受動喫煙で、肥満児になります。新研究結果
受動喫煙が子どもの肥満やアレルギーになるという研究結果は、だいぶ前にもありましたが(→末尾に関連リンクを記載)、このたび、詳しい研究結果の発表がありました。
小児期の継続的な受動喫煙は男児の肥満リスク
=『CareNet(ケアネット)』2022/10/28(提供元:HealthDay News)=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 小児期に継続的に受動喫煙にさらされることが、男児の肥満のリスクを高めることを示唆するデータが報告……保護者が禁煙するなどにより状況が改善すると、肥満リスクは低下する可能性がある……東京医科歯科大学……藤原武男氏らの研究によるもので、詳細は「Pediatric Research」に8月13日掲載”
“小児肥満は成人後の肥満につながることが多く、代謝性疾患や心血管疾患と、それらによる死亡を増加させることから、子どものうちに肥満を解消することが重要”
“受動喫煙が小児肥満のリスク因子の一つである可能性が指摘されており、受動喫煙は保護者への介入で修正可能であることから、小児肥満対策の一手として期待される”
“ただし、受動喫煙が改善された場合に子どもの肥満リスクが低下するか否かは、これまで明らかにされていない。藤原氏らは……この点を検討した”
“足立区内の全ての公立小学校69校で実施され、2018年に小学4年生、2020年に小学6年生の児童とその保護者を対象とするアンケート調査……3,605人の児童を解析対象……74.1%は、4年生時、6年生時ともに受動喫煙にさらされていなかった。一方、15.2%は両方の時点で受動喫煙にさらされていた。5.8%は途中で受動喫煙が終了し、残りの4.8%は反対に途中で受動喫煙が始まっていた”
“継続的に受動喫煙にさらされていた子どもの家庭は世帯収入が低く、母親が若年で教育歴が短い傾向があった”
“受動喫煙にさらされていた群は、受動喫煙歴のない群に比較し、6年生時により高いBMIカテゴリーに該当する割合が有意に高かった〔オッズ比(OR)1.51(95%信頼区間1.16~1.96)〕”
“途中で受動喫煙が終了した群はOR1.11(同0.75~1.66)、受動喫煙が始まった群はOR0.90(0.57~1.45)であり、どちらも肥満の発症と有意な関連がなかった”
“男児では全数解析と同様に、継続的に受動喫煙にさらされていた群でのみ、肥満の発症が有意に多い……女児の肥満の発症は、受動喫煙歴のない群と他の全ての群で有意差がなかった”
“著者らは、「受動喫煙は、男児の肥満のリスク因子の一つであると考えられる。ただし、受動喫煙の状況が改善されると肥満リスクは低下するようであり、小児肥満の防止に役立つのではないか」と結論”
“保護者の在宅勤務や外出頻度の減少により、受動喫煙の機会が増えている可能性があることから、「この関連のより詳細な研究と、保護者の禁煙がより一層重要になっている」”
私も小学生のあいだの約5年間は肥満児でした。最高時は、背はいまより8㎝低いのに13㎏重かったのです。
両親は重度の喫煙者でした。そのせいだったのかもしれません(大食いと怠惰な毎日でもありましたが……?)
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