「改正法」制定の立役者・塩崎氏が引退

 不十分な面も多いものの、いま我々が恩恵を被っていると言える、改正健康増進法。
 その草案から、制定へ進めた中心人物、塩崎さんが、政治の世界から引退してしまうそうです。
 もう一度、どこかで受動喫煙撲滅に関わってほしかったのですが。

 塩崎恭久(70)引退に見る科学軽視の日本政治の貧困=鈴木哲夫〈サンデー毎日〉
  =『週刊エコノミスト Online』2021年6月28日=

  以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“科学やデータを重要視して政治と向き合ってきたベテランが一人、政界を去るという”

“ 厚労相としては受動喫煙問題に取り組み、関連法改正を目指した。それは公共施設だけでなく、飲食店なども広範囲に喫煙を制限しようとするもの。当時、塩崎氏は「世界的に受動喫煙防止は常識。日本は遅れている」と語っていた”

“ ところが、抵抗したのは自民党の愛煙家たちだった。党のたばこ議連の臨時総会では「たばこは禁止薬物ではなく合法的な嗜好(しこう)品だ」「喫煙を楽しむことも憲法で認められている幸福を追求する権利だ」と憲法まで持ち出される始末。塩崎氏は科学で対抗した。受動喫煙について、影響など徹底した科学的データや世界の研究も併せて危険性を示した。だが、最後に科学は敗れる。党の協力を得られず規制内容は後退した”

  

[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 なぜ「改正法」は当初より後退したのか? 厚労省元担当者が内幕を暴露 ’19年8月

 「改正健康増進法全面施行」後の今 ’20年10月

 横浜市は「改正健康増進法」違反店に指導、罰則を科すことになっています ’20年5月

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