るため、ごみ箱から吸い殻が見つかるなどの証拠があると、賠償を請求される」と注意を促した”
北海道の中国人観光客、禁煙部屋で喫煙して5万円請求される=中国メディア
=『Searchina』2020-01-14 16:12= ※元の記事が非公開となったため、別の引用サイトのリンクに差し替えました。
“ 中国メディア・北青網は……中国人観光客が禁煙の客室で喫煙したことで、旅館側から「罰金」を請求されて支払うトラブルがあったと報じた”
“当初喫煙を否認していた中国人客が子どもの「証言」によって喫煙の事実を認めた一方でクリーニング代の支払を拒否……「5万円の内訳を開示せよ」と伝えたところ……生じうる最大の被害額リスト……畳やカーペットの交換、寝具のクリーニング、約2週間のクリーニング期間中に得られるはずだった宿泊代金などを合わせた75万円の請求金額が書かれ……これを見た中国人客は、ようやく5万円を支払った”
“旅館の関係者が「実際、観光シーズンの今は5万円のクリーニング代では割に合わない」と語る一方で、多くの中国人観光客はルールをきちんと守っているとし、今回の件が単発的なトラブルであるとの考え方を示した”
“記事は、来るべき今年の春節には多くの中国人観光客が日本を訪れるだろうとしたうえで、宿泊施設を予約する際、喫煙者はくれぐれも喫煙可能な部屋を選ぶようにし、喫煙可能な部屋がない場合は施設内や施設付近の喫煙可能な場所を従業員に尋ね、くれぐれも禁煙の部屋でタバコを吸わないようにと呼びかけた”
“タバコのにおいは、ほんの少し残っていただけでも敏感な人にはすぐに気づく……指定された場所以外で喫煙すれば、煙探知機が作動する騒ぎを引き起こす可能性もある。トラブルを避けるためにも、喫煙のルールは守るべきだ”
旅館側の弁、「多くの中国人旅行客はルールをよく守っており、良い印象を与えている」とありますが、そのとおりでしょう。
これでは外国人、とくに中国人への日本での差別が助長されてしまいます。日本人でも規則やマナーを守らない者は大勢いますが、何かにつけて、外国人は、とか、とくに中国人を差別したがる化石のような者が情けないことに日本にはまだ多くいます。
他の外国人のためにも、こんなことはやめてもらいたいものです。
写真は、旅行者らしき外国人の歩行喫煙(横浜市関内駅近く)。外国は路上は喫煙自由としているところも多いので(※近年は路上も規制する国が増えてきていますが)、日本ではマナー違反になるとは思っていないのでしょうか。それとも日本のタバコ規制はゆるいと認識しているのでしょうか。