『学校だより』で“タバコは縁起がいい”と広報
渡辺文学・当機構理事(「タバコ問題情報センター」代表)より、発行している『禁煙ジャーナル』の読者から情報が寄せられた以下の件を、機構でも記事にしてほしいと連絡がありました。
小学校の『学校だより』で、校長が初夢の諺(ことわざ)を引用、そのなかにある“タバコ”についても、無批判に「縁起がよい」としているということです。
送られてきました原紙を見てみましょう。
5段落目から、「煙草」に3回ふれています。
この紙面は地区の団地や集合住宅の回覧にも配布されたそうです。
ことわざ・故事成句などを小学生に紹介するのはとてもよいことですが、この諺が広まったのはかなり昔のこと、せめて、“現在では当てはまらないこともあります”といった言及をすべきでしょう。
たとえば、
“ただし、タバコについては、現在では健康被害があることが証明されているので、良いモノとはいえませんので”
“みなさんは、受動喫煙もふくめ、タバコは大人になっても吸わないようにしましょう”
といったことが補足してあれば、まだよいのですが。(こんな言葉を引用すること自体が問題だという考えもあると思います)
学校には苦情や意見はなかったのでしょうかね。
ちなみに、この諺について検索したら、以下のサイト記事がありました。
「四以降には……意外なものが登場」とあります。
初夢でタバコは縁起がいい!? 「一富士二鷹三茄子」には続きがあった! 由来と意味を解説
=『マイナビ子育て』2023年01月02日 06:03 更新=
さすが、JTはよいように書いています。
たばこのことわざ集 =JT公式サイト=
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
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