「屋外喫煙所」問題に街の声… JTは“受動喫煙は少なく発症はまずない”と…⁈
公共的な施設や販売店は禁煙が当然になり、飲食店も禁煙化が進んでいて、利用者が選べるようになっている現代、
深刻な受動喫煙被害は、住宅または職場でしょうが、
幸運にもそれらがない人にとっては、「路上」がもっとも多くある受動喫煙被害ではないでしょうか。
本欄でもたびたびあげていますが、一般の報道でも、市民の声が多く取りあげられるようになりました。
屋外喫煙所って、いいの? 通行人「におい苦痛」愛煙家「不寛容すぎる」 JT・厚労省に直撃
=『朝日新聞DIGITAL』2019年4月19日 10:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“「子どもに煙を吸わせたくない」と、屋外喫煙所を気にする子育て中の親も少なくない”
“ベビーカーを押しながら猛ダッシュ。「子どもにできるだけ煙を吸わせたくない。早くこの場を離れたい」。女性は息を切らして話した”
“「毎朝、苦痛です」……50代の男性会社員も屋外喫煙所からの煙に悩んでいた……「毎朝ここを通らざるを得ない。近くのバス停でバスを待つ15分ほどの間もずっと心配なんです」”
“喫煙者はどう感じているのか。「嫌な人は近づかなければいい。こっちは決められた場所で吸っている」……複雑な思いを抱く喫煙者も少なくない……「直接文句は言われませんが、透明な塀の向こうから白い目で見られる時があります」
「作るんやったらもうちょっとちゃんと作らんと。においが全部抜けてるもん」”
そして、それに対して……
“日本たばこ産業(JT)……担当者は「(屋外喫煙所から流れてくる煙と)非喫煙者の疾病との関連性は確認されていません」と説明……屋内の喫煙についても「因果関係は完全には証明されていない」というのがJTの立場……「……空気中で拡散し、薄められているので……吸い込む量は極めて少ない……動物で発がん性を評価する試験においても……腫瘍(しゅよう)を発生させることは極めて困難です」”
ここで、われらが大和教授登場。
“産業医科大学(福岡県北九州市)の大和浩教授……は「受動喫煙が肺がんや心筋梗塞(こうそく)などのリスクを高めることは、世界の研究によって明らか」……「屋外であっても、風下であれば、一時的とはいえ、『望まない受動喫煙』が発生する」……
大和教授の実験では、屋外の喫煙所から25メートル離れた風下の地点でも、たばこの煙に含まれる微粒子(PM2・5)が、1立方メートルあたり100から200マイクログラムという高い濃度で検出された。環境省が定めた大気汚染の目安となる環境基準(35マイクログラム/1日平均)よりはるかに高い……「建物や人の動線から十分に距離をとるなどの対策が取れないなら、屋外でも喫煙コーナーを作るべきではない」”
“国はどういう立場なのか。……厚生労働省……担当者はこう強調した。「JTの『……健康影響は必ずしも科学的に明らかになっていないので、受動喫煙は迷惑・気配り・マナーの問題だ』という主張は……採用することはできない。国際的な状況を見ても、受動喫煙は他者の健康に悪影響があるという前提で対策をとる」”
じつは、屋外喫煙所や店頭灰皿の多くは、JTが出資(寄贈)しているもの、ということをご存知でしょうか。
市区町村の屋外喫煙所は、苦情があったりで自治体が撤去や移動をしようと思っても、「寄贈」なのでJTはその費用を出さないのです。
関連→ほとんどの人はタバコ臭に敏感! / 400万円の喫煙所が税金で建てられることに?!
なお、この大和先生の「25mでも高濃度の受動喫煙」実験は、『STOP受動喫煙 新聞』20号、26号で、詳しく掲載しています。
都営大江戸線の光が丘駅の外には、すぐ出たところに喫煙所が設置している箇所があります。
駅構内に入るときには、必ずそこを通らなければなりません。
すぐ横に駅につながる階段があり、その奥にまで、タバコの臭いが漂うことがざらなんです。
それに、喫煙者は、タバコを吸ってからも中に入られるでしょう、
そうなれば、第三次喫煙となる被害者をつくることになります。
このことについて、練馬区役所へお問い合わせフォームからメールを送りました。
結果はどうであれ、これもまた、声の響きとして受け止めていただけたらと願いました。
喫煙者の事を考えて、禁煙外来があります。
受動喫煙症患者は専門外来がありません。
喫煙者は優遇されています。
それに増してもっと喫煙者に配慮する必要はありません。
喫煙所は喫煙の誘惑になり、喫煙者の事を考えたものではありません。
禁煙外来は保険まで使えます。
先日、花粉症や風邪、湿布薬などが保険対象外になるとニュースで言っていましたが、禁煙外来やCOPD、糖尿病など「不摂生の病気」こそ保険対象外にすべきものです。
喫煙者に配慮するのではなく、「喫煙者は配慮する側」です。
また非喫煙者や受動喫煙症患者を配慮するというのが正しい考え方です。
喫煙者は三次喫煙を受けさせないように、多くの人が利用する公共施設などの喫煙所でも、喫煙をしないようにするべきです。
公共の場所でさえも我慢が出来ない人は、中毒症状が始まっているので禁煙外来に行くべきです。
屋外に置いてある喫煙所は撤去しても良いですが、公共施設等にはどこかしらに喫煙所を設けるようにしてほしいですね。
今日も初めて行った駅で喫煙所が見つからなくて困りました。案内板にも表示がないし、そりゃー吸いたい人は路上喫煙するよって感じですね。
喫煙者をゼロにするのは不可能なので、きちんと共存できるように非喫煙者だけではなく、喫煙者側にも少し配慮してほしいです。
喫煙者さんみたいな方は受動喫煙症を知らないのでしょうね。
喫煙者がいるだけで発作を起こし、喫煙者の呼気から非喫煙者に付いた有害物質でも発作を起こす人がいるということを。
その人たちの生活や人生を奪っている事を。
共存が出来るなら、受動喫煙だの法律だの言わないのに、何も理解していない残念な喫煙者さん。
今、残っている喫煙者は、このような考えの人ばかりなのでしょうね。
だから被害が絶えない。
「どこかしらに設けるように」との喫煙所が、利用無料で、しかも受動喫煙の完全な回避がなされていないモノでしたら、それは問題があるといえます。
設置するとしたら、一般の人がまず行かない場所、無人島や山奥や平原などが理想ですが、街中だとしても、高層ビルの屋上や深い地下などで、使用後はエレベーターや狭い部屋の出入り禁止などのルールも必要です。
また、喫煙所の設置と運営の費用を、非喫煙者や被害者の負担にもつながる税金や企業の資金から出させて、喫煙者が無料で利用できるものだとしたら、虫が良すぎます。
酒飲みが街で飲みたくなったら、自宅より割高になる飲食店で飲むことになります。喫煙所はもっと高額な利用料をとるようにすべきです。税金などで作ってタダで使わせ、煙が漏れ、清掃者も被害に遭っている現在のほとんどの喫煙所は、全廃しなくてはなりません。
そんなものにお金を使うより、公衆便所や公衆電話や、街の案内所や交番などを増やすべきです。
トイレが街に少なかったら、路上でする人があふれるのでしょうか? 一部そういう地域、光景もありますが、どこでも路上喫煙の方がはるかに多く、健康被害まで発生しています。
しかし、「屋外に置いてある喫煙所は撤去しても良い」との考え方は、受動喫煙をなくすためとのお考えでしょうか、喫煙者では数少ない、立派なご意見と思います。