遅れるプロ野球の禁煙、桑田コーチに期待!
プロ野球界で、受動喫煙撲滅に古くから取り組んできた桑田氏が、コーチになったことの記事です。
「球界きっての理論派」なのだそうですね。
巨人・桑田コーチの最初の仕事は「主力選手を強制禁煙」か
=『NEWSポストセブン』2021.01.23 07:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“「……現役時代の桑田は、球団の禁煙問題でも自分の意見を押し通した……移動の新幹線でも、自分だけ禁煙車に移ってしまったこともあるし、バスやロッカールームでも球団に分煙を要求した。当時は喫煙する選手が大半を占めていたから、面白くないと思っていた先輩たちもたくさんいたが、桑田は折れなかった。もちろん、禁煙に関しては桑田の言ってることが正論だったしね」”
“「桑田の禁煙」は、巨人の球団史では知る人ぞ知る有名な“内紛”だった……1986年の入団直後から球団に禁煙や分煙を直訴していたものの……当時は喫煙選手のほうが多数派で、世間では「受動喫煙」などという言葉もなかった。桑田氏がむしろ異端扱いされたのは、そういう時代だったからだ”
“禁煙が実現したのは入団10年目、1995年のことだった。第二次長嶋茂雄政権の3年目で、やはり非喫煙者だった長嶋氏の決断で、バスやロッカールームの分煙、キャンプ地での禁煙が決まった”
“今回の桑田コーチ就任によって、“第二次禁煙紛争”が勃発するのではないかと見られている。
「原監督は喫煙にうるさい……2008年には、入団4年目の東野峻に、先発ローテーション入りの条件は禁煙だと申し渡したこともある。東野は結局、禁煙できず、それだけが理由ではないだろうが、2012年オフにトレードされた。そして今の第三次政権が決まった際の記者会見(2018年)では、4番・岡本和真が成長するには何が必要か、と質問されて、『まずタバコをやめることだね』と答えている……巨人に禁煙・分煙を持ち込んだ桑田コーチが復帰することで、ますます喫煙者への風当たりは強まると見られている」”“その原監督も現役時代はヘビースモーカーだった”
“アスリートにとって喫煙は百害あって一利なしであることは論をまたない。これを機に巨人で完全禁煙が定着すれば、あるいは桑田コーチの最初のお手柄になるかもしれない”
“ソフトバンクの工藤公康・監督はヘビースモーカーで知られ、それもあって主砲の柳田悠岐も堂々と喫煙している。巨人の禁煙は、もしかすると打倒ソフトバンクの第一歩にもなる”
記事もコメント者もやや混同しているみたいですが、桑田氏が現役時代に問題にしたのは、選手らの喫煙ではなく、自身への受動喫煙です。
もちろん、狭い球団内で喫煙者がひとりでもいれば、他人への受動喫煙は発生するので、喫煙者を減らすことも必要です。
野球は、いまでも国民の多くにファンがいる、とくに、子どもが憧れるスポーツです。
選手は、幻滅させないようにしてもらいたいものです。
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