「敷地内禁煙」で、敷地外で受動喫煙が発生⁈ 真の問題点は?

 今年7月からの法律施行で、多くの施設での“敷地内完全禁煙(喫煙場所なし)”が進みました。遅ればせながらも、たいへん良いことです。

 しかし、やはりというか、その敷地の外での、違反的喫煙があるようで、そのマスコミ報道がありました。

 【特集・Next調査班】進む敷地内禁煙の余波 敷地の外で何が・宮崎
  =『MRT宮崎放送』(転載・ヤフーニュース)11/28(木) 13:46配信=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“……今年7月から原則、敷地内が禁煙となりました。望まない受動喫煙を避ける措置ですが、この敷地内禁煙が思わぬ問題を引き起こしていることが分かりました”

“女性の自宅は宮崎法務総合庁舎の近くで、周辺一帯では庁舎で働く職員とみられる複数の喫煙者の姿が確認された。
この煙が女性の自宅へ流れ込んでいたとみられる。
女性がタバコの煙を意識し始めたのは7月ごろ。改正健康増進法が一部施行された時期に重なる。
(女性)「……7月にだんだん増えてきた。タバコ吸う方が外で。制服(スーツ姿)の方々が庁舎の裏の道路沿いに……朝、昼、夕方、一日中出てくる」”

“庁舎に取材を申し込んだところ、建物を管理する宮崎地方検察庁から文書で回答があった。
(回答内容)『寄せられたご意見について入居庁と共有し職員には敷地外で喫煙する際には近隣住民の受動喫煙防止に留意願いたい旨の注意喚起をしています』”

 しかし、地検の回答、
 「敷地外で喫煙する際には」
 「近隣住民の受動喫煙防止に留意」
 とは、意味がありません。矛盾です。
 敷地外で、副流煙も呼気もすべて出ないようにして喫煙しろ、とでもいうのでしょうか? 無理でしょ?
 そんなところで平気で吸う喫煙者には、“配慮している(つもり)”と思っている者も、いることでしょう。
 「敷地外も喫煙禁止」にしなくては、意味がないのです。

 では、県の対策はどうでしょうか? 取材したようです。

“宮崎県庁ではどう対応しているのか。庁舎に向かうと屋上へ案内された。
「ここが1号館屋上の特定屋外喫煙場所。このような喫煙場所という表示をして、区画を区切って吸える場所を指定する形で使用している」
……宮崎県は、今年3月末に庁舎内の喫煙所をすべて廃止した後、敷地内の屋外にあわせて8か所の喫煙所を設けて利用状況を検証。7月からは、受動喫煙防止のための必要な措置がとられた「特定屋外喫煙場所」を庁舎の屋上3か所に設置している。
(県財産総合管理課・黒木格 副主幹)「喫煙しない人で煙のにおいが嫌という人も当然いるので、そういう人に喫煙者の煙を与えない、配慮するような、望まない受動喫煙の防止が一番」
……特定屋外喫煙場所を一日当たり約300人が利用しているという”

“(県職員)「ここに来るまでに時間がかかるので気にしながら極力、仕事に影響のないようにしている」
「肩身は狭いがやむを得ないと思う」
「だいぶ(喫煙を)やめた人もいるし、電子たばこに切り替えた人もちらほらいる」”

“一方、敷地内から喫煙所が完全に消えた別の行政機関の施設では、愛煙家の職員から今の状況を嘆く声も・・。
(職員)「喫煙所があることによって課や部の垣根をこえた人とのコミュニケーションが得られる。そういった中で過去には仕事のヒントを得ることができましたし大切な時間かと考える」
「来訪する県民からここは喫煙所ないんですかと尋ねられたことが何度かある。中にはタバコを吸う方もいるわけで、そういった人たちにご負担や不便な思いをさせてるなと感じる」”

禁煙化が悪いわけではない

 敷地内禁煙で、近隣に被害が増えたという、似たような例は7月開始の時点で、都庁周辺でも起きており、都庁の禁煙化を非難するのはお門違いであることを、当サイトでもあげていますが、
 → 改正健康増進法、一部が開始! 受動喫煙被害撲滅の各地の動きは ’19年7月

 外に喫煙者があふれるなら、またそちらを取り締まればよいこと。このように迷惑だと反発の声がちゃんと上がっていれば、やがてそのような常識違反者も減っていくでしょうから、これは過渡期であると思えます。

 現に、喫煙所がなくなったところで、路上喫煙やポイ捨てが増えた、というところは、少ないし、あっても一部で、いっときです。
 敷地内禁煙を批判するかのようなマスコミ報道は、タバコ側と思われても仕方ないでしょう。

 この報道は、最後に喫煙者の言い訳を載せていることと、また締めの文、
 「来年4月からは飲食店や事業所なども原則、屋内禁煙となることが決まっている。
 その時までに喫煙者、非喫煙者それぞれが気持ちよく生活できるような環境を整備することができているのだろうか」
 というのも、やや気になりますね……?

 

   

 横浜西口の喫煙室撤去と、日本女子大の敷地内禁煙化の掲示。どちらも2011年の話です。

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「敷地内禁煙」で、敷地外で受動喫煙が発生⁈ 真の問題点は?”に1件のコメントがあります。

  1. ユカタン より:

    敷地内から敷地の外までを合わせて見ていかなければならないということですね。
    そうでないと、いくら敷地内を禁煙にしても、あまり意味がなくなります。近隣の住民のかたにまで、多大な迷惑や負担となります。
    ただでさえ、タバコ一本吸われるだけで、そうとうな空気汚染になり、残留喫煙もあり、まともな空気が吸えないことにもなりかねません。
    さいごの、喫煙者の言い分なり、嘆きは、忍耐弱さからくるもの。聞く耳も半分にしておくべきでしょう。
    タバコのちからをかりて?仕事に影響するほどに依存されているとなれば、これはもう穏やかではありません。
    なんらかの対策も必要になってきますよね。
    このように、健康害するしかないタバコの煙害などは、まちがっても、関係ないひとにまで、吸わせることは、間違いです。
    それを一日もはやく気がつくべきです。

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