大ヒンシュクの “無法喫煙” 公園にJTの「実験」が?! NPO法人が抗議 ~ 仙台市・勾当台公園:続報

 昨年10月にお知らせしました、またもや異常な“喫煙難民”が、市民憩いの場をワガモノ顔で汚染しています ~ 市長「いろいろと考えなくては」? の続きです。

 まずは、当時その後に出た、同じ地元紙報道の続報から。(囲み抜粋は前回同様)

 灰皿はあるけれど… 「受動喫煙防止に配慮を」 勾当台公園に仙台市が看板
  =『河北新報』2020年10月28日13:27=

“3カ所ある灰皿に喫煙者が集まり、たばこの煙が充満している問題で、青葉区公園課は27日、受動喫煙防止を求める張り紙や看板を公園内に設置した……「受動喫煙防止に配慮願います。歩きたばこ、ポイ捨ては禁止」と書かれ、灰皿と灰皿近くの9カ所に掲示した”

“公園に立ち寄った男性は「ここはたばこを吸っていい場所だから灰皿がある」と語り、張り紙を見ながら一服した”

“担当者は「公園の受動喫煙対策を検討中だが、まずは灰皿の利用者に啓発することにした。1人でも2人でも公園で喫煙する人が減り、煙が少なくなってほしい」”

 「受動喫煙防止に配慮」として、むきだしの灰皿があること・担当者の「まずは啓発することに」「1人でも2人でも喫煙する人が減り、煙が少なくなってほしい」の弁は、ナンセンスです。貼り紙の経費だけ無駄です。喫煙男性の言う“灰皿があるから、吸っていい場所だ”のほうが、正論ではないですか。

 そして、やはり、その後1カ月たってもまだ改善されず、全国紙でも報道されました。

 官庁街の公園、たばこモクモク 苦情次々「板挟みだ」
  =『朝日新聞DIGITAL』2020年11月28日 11時43分=

“仙台市中心部の勾当台公園(青葉区)の東側には、100人近い人が思い思いにたばこを吸っていた。県庁や市役所、国の出先機関などが集中するエリアで、特に昼休みの時間帯に殺到する”

“「せめて一般の利用者に煙が行かないように気を付けている」……「たばこ代の半分以上が税金。一部を使って分煙できる場所を作ってもらえれば……」”

“設置された灰皿を使う人もいるが、持参した携帯灰皿で吸い殻を始末する人も多く、ポイ捨てや歩きたばこをする姿は見当たらなかった。ただ、モクモクとした煙は風に流され、公園の外にまで漂う”

“ベビーカーを押した30代の女性がベンチで休憩していた。「(喫煙者のいる周辺には)においがすごくて近づけない。子どもの健康に影響がないかが不安です」”

利用者や付近を通る市民からは「煙が迷惑」といった苦情が多いという”

JTと組んで「分煙の社会実験」

 その後しばらく報道は見かけなかったのですが、今年に入って、新しい動きが……?!

 勾当台公園に3種の喫煙スペース 仙台市とJT、4月から社会実験
  =『河北新報』2021年02月05日10:18=

“ 仙台市は4日、日本たばこ産業(JT)東北支社と共同で、4月20日に勾当台公園(青葉区)で分煙の社会実験を始めると発表した。同支社によると、JTと自治体の社会実験は全国でも珍しい

“ 市とJT東北支社は近く協定を締結し、JTが1000万円以上をかけ、公園内に受動喫煙対策を講じた3種類の喫煙スペースを設置する”

“実験は来年3月31日までの約1年間

“ 喫煙スペースは(1)1時間に55回空気を入れ替えられる排煙装置付きのプレハブ(2)パーティション(間仕切り)による囲い(3)フラワーポットによる仕切り-の3種類”

“ 青葉区公園課の土田和彦課長は「分煙の効果を踏まえ、受動喫煙対策を検討し、多くの市民が気持ちよく利用できる公園の在り方を探りたい」”

“改正健康増進法の全面施行で……周辺のビルが完全禁煙となり、官公庁や企業から喫煙場所を求めて集まる愛煙家が増えた。非喫煙者から「たばこの煙がひどい」と苦情が相次ぎ、市は受動喫煙防止を訴える張り紙や看板を増設するなどした”

 勾当台公園に分煙スペース 受動喫煙問題受け試験導入
  =『朝日新聞DIGITAL』2021年2月9日11時00分=

 そして、抗議申入れが行われました。(代表は、前回お知らせの記事にお名前が出ている方です)

 分煙実験も「煙たい」禁煙推進NPO、市に抗議文 仙台・勾当台公園たばこ問題
  =『河北新報』2021年02月11日10:50=

“ NPO法人禁煙みやぎ(宮城県角田市)は……4月から始める分煙の社会実験の撤回を求め、市に抗議文を提出した。山本蒔子理事長は「自治体がJTと協力して、喫煙所を設けることに驚きを禁じ得ない」と批判した”

“ 郡和子市長宛ての抗議文は(1)社会実験はたばこ産業からの寄付や提携を禁じた世界保健機関(WHO)の条約に違反する(2)喫煙場所は3密になり、新型コロナウイルス感染のリスクが高まる(3)子どもが遊ぶ公園は敷地内禁煙が望ましい-と指摘。「誤った判断を即刻撤回」するよう求めた”

“「喫煙場所の設置はここで吸えるという合図となり、かえって喫煙者を増やす。対策を講じても分煙は不可能で、灰皿を撤去することが禁煙推進の基本だ」”

“ 青葉区公園課の土田和彦課長は「灰皿を撤去すると無秩序な喫煙が増える。全員が納得する対策はすぐには無理。多くの市民が気持ちよく公園を利用できる方法を探りたい」と応じた”

 なお、推進する、反論を繰り返す役所の課長は、喫煙者だそうです。
 当機構の会員が10月に取材し、ブログに書いています。

 勾当台公園① 〜官庁街〜 喫煙者100人? 受動喫煙!
  =『美しき活動家』2020-10-28 01:51:55=

“【青葉区役所 建設部公園課 総務係 土田課長】
Q. 勾当台公園は、禁煙ではないのですか?
A.「市内公園は、基本的に禁煙ではない。モラルの問題。」”

“Q. 吸殻は落ちていますか?
A.「灰皿はあるが、少々落ちています。」

Q. 灰皿は、どこから貰いましたか?
A.「以前、JTから貰ったものを設置していたが、現在は市で設置したものが3個。」
※3個の灰皿内訳:移動可能2、固定タイプ1

Q. FCTCはご存知ですか?
A.「知らない。」

Q. 健康増進法の厳粛化、受動喫煙についてはどう思いますか?
A. 即答出来ず、
「吸う人も吸わない人も〜」と語り始めた土田課長自身が喫煙者だそうです。”

“【青葉区役所 建設部公園課 総務係 杉井係長】
Q. 健康増進法については、どう思いますか?
A.「違法ではない。」
→では、配慮していただけますか?

Q. 杉井さんは、喫煙者ですか?
A.「答えられない。」とコメント拒否。”

“多くの喫煙者の言い訳は、次の通り。
「この公園は、禁煙ではないから。」
「灰皿があるから。」”

画像はブログより抜粋。

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