またもや銭湯に喫煙所が?! 法にも条例にも違反する店を渡辺文学理事が区に訴え
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当機構の理事もお勤めいただいている、禁煙運動の先駆者・大ベテランの渡辺文学御大(「タバコ問題情報センター」代表)による、(趣味の銭湯めぐりで発見された)屋内に喫煙所がある銭湯の、灰皿撤去の申入れ活動を、3回にわたり当サイトで紹介しましたが――、
→銭湯も禁煙です (1,2回目はこの記事にリンクがあります)
それら当サイト記事を見たという世田谷区の男性から、当機構に電話がありました(6月10日)。
「同じ世田谷区の『栄湯』は、まだ脱衣所に灰皿がありますよ。この前の土日も行きましたが、気管支の弱い私は苦しくなるほどでした」
とのこと……!?
“それは改正法にも都条例にも、明らかな違反ではないですか。文学さんにも聞いてみまして、おそらく、申し入れなど活動をなさるかと思いますが、多くの人が声をあげたほうが効果的なので、ご自身でも即、保健所に通報してください” とお答えしますと、
「はい、そうしますが、ぜひ、渡辺文学先生にもご尽力いただきたいと思います」とのことでした。
そこで即、渡辺理事にメールしましたところ、理事は翌日に視察に行かれ、証拠写真を撮影、すぐに区・保健所への申入れを作成なさって、12日に送付されたとのことです。
なお、渡辺理事は数年前にこの銭湯に行って灰皿に驚き、注意したことがあったそうです。
送付した申し入れ書。画像はクリックで拡大します。住所と電話番号をこの記事では伏せていますが、他は原文のままです。
上記がよく見られない人は以下をお読みください。
2020年6月12日
世田谷保健所長殿
157-00 世田谷区×××××××
渡辺 文学
TEL:×××××××通報=「法律」に違反している銭湯「栄湯」
~都内でただ1軒、脱衣所に灰皿が置かれている銭湯~日ごろ、区民の暮らしと健康を守るお取り組みに敬意を表します。
さて、用賀の銭湯「栄湯」(用賀 4-31-3/電話:03-3700-8102)は脱衣所に灰皿を置く、恐らく都内で唯一のタバコ野放し銭湯です。(写真参照=6月11日午後6時撮影)
数年前、この灰皿を写真に撮ったところ、オーナーが飛んできて「写真をとらないでくれ」「この写真を消してくれ」と怒りながら言いました。
私は「本来、有ってはいけないものだから、区長と保健所に報告する」「健康増進法に違反している」と主張し、その後、保坂区長と貴保健所に写真を送って善処を求めましたが、そのまま今日に至っていました。1.通報の趣旨
「改正健康増進法」に則り、銭湯の脱衣所は完全禁煙にすべきです。
2.申し入れの理由
(1)「改正健康増進法」では原則「屋内全面禁煙」と定めています。
(2)貴保健所は、早急に「全面禁煙」の方針を指導すべきです。
(3)この指導に従わない場合は、過料の罰則を適用すべきです。
(4)なお、灰皿については、“一時的な撤去”ということにならないよう、店頭に「店内全面禁煙」の表示を掲げておくよう、指導を要請します。なお、貴保健所の取り組みについて、以前に何回か「回答」を頂いておりましたが「健康増進法の趣旨を伝えた」「チラシを配布して指導した」等の曖昧な回答が続いており、「区民を受動喫煙被害から救いたい」という姿勢をほとんど感じられませんでした。
今回は、以前と事態は全く異なっており、脱衣所での喫煙を野放しにして「法律」に違反している「栄湯」につきまして、貴保健所がどのような対応をされたのか、6月30日までに書面にてご回答をお願い申し上げる次第です。
≪違反銭湯「栄湯」の情報≫ (確認や苦情は以下へ)
電話 03-3700-8102/〒158-0097 東京都世田谷区用賀4丁目31−3/月・火休業/営業時間16:00〜23:00
せたがや銭湯ガイド / 東京銭湯-TOKYO SENTO-
………………………………
[世田谷保健所]
公式サイト→保健所健康企画課
電話番号(代表)03-5432-1111 「受動喫煙防止協力店募集について」→電話番号 03-5432-2432 ファクシミリ 03-5432-3022
[世田谷区の受動喫煙対策]
受動喫煙防止
受動喫煙に関する個別のご相談等
電話 0570-044609 (注意)相談料は無料ですが、別途通話料がかかります。
平日午前8時30分から午後8時00分まで
相談内容:受動喫煙に関する個別のご相談等
対象:区内に所在する施設の管理者等、区内に在住、在勤、在学の方
区からの回答や、何か変化がありましたら、続報いたします。
渡辺文学理事の“銭湯の戦闘”にご期待ください。(※ダジャレ好きの方なので……)
応援メッセージも募集しています。
「一般社団法人 タバコ問題情報センター」(略称:TOPIC) FAX03-3222-6780
メール→サイトお問い合わせフォーム
渡辺文学さんという方を初めて知ったころを思い出しました。
3年ほど前から、住環境でのまさかの受動喫煙被害者ともなり、なんとかしなければならないと、タバコ関連の被害での検索を無作為にしていました。
機構も同時進行ぐらいでしたが、「タバコ情報センター」が、当時の私には、力強さを感じました。
どういう方だろうと、検索してみると、思ってもいなかったほどの、やわらかで笑顔であふれているような写真が印象的でした。
メールだけでは、真実味が伝わらないだろうと、手紙を書いて何度か出したこともありました。
そんな嘆きと同様の手紙なのに、渡辺さんは、ちゃんと私にお返事を下さりました。
それだけで、救われたかのような気持ちにさせられ、「嘆いて苦しんでる側だけではいけない、何とか解決するために前進しなければ」と、いう気持ちにさせられました。
この時がなければ、今頃どうなっていたかと、感謝しかありません。
わたし一人では、ここにあるような、立派な申入れの文など書けるわけもなく、いろいろな方の見本を元に、何とかやれればよいかと思います。
渡辺さん、いつも、他人の心を動かすような、そのような元気な取り組みに尊敬しております。