非喫煙者だけの保険が始まりました ~「『タバコを吸わない』人同士で支え合う」
以前にも、生命保険で、非喫煙者が安くなる商品・企業を紹介しましたが、
→喫煙者は保険が高くなります ~ 「非喫煙者」割引プラン ~ ただし、非喫煙者でも、受動喫煙で「喫煙者」と判定されますよ
今度は、大手保険会社から、「非喫煙者専用」のプランができました。
業界初だそうです。
まずマスコミ向け広報から。
業界初「タバコを吸わない」非喫煙者だけの保険ネット完結型がん保険『吸わんトク がん保険』を発売
=『PR TIMES』(SOMPOひまわり生命保険株式会社)2021年3月22日11時00分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“業界初※となる「タバコを吸わない」非喫煙者だけが対象のおトクながん保険、『吸わんトク がん保険……』を……発売します。
疾病罹患のリスクが低いとされる「非喫煙者」に向けた新しい保険は、「タバコを吸わない」人同士で支え合うことで……合理的な保障をお手頃な保険料で提供することを実現します。
※非喫煙者のみを対象としたネット完結のがん保険は、業界初となります”“ポイント1 非喫煙者同士で支えあう仕組み 【1.「タバコを吸わない」非喫煙者だけの保険発売の背景 参照】
-「タバコを吸わない」人同士で支え合うことで、お手頃な保険料で提供。健康な社会の実現も目指す”“疾病罹患リスクの低い「タバコを吸わない」人同士で支え合う仕組みとすることでお手頃な保険料を実現し、さらに喫煙率の低下を促し、健康な社会の実現にも貢献できると考えています……
※出典:多目的コホート研究の成果(国立がん研究センター)https://epi.ncc.go.jp/books/3821.html”
一般紙での報道。
SOMPO系、非喫煙者専用がん保険 料金最大2割安く
=『日本経済新聞』2021年3月23日2:00=
“SOMPOひまわり生命保険は……たばこを吸わない人だけが対象のがん保険を売り出す。喫煙者は加入することができない。保険料は……最大で2割程度安くなる”
“非喫煙者に絞った保険を売り出すのは業界で初となる。ほとんどのがん保険は喫煙者でも加入することができる。保険料は年齢や性別で差をつけ、喫煙の有無は保険料に関係しない場合が多い”
“今後、医療保険などでも喫煙者が加入できない商品を増やす方針”
“喫煙者が加入できる商品に比べて男性は約1割、女性は2割ほど安くなるという”
“生活習慣の改善を支援するアプリや唾液でがんを調べられるサービスもあわせて提供する”
どのように非喫煙者かどうかを判断するのか、これら報道ではわかりませんが、おそらくは唾液などで測定するのでしょうか。
その場合、前回の当サイト記事(冒頭のリンク)の企業にあったように、受動喫煙被害者が“喫煙者”と診断されることもありうるので、注意が必要です。
多く受動喫煙被害に遭っている人は、喫煙者と同じ体、ガン発生の危険になっているので、保険に入れないのは仕方がないでしょうから、被害者はまず被害を避けるべきです。
社員も禁煙に
ところで余談ですが、同社は社員の卒煙にも5年前から取り組み、目標を達成しているそうです。
5年で喫煙率12%以下達成 ひまわり生命保険
=『労働新聞』2021.03.17=
お客さんに非喫煙を求めるならまず身内からは当然、またこういう企業だから、画期的な商品が出せたのでしょうね。
このがん保険は任意加入で、法律で強制されたものではない。しかし、国民健康保険は強制加入である。国保の保険料は所得に応じて決まる。同じ所得なら超ヘビースモーカーも私のように喫煙経験のないものも同じ保険料である。
国保の保険料も喫煙者と非喫煙者で分けるべきである。非喫煙者でも喫煙経験のある人と私のように生誕から今日まで1本も吸っていない人では保険料に差をつけるべきである。
受動喫煙で苦しんでいる人が喫煙者の医療費の負担を強制されるのはどう考えても理不尽である。私の住む富山県朝日町の町議会の議員に提案しても議員は喫煙者か喫煙経験者ばかりで全く取り合わない。