飛行機は禁煙なのに灰皿がある? 矛盾の理由とは…??

 先日の、飛行機の喫煙がいまだにあるという記事飛行機内で違反喫煙がいまだに多数! の補足になる記事がありました。

 こうなっているとは知らなかったのですが、そりゃ、ダメでしょ!?

 機内は禁煙なのになぜ灰皿があるのか?飛行機の謎を調べると分かった意外な理由
  =『TBS NEWS DIG Powered by JNN(RBC 琉球放送)』2023年7月1日(土) 07:00=

  以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“いつ何時でも機内での喫煙は許されていませんが……トイレに行くと、なぜか灰皿が設置されいることをご存じでしょうか?
禁煙を全面に打ち出しながらも、灰皿が用意されているこの矛盾

“トイレの室内には禁煙マークが大きく張り出されているにも関わらず、なぜかトイレの中と外に設置……禁煙マークの横に、灰皿が……いわば吸うなといいつつ、吸うための環境が整備されているのです”

“旅客機内の禁煙化の始まりは1980年代にアメリカの航空会社から……1992年に国際民間航空機関(ICAO)がタバコによる健康被害と機内火災の予防を目的として、飛行機の禁煙化を勧告……日本ではANAとJALの大手2社が段階的に機内の禁煙化を進め、1999年に全面禁煙を開始し、その他の国内航空会社も追随する形で禁煙へ”

“禁煙となって20年あまりが経過。しかしその後に導入された航空機においても機内に灰皿が設置されています。
灰皿があれば、たばこを吸おうと思ってしまう人が出る可能性もあるのでは?”

“航空関係者
「矛盾するかもしれないのですが、FAA(米国連邦航空局)の規定に準じる形で万が一に備えて飛行機のトイレに灰皿を置いているんです」”

“灰皿の設置は日本の国内法では義務とまでは言えないとのことですが、規則を守らずトイレでたばこを吸い、火のついたたばこを捨ててしまうと火災に繋がりかねず、緊急的な対応のために備えられているといいます。
つまり吸うための灰皿ではなく、緊急時に消し止めるためのものということ”

“2020年には、近年増加している加熱式たばこや電子たばこも含まれるよう規則が変更されました。たばこの種類を問わず、機内での完全禁煙を明文化しています。禁止命令に従わない場合は、50万円以下の罰金が科せられることがあるなど重い罰則があります”

 2015年の記事でも記されていました。

 なぜ全席禁煙でトイレに灰皿?飛行機のトイレの謎
  =『ニュースイッチ』2015年08月24日=

“ 1992年、タバコの副流煙による健康被害と機内火災の予防を目的に、国際民間航空機関(ICAO)が飛行機の禁煙化を勧告……現在、国内の航空会社では、コックピットを含む全席が禁煙となっています”

“ 2009年、ロンドンのヒースロー空港で、ある航空会社の飛行機が「灰皿が見当たらない」という理由で約25分離陸が遅れた……禁煙であるはずの飛行機が、灰皿が必要で離陸できないという、何とも奇妙なこの事態”

“ そこには、「全席禁煙であっても灰皿の設置は飛行機の義務」という航空法の厳しい規則があります”

“ 機内のトイレは、一般的な水洗式とは違い吸引式のため、火のついたタバコを捨てると火災に繋がる恐れが”

 理由を読んでも、どうもわかりませんねえ? 灰皿があれば、喫煙しても必ず火を消すということでしょうか? 世間のタバコの火の不始末による火災は、灰皿をそばに置いている家でも起きているのでは?

 灰皿が喫煙を誘発して(ついうっかりでも)、そして灰皿に捨てたら喫煙がばれるからと、水洗ではないトイレと知らずに(ふつう知らない)捨てられ、危ないのでは?

 火気や煙の感知器とか、直ちにスプリンクラーが作動するなどのほうが確実ではないでしょうか?

 『STOP受動喫煙 新聞』41号で、横浜市の消防署が各施設に“火災防止のため”喫煙所の設置を求めている、という狂った事実を掲載していますが、それと同じような矛盾を感じます。


 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 「車の灰皿」「ライター」はもう15年前(2008年頃)から付いていません ’23年4月

 列車の座席での喫煙はもはや時代遅れ ’20年2月

 「煙たい対策」? =兵庫県神戸市= 市民の苦情にも灰皿を撤去できず ’22年2月

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